水仙の花


愛するわが子よ 聞いておくれ
「この愛を受け入れてはくれないの?」

「私を殺してよ」
叫んだ子どもは今でも悔やんでる

何も知らない父親は
「俺たち幸せなんだよ」と友に言う

目隠し盲目水仙の花

聞いておくれよ 受け入れておくれ
あなたのためのプレゼント
とっても綺麗な水仙の花
そういえばいつだかの暴言 水に流すわね

世界はいつも叫び声が響き合っていて
水仙の花が咲き乱れている

私を見てよ 私の欲しいものを与えてよ
叫び声はどこへ行くのか
水仙の花を見つけた夜には
自罰的に 絶望の詩を歌うよ

世界はいつも叫び声が響き合っていて
水仙の花が咲き乱れている

幸せだよ 幸せなんだよ
俺には水仙の花なんて見えないし興味もない
俺がそう思えばそうなんだ そうだろう?

世界はいつも叫び声が響き合っていて
水仙の花が咲き乱れている

合わない視線は確かにあって そこには叫び合う響きも確かにあった

虚しさで溢れるこの世界には確かに水仙の花が咲き乱れていた

だから今日も何処にも行けない言葉たちを
この世界に残していく

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