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「言語化」には二層ある

ぼくは「言語化」という言葉がどうにも気持ちが悪い。
そこで今回は、なぜ言語化という言葉が気持ち悪いかを「言語化」してみたい。

まず、「言語化」をネットで調べると、

自分の考えや気持ちを言葉で表現すること

と出てきた。
そして、続く言葉にはこうあった。

言語化は、ビジネスシーンや個人生活など、さまざまな場面で役立ちます。
【言語化のメリット】
・対話や会議がスムーズに進み、他者との理解を深めることができる
・ビジネス環境ではプロジェクトの進捗やチームワークを向上させることができる
・個人生活では関係性を強化する助けとなる
・問題解決の鍵となる

この説明に、ぼくは違和感を抱くのである。なぜかというと、ぼくの実感とは真逆だからだ。

というのも、ぼくはおそらく言語化が上手い。日本でも有数のレベルだ。
しかしながら、上記の説明が全く当てはまらない。まず「対話や会議はスムーズに進」まない。「他者との理解を深めること」ができない。むしろ、理解し合えない度合いが深まる。また、「ビジネス環境」の「チームワーク」は破綻する。「個人生活」では、「関係性」はむしろ破綻する。

最後の「問題解決の鍵になる」というのも違う。なぜかというと、ぼくにとって問題解決は、問題の構造を読み解くことがまずだいじであり、そこではむしろ言語を使わないことの方が多い。それよりも、感覚や心など、非言語的な能力がものをいう。

と、ここまで書いてようやく気づいた。ぼくが言語化を気持ち悪いと思うのは、言語化には「二層」あるからだ。

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