にら

いつの間にかカンレキを過ぎてしまいました。そんなオキラクな九州は長崎県、佐世保市出身、東京在住のおばさんです。好きなことは、猫と遊ぶこと、本を読むこと、映画を観ること、などなど。苦手なことは、数字、論理的思考、などなど。

にら

いつの間にかカンレキを過ぎてしまいました。そんなオキラクな九州は長崎県、佐世保市出身、東京在住のおばさんです。好きなことは、猫と遊ぶこと、本を読むこと、映画を観ること、などなど。苦手なことは、数字、論理的思考、などなど。

最近の記事

物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 23 書けなかった日々

前回投稿してから、なんと1カ月以上も時間が経ってしまった。 書こう、書きたいと思いつつ、落ち着いて書くことができない、なんとも中途半端な苦しい状況だった。 「物語というものには力があるのです。勢いがあるときに書かないと……」と大河ドラマ『光る君へ』で、まひろさんがおっしゃっていたように思うけれど、なにせ『物忘れ日記』なので、ウロ覚えで申し訳ない。もちろん、『源氏物語』と比べる気持ちはサラサラないけれど、やはり勢いがあるうちに書かないと、言葉は生気を失ってしまう。これからは、

    • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 22 家庭の味

      なんだか疲れたなと思うときに食べたくなるものがある。私の場合は、キャベツと卵のお味噌汁。ザクザクと切ったキャベツに卵をひとつ落としたお味噌汁を食べると元気が出る気がする。友人にその話をしたら、「なんだか目玉焼きとキャベツの千切りをお味噌汁に入れたみたいだね」といわれたこともあった。まだ、母が健在で一人暮らしをしていたころ電話で話をしていたら、「今日はなんだか疲れたので、ばんごはんにキャベツと卵のお味噌汁つくって食べた」と母が言って、家族ってこんなところが同じなんだなと嬉しくな

      • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 21 カリフォルニアの青い空

        メジャーリーグの熱戦を見ていて、今から40年(!)以上前に(!!)語学留学で3週間ほどロスアンジェルスに滞在していたときに、ホストファミリーがドジャー・スタジアムに連れていってくれたことを思い出した。そのころは、メジャーリーグの知識など皆無だし、日本人選手が活躍するようになるとは夢にも思っていなかったし、そのときの試合結果も覚えていない。記憶にあるのは、やたらに広い球場で、ホットドッグが美味しかったことと、球場以上に広く見えた駐車場のことくらいである。 ロスアンジェルス空港

        • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 20 明日の老人力

          つい、2、3日前まで、口を開けば「暑い、暑い」と言っていたのがウソのような涼しさ。あぁ、この涼風があの酷暑の日に吹いていたらと思ってしまう。さんざんエアコンの恩恵にあずかっておきながら、天然の涼風の心地よさは別格なんだな。 そんな涼風を感じていたら、くしゃみをしてしまった。はっくしょーん、と我ながら感心するくらいの見事に豪快なくしゃみだったと思った直後から、左脇腹にかすかな痛みを感じた。痛みは少しずつ強くなり、布団に入ってやすむころには、寝返りをうつたびに痛みで目が覚めた。

        • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 23 書けなかった日々

        • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 22 家庭の味

        • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 21 カリフォルニアの青い空

        • 物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 20 明日の老人力

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 19 猫たちの流儀~その1 にゃんたろうの場合~

          今日は、これまでも何度か「猫の目通信」に登場してくれたにゃんたろうのことをご紹介したいと思います。 にゃんたろうと一緒に暮らしたのは、12年くらいになります。去年の7月末、猛暑の地球からお空へと旅立ちました。我が家で家猫修行を始めたとき、動物病院の先生からは「7歳くらいかなぁ」と言われました。なので、お空に旅立ったときは、推定19歳、人間でいうと92歳くらいのおじいちゃんになっていました。 外猫にゃんたろうとの出会いは、今でもはっきり覚えています。私が2階のベランダで洗濯

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 19 猫たちの流儀~その1 にゃんたろうの場合~

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 18 みんなの寅さん

          はじめにお断りいたします。今回のタイトルの「みんなの寅さん」は、尊敬する映画評論家、映画史研究家の佐藤忠男先生のご著書『みんなの寅さん』から拝借しました。なぜなら、先日、あるイベントに参加して「みんなの寅さん」の存在を改めて実感したからです。 寅さんとは、もちろん、映画『男はつらいよ』の車寅次郎さんのこと。今年は、『男はつらいよ』が製作されて55周年ということで、こんなイベントに行ってきました。 まず、オープニングでおなじみの松竹映画の富士山が映り、続いて『男はつらいよ』

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 18 みんなの寅さん

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 17 嵐の夜に

          台風が来たかと思ったら、続いて秋雨前線の登場。なんとも忙しいお天気の日々。ニュースでは、気象関係ことが多くとりあげられる。不安だけが増すようなことには、耳を塞ぎたくなるのは、ココロが弱いせいだろうか。 台風で勢いを増す風の音を聞いていると、いつも思い出すことがある。 両親が働いていたので、学校から家に帰ると、両親が帰宅するまで兄と二人で留守番をしていた。そんなある日、台風が九州に上陸して、そのころ住んでいた長崎県佐世保市に向かって、一直線にやってきた。まだ、私も兄も小学生

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 17 嵐の夜に

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 16 猫の目通信

          やぁ。にゃんたろうだよ。みんな、元気? なんでも、台風っていうのがゆっくり移動中でたいへんなんだってね。お外に出られないときは、おうちでゆっくり過ごしてね。 オキラクなにゃんことは違って、うちのかあちゃんは朝からテレビで台風情報とやらを見てなんだか不安になって、「こんなときは、これ!」とこんなシャツを着て、今日は出かけてたよ。 こんなシャツ着なくても、オイラがいつでも見守っていること、かあちゃんは気が付いていないのかな。去年の夏があんまり暑かったから、オイラはお空に移動し

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 16 猫の目通信

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 15 忘却のかなたより

          野菜高騰の今日このごろ。 「きゅうりが手に入らないのなら、トマトを食べればいいのに」 と、かつてのフランス王妃のようなことをつぶやいてみても、トマトではきゅうりの代わりにはならないのが現実。きゅうりが食べたいときには、やはり、バリバリときゅうりを食べたいし、他のものでは替えがたい。 他に食べるものがあるんだったらいいじゃないの、何をゼイタクなこと言っているのと戦中派の母の声が空の上から聞こえそうだが、お財布の中身と食べたいものを天秤にかけてはためいき。これを煩悩というんだ

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 15 忘却のかなたより

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 14 さっきまでそこにあった危機

          いや、本当にびっくりした。 お弁当用に卵を茹でて、その隣りのお鍋で厚揚げを煮た。厚揚げは火を止めて煮含める。ちょっとその間、ひとやすみ。お友達とのLINEのやりとりなどを眺め、さて、そろそろお弁当をつめようかなと思ったとき、あれ?ひょっとしてゆでたまごのお鍋を火にかけっぱなし?と気が付いた。 そう。そのとおり。火にかけっぱなしだったゆでたまごのお鍋からは見事に水はなくなっていた。それでもガスコンロの安全装置のおかげで火は消えていて、お鍋と卵のカラが少し焦げただけだった。ほ

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 14 さっきまでそこにあった危機

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 13 招き猫の主張

          「猛烈な暑さです。不要不急の外出は控えるように」という言葉を耳にしない日はないような気がする今日このごろ。それでは夏の間中どこにも行けなくなると思い、先日、久しぶりに酷暑の昼間出かけてみました。 出かけた先は、世田谷区にある豪徳寺。そう。招き猫で有名なお寺です。井伊家の菩提寺でもあります。1480年に創建された曹洞宗の由緒あるお寺です。 近年は、海外からの旅行客にも人気と聞きます。確かに、訪れた日も海外からとおぼしき方々が、笑顔で招き猫たちの写真を撮られていました。酷暑の

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 13 招き猫の主張

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 12 夏の甲子園

          高校野球、夏の甲子園が始まりました。開会式の入場行進を見ていると、いつもある友人の言葉を思い出します。 「夏の甲子園ってさぁ、開会式の入場行進見てるだけで感動するよなぁ。もう、いいよ、全員ここに来るまでがんばった!みんな一番でいいよって感じで胸がいっぱいになる」 こういった友人は大の野球ファンで、草野球チームにも入っていました。だからこそ余計に選手たちの気持ちがわかるのでしょう。この言葉を聞いてから、私も入場行進を見ると、感動するようになりました。酷暑の中の試合はたいへん

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 12 夏の甲子園

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 11 猫の目通信

          こんばんは。今夜もオイラにゃんたろうが、猫の目通信をお届けするよ。 今朝、テレビを見ていたかあちゃんがやたらと感心していたんだ。なんでも、人生の達人で、かあちゃんよりちょっと先輩の男性三人が、お悩み相談にのってあげてたんだって。 その中のひとりが、所ジョージさん。かあちゃんは、特にこの人の言葉に感心してた。 なんでも、かあちゃんの高校の頃からのお友達の一人が、その昔「好きな男性のタイプは所ジョージさん」って言っていたのがきっかけで、それから、所ジョージさんが出てくると注

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 11 猫の目通信

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 10 日々のちいさな幸せ

          6月から始めたこの日記も、Vol. 10を迎えることができました。目にとめて、読んでいただいてありがとうございます。 この前、知人と、「大きな幸せもいいけど、ちいさな幸せがたくさんあるのもいいよね」という話になった。 ちいさな幸せ。どんなものに、どんなときに幸せを感じるかは人それぞれ。私が今日、感じたちいさな幸せを、この場を借りて、ご紹介してみましょう。 ちいさな幸せ その1 お弁当に入れる玉子焼きが、ふんわり美味しく焼けたこと。 ちいさな幸せ その2 籠にちんまりと

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 10 日々のちいさな幸せ

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 9 猫の目通信

          「猫」がなかなか登場しないので、これはタイトルに偽りありではないかと思われるのではなかろうか。しかし、そんなときに登場するのが、真打ちなのだ。 というわけで、オイラはにゃんたろうである。実は、年々、最高気温を更新する地球に見切りをつけ、昨年、涼しいお空部へ異動したのである。これからは、時々こちらにお邪魔して、猫の目通信をお届けしたいと思う。 我が家のかあちゃんが、先日、ブツブツと独り言を言っていた。なんでも、初めてバスの中で席を譲られたそうである。しかも、自分よりも歳上に

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 9 猫の目通信

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 8 無声映画観賞会

          月に一度のお楽しみ。7月の「無声映画観賞会」の演目の一つは、その愛らしい姿から「アメリカの恋人」と呼ばれたメアリー・ピッグフォード主演の『雀』。1926年の作品である。メアリー・ピッグフォードは、リリアン・ギッシュと並ぶ、創成期の映画界で活躍した女優。そして、最も成功した女優の一人である。 映画の舞台は、町からかなり離れた沼地のそばにある農園。ここで暮らすグライムス夫妻には息子が一人いて三人家族のように見えたが、実は、密かに9人の孤児たちを農園で働かせていた。孤児たちには満

          物忘れ日記 ときどき猫とか本とか映画とか:Vol. 8 無声映画観賞会