第52回NHK上方漫才コンテスト
昨日、第52回NHK上方漫才コンテストが開催された。それぞれの感想を個別に述べる。なお、個人の感想であるため人によってはこれは違うと思うこともあるでしょう。
Aブロック1組目:隣人 チンパンジーと事件のコントであり斬新さはあったんですが、最後の方の園長のオチが読めてしまったのが痛いと感じました。個人的にはこういった展開が来るだろうなぁのさらにそのワンランク上が来ることを期待してしまうので。
Aブロック2組目:滝音 バスのコントであったが何回見ても面白かった。パワーワードが一つ一つ決まっており見事でした。このまま優勝候補になるのではとこの時は思った。
Aブロック3組目:オーサカクレオパトラ 実は吉本の芸人だったんですね。たたずまい的に松竹っぽさを感じました。ネタは旅館のネタであったがオーソドックスで面白かった。ちょっと錦鯉っぽい単純さもあってこういうおじさんおばさん芸人が出てくる流れもあるのかなと思ったのでした。
Aブロック4組目:ファンファーレと熱狂 若くてパワーがあるのが素晴らしいと思ったもののネタを飛ばしてしまったのが痛い。ただ、これをバネに頑張ってほしいです。
Aブロックが終わって、個人的に面白かったのは滝音かオーサカクレオパトラでしたが、滝音の勝利でした。
Bブロック1組目:もも お互いの顔をディするネタであり、言葉の応戦が素晴らしかったです。M1の時よりものびのびとできてたのではないでしょうか。
Bブロック2組目:天才ピアニスト お互いが連想するものを一緒に言うネタであった。都道府県のくだりはこれはおそらく島根あたりが来るかなと先が読めたのが痛かったのですが、その後伏線を回収したところが見事でした。伏線回収ネタにやられる傾向が私にはありますねぇ。
Bブロック3組目:カベポスター 心霊写真を題材にしたネタでした。動きがほとんどないなかで話芸で笑いを取っていましたし、今までと違ってネタも分かりやすくなっていたのが良かったです。
Bブロック4組目:ハイツ友の会 ひらかた菊人形を題材にしたネタでした。お笑いの賞レースはある程度パワーで逃げ切るところも必要ではあるのですが、これだけのローテンションで笑いを取っていたのが見事でした。一方今回は関西ローカルの大会でしたのでひらかた菊人形を題材にしても見る人はわかるものの他地区の人が見たらさっぱりわからんとなってしまうのではと思いました。ただ、全国ネットの賞レースに出る時はおそらくこの2人は全国の人でも分かる題材にするでしょう。
Bブロックを終えて一番笑ったのはカベポスターでしたが、天才ピアニストが勝ちました。全体的にBブロックがレベルが高かったように見えました。
最終決戦
1組目:滝音 バンドを題材にしたネタでした。相変わらずパワーワードが決まっており、この時点では優勝の順番待ちを考えると滝音が優勝するのかなと思ってました。
2組目:天才ピアニスト 浮気現場を題材にしたコントでした。展開や、言い訳などこれまた一つ一つが強く予想を裏切るような展開もあってやられました。
最終決戦2組見て、これムズいぞと思いました。天才ピアニストがここまでウケると思ってなかったのでひょっとしたら順番を超えて天才ピアニストがあるかもと思ったら、まさかの満場一致の優勝でした。おめでとうございます。
しかも女性コンビが優勝したのが非常階段が優勝して以来36年ぶりというとんでもない快挙でした。36年前というと私が生まれる前です。
上沼恵美子氏のモノマネで世に出た時は一発屋で終わるのではと思ってたのですが(とはいうものの一発当てただけでも充分すぎるぐらい才能があるのですが)、その時と比較するとレベルがアップしてましたねぇ。この2人、ネタだけでなく平場も激強ですので、全国ネットでの露出も増えてくるかもしれません。今後の活躍に期待ですね。