昭和薬科大学附属中学の合格発表!
合格発表と子どもの心
沖縄県の中学受験、12月の開邦中と球陽中、1月の沖尚、興南、昭和薬科大学附属中と続きます。それぞれ、第一志望の生徒もいればスベリ止めや練習受験など目的は様々です。
第一志望の合格発表においては、ご家族や塾講師などの気持ちが落ち着かなくなるのですが、一番ナイーブになってしまうのが受験した子ども自身です。
受験まで本気で頑張ってきた子、なかなか本気になれなかった子、サボりにサボってきた子など様々な子どもたちがいます。
どのタイプの子も受験本番は、自分一人きりで戦うしかありません。
もしかするとそのような戦いを初めて経験したのかもしれません。その結果として合否を受け止める必要があるのです。
なんでもないような顔をしているのかもしれませんが、内心はとてもナイーブになるはずです。
合否にかかわらない声かけ
合格か不合格のいずれかが結果としでてきます。すべて自分の責任として受け止めなければなりません。
合格は自信をうみます。不合格は自信を喪失させます。
でも、自分だけで戦ったのです。仮にそれまで手を抜いてきたとしても本番で戦い抜いたのです。
「ほら、頑張らないから不合格は当然!」というような声かけは何かを生み出すのでしょうか?
「中学受験、お疲れさん。最後までよくやり抜いたね。」が先だと思います。
これは合否にかかわらず、最後まで戦い抜いたことに対しての称賛です。
合格はもちろんのこと、不合格も戦わなければ得られないものなのです。
戦った結果を残し、次のステップにすることができれば、価値のある結果につながります。合格、不合格のいずれもです。
不合格でよかった…
耳を疑う表現かもしれませんが、頑張りが足りず第一志望はおろか、すべての中学受験に不合格になり、地元の公立中学に進学した教え子の言葉です。
これは高校受験で、中学受験で不合格になった学校に合格、その報告をしにきてくれたときの言葉です。
当時、この生徒はただただ悔しいと言っていただけです。でも、中学受験を通して、大きな何かを学んだのです。
合否を超えた中学受験の効果
中学受験未経験者よりもはるかに大きな負荷をかかえ、実際に自分だけの力で戦い抜いた経験は、将来に向けての大きな財産となります。嫌な思い出にならないように、よりこの経験が将来に生きるように。
笑顔で声をかけてやってください。
「お疲れさん」