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「今の若者はダメだ」と言ってはいけないバイアスがかかっているのはなぜか?

あるところで、50代の男性に「今の若者はダメだ」と言ったら複雑な顔をされた。相手はなんとか冗談と受け取ろうとしたが、それは冗談を言うような場ではなかったので、どう受け取っていいか分からなかったからだ。

というのも、今の社会、特に50代の男性には「今の若者はダメだ」と言ってはいけない、という強烈なバイアスがかかっている。普通に生きていれば、そういう圧が四方八方からかかってくる。もちろん、それはぼくにもかかっている。

相手もそれを知っているから、なぜぼくが「今の若者はダメだ」と言ったのか、その理由が分からないのだ。「逆張りをしているのかもしれない」とは想像がついても、なぜ逆張りをするのかは分からない。だから複雑な顔をするしかないのだ。

しかし、今の若者はダメである。そして、これを言うと一定の人が頷くのも知っている。その一定の人とは、50代の男性ではない。50代の男性には、前述のように強烈なバイアスがかかっているので、ほとんど頷かない。

では、頷くのは誰か?
それは、そういうバイアスがかかっていない唯一の層——つまり当事者である若者たちである。

若者たちに「今の若者はダメだ」というと、激しく首肯されるケースが多い。もちろん、首をかしげる人もいるにはいるが、実は50代の男性が思っている以上に、彼ら自身が「自分らの世代はダメなのではないか」と思っている場合が多いのだ。

それはなぜか? また、なぜ今の若者はダメなのか?

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