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現代において格差が広がる理由

スーパーが発明されて、人々の生活は便利になった。コンビニが発明されて、人々の生活は便利になった。Amazonが発明されて、人々の生活は便利になった。
このように、世の中は一見便利な方向にばかり進み、人々の生活はより「豊か」になったように見えるが、その影でどんどんと「貧困」が広がっている。

例えば、ある街にスーパーが進出した際、競合の商店街を蹴落とすために圧倒的な低価格路線を打ち出した。おかげで住人は「安くていいものが便利に買える」と喜んだが、一方で商店街はひとたまりもなく、バタバタと倒れた。

それでも人々は「スーパーがあるからいいや」と思ったのだが、ライバルがいなくなったスーパーは、やがてじわじわと値段を上げていくのである。そうなると、顧客としてはもはやそのスーパーでしか買い物ができないから、仕方なく高い値段で買うことになる。そうして貧困がじわじわと広がっていくのだ。

そうしてスーパーのオーナーはお金持ちになったが、あるとき思わぬ方向から敵がやってきた。それがAmazonをはじめとするネット通販だ。ネット通販が圧倒的な低価格路線をしかけてくるので、やがて多くのスーパーが潰れた。そうしてオーナーも貧困になり、人々は今度はAmazonで買うしかなくなった。

その頃合いでAmazonもやはりじわじわと値上げしていくのだ。Amazonプライムは以前は驚くほど安かったが、今はインフレを上回るペースで価格が上がっている。しかし今のところそれを凌駕する便利さはないから、皆その価格についていくしかない。そうして貧乏の拡大を止められなくなるのだ。便利さは残るが、貧乏は増えるのである。

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