偉人が用いた思考の補助線:その1
最近、「思考の補助線」について考えている。
思考の補助線とは何か?
それは、文字通り思考に補助線を引いたら、考えることの助けになるのではないかということだ。考えが捗るのではないかと考えている。
例えば、問題に突き当たったとする。そのとき、「この問題は成長を促すためにあるんだ」という「思考の補助線」を引いてみる。すると、問題解決にポジティブにな、新たな解決法が見えてきたりする。それが思考の補助線である。
思考の補助線は、歴史的な偉人に使い手が多い。有名なのがジョブズだ。ジョブズは、ペプシの社長を引き抜くとき、「このまま一生砂糖水を売りたいのか? それとも私と一緒に世界を変えたいのか?」と言って口説いた。これも補助線である。いうなれば「負の補助線」だ。ペプシに「砂糖水」という補助線を与えることで、これを価値のないものと見せることに成功したのだ。
そんな偉人が用いた思考の補助線を、この連載では思いつくままにつらつらと書いていきたい。
もう一つ、ぼくの好きな思考の補助線はチャーチルが用いたものだ。第一次大戦が終わったとき、彼はこう言った。
「戦争からきらめきと魔術的な美が奪い取られてしまった。人類は自らを絶滅させることのできる道具を手に入れた」
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