カバー曲が叶えるもしもの世界 #スキな3曲を熱く語る
カバー曲は好きですか?私は洋楽を聴くことが多いのですが、カバー曲をわざわざ探してしまうくらい、POPsのカバー曲が好きです。
カバー曲から入って、原曲を知ることも多いです。原曲の方がやはりいい・・・!のは致し方ない。それでも、カバー曲のほうを引き続きよく聴いていることも多いです。カバー曲の魅力をちょっとでもお伝えできそうな楽曲をご紹介したいと思います。
- フラッシュ自己紹介 -
ちなみに、私はミュージシャンでもなんでもなく、通りすがりの音楽ファンです。noteには主に自主制作のマンガを置いてます。POPsカバー曲以外では、サブスクリプションを利用してJAZZ、クラシック、現代音楽、ダンスミュージックまで、幅広く聴いています。
それでは、POPsカバー曲に出会ったきっかけからご説明します。
きっかけはサザンオールスターズ
遡ること約20年前・・・中学生のときです。サザンオールスターズが、クリスマス時期にチャリティコンサートを開き、そのライブ映像がテレビで放映されていました。
チャリティコンサートは、ほぼ全曲カバー曲で構成されていたはずで、サザンオールスターズが青春時代に流行っていた楽曲が網羅されていたのでしょう。山口百恵、井上陽水、ジョン・レノン、パパス&ママスなど、覚えきれないほどバラエティに富んだ名曲の数々を、心から楽しそうに演奏するバンドメンバー。個性の強い原曲を、強い個性で、しかし決して力む様子もなく歌い上げていく桑田佳祐さん。
ひたすら楽しそうだし、引き込まれる。
ビデオ・・・当時はビデオテープ録画だった・・・に録画して、何度も何度も観て、目に焼き付いたライブのワンシーンを、その後入学した高等専門学校のAdobe illustratorを使う課題で再現しちゃったり。コンサートで紹介されていた、70年代、80年代に活躍したアーティストのアルバムを探して聴いたり・・・私への影響は、その後の音楽世界を押し広げるほど大きいものでした。
おかげで、カバー曲への心理的なバリアも取り払われたと言っていいでしょう。原曲への愛をカバー曲で表現し、名曲を次の世代に引き継いで行くことができる、聴く人に対して、音楽の楽しさ、自由さそのものに目覚めさせることができると・・・。
カバー曲の魅力
①現代的なアレンジで聴きやすい。原曲の音楽世界に肉薄しているものでは、演奏者・歌い手の新しい面に気がつくことができる。
②「原曲より好きかも」というものは確かにある!原曲とは全く別の方向性に振り切っている曲がおもしろい。
③カバーする音楽家によって解釈の違いがあり、楽曲への理解や、作品世界が立体的になる。
④とはいえ、0 →1を生み出した功績が素晴らしいことに変わりはなく、「時を超える傑作とはなにか」思いを馳せるきっかけをくれる。
今回はそのなかでも②と③の観点でピックアップしました!なお、紹介する楽曲は、年代順というよりも、私がカバー曲を発見した順になってます。
小林麻美「雨音はショパンの調べ」 ft.百々和宏
せっかくだからカバーvs原曲を聴き比べてみてください⭐(百々和宏さんver. はYoutubeプレミアムじゃないと聴けなかったので、Spotifyのリンクにしました)
これは原曲の日本語カバー曲(小林麻美ver)のカバー曲(百々和宏ver)・・・みたいな、一曲めからいきなり変化球ですが、百々和宏さんが2012年に発表した、自身初のソロアルバムに収録されています。百々和宏さんは、同アルバム内で、中島みゆきの「悪女」もカバーしていますが、「雨音はショパンの調べ」は、頭の中に、ライブハウスのライティングのなかで歌っている百々和宏さんが浮かんでくる・・・彼自体このアルバムで初めて知ったのに・・・一度もライブ映像見たことないのに・・・笑。
それほど、原曲を消化して世界観が魅力のある曲だと思います。
La Roux 「Bulletproof」 ft. Pomplamoose
この記事のためにちゃんと調べてみるまで、ラ・ルーのBulletproofも、どなたかのカバーだと思っていました・・・汗。
カバー曲は、Pomplamooseより(2018年)。クオリティと作り込み。なんと言っても演奏している人たちが発散してる「楽しそうオーラ」にノックアウトさせられてしまいます。彼らのアルバムを聴き終わるころには、Pomplamooseの友だち、ひいては音楽の大親友になっている気がしてくるくらい、職人技と懐の深さ、音楽愛を感じさせられるグループだと思います。
セリーヌ・ディオン「My Heart Will Go On(タイタニックのテーマ)」 ft. Mykal Kilgore in Postmodern Jukebox
Postmodern Jukeboxは、洋楽ヒット曲をビンテージ感溢れるJAZZやソウル、スウィングetcにアレンジして発表し続けているバンド・・・というか、プロジェクト、と言ったほうがいいのかも知れません。
それほど、発表曲によってボーカルや編成を変えてきます。参加するアーティストに、安穏と過ごしていた私が知っている人は一人もいなかった・・・と恥ずかしくなるくらい、モンスターかと思うほどの実力派・個性派ぞろい。エンターテイメントと芸術性を兼ね備え、彼らのおかげで、自分の「スキな楽曲・ボーカリスト目録」を豊かにしていただけました。
それだけでも魅力が大きいのに、この楽曲は、映画タイタニック(1997年公開)のエンディングが書き換わって、「ジャックがローズと生き残り、NYに渡り、病める時も健やかなる時も、貧乏でも二人でいると無敵に幸せで、ジャズクラブで踊り明かしたりして、人生を楽しく使い倒す」という別なストーリーに思い馳せたくなるくらいのエネルギーと説得力が生まれる!カバー曲のさらなる可能性に目覚めさせてくれる曲だと思います。
カバー曲で楽曲の魅力を再発見
名曲には、各人の思い出が重ねられて、さらに特別感が増しているものも多いと思います。自分にとって大切な楽曲を、現代的な解釈で復刻して、輝かせているカバー曲に出会うと、原曲の魅力を再定義できるだけでなく、カバーしてくれたバンドも、自分のスキなアーティストに名前を連ねることができる・・・大好きな名曲との思い出を、また一つ増やすことができる・・・というおまけが付いてきます。
今回紹介した楽曲は、現在ヒットしているものではないので、もしかしたらマニアックだったかも知れませんが・・・原曲とカバー曲の聴き比べをお楽しみいただくだけでも、カバー曲の魅力を知っていただけそうなものを集めてみました。
楽しんでいただけると嬉しいです⭐