コロナ陽性日記1
コロナに罹ってすでに四日が経過した。木曜あたりからちょっと寒気するなーくらいに思いつつ、まあ気のせいだろとアロハシャツで大学に向かう。その日は重たい曇り空で、むわっと湿っぽい空気が不快だったことを覚えている。
若くて健康だったからか、もしくはワクチンを3回接種したからかわからないけど、コロナ特有の症状らしきものはほとんど見られず、ただなんとなく濃い味の食べ物を受けつけなくなるくらいだった。あとはもうほとんど普通の風邪。何が作用してこうも軽症で済んだのかはわからないけど、ちゃんと病院にかかっておいてよかったぜ。
しかし木曜の夜はそれなりにしんどかった。かなり眠ったのだけどずっと悪夢を見ていた。最近は興味の関心がギリシャ神話とか古代の戦争とかにあったこともあり、ものすごく血生臭い内容の夢を見続けていた。こういうとき、考えていることが夢に反映されやすい自分の体質は不便だなあと感じる。
あと、熱があったからだと思うけど、明らかに思考がおかしくなっていた。うちの家族は高熱が出ると幻覚を見やすい家系だから俺もそうなのかもしれない。今まで生きててほとんど風邪を引いたことがないのでこの歳になってわかった次第。
翌日の金曜日の朝、だいぶ良くなっていたので大学に行こうとしていたけど、念のため先に病院に行くことに。軽いノリの先生が出る。「まあ多分コロナじゃないっしょ〜」と言われる。「マジっすか〜」と俺。お互いなぜかヘラヘラ笑っている。俺が出会う人にはこういうタイプの人が少なくない。いいお医者さまだったぜ。
というわけでケンタッキーを食べる。やはりあんまり美味しくない。「ケンタッキーはいつ食べてもおいしいごちそうなのに・・・!」と衝撃を受ける俺。このタイミングで、病魔の影がバチバチに忍び寄り、自分の腰にタックルをかましていることに気づき始める。
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