【H28をイチから解説しながら解いていきます】1/800エスキス実践・プランニング
長らくお待たせしてすみません(待ってないかもですが笑)。
これ書くのホントに大変でして。
一級製図の、しかもエスキスを言葉で説明しようとするのはさながら、無間地獄でした。
学校のやり方でどうにもならない人はぜひ、読んでみてください。必ずやお力になれると思います。
このメソッドは、無敵の方法です。組めない課題は、無い。
特に昨今の試験元の課題の「学校の教え通りにやると上手くいかなくなる」流れに対応できると思います。
なお途中から有料になります(無敵メソッドなのでよろしくお願いします‼️)。
既に公開しているnote「課題文の読み方・1/800エスキス導入」にも書きましたが、
①課題文の読み方
②ビーナスの乳首式ヘリアキ
③1/800
で、セットと考えてください。
このnoteは、②と③を担当します。(※①が👆で、有料公開中)
なお1/800エスキスにはこのテンプレートが最適です。
作図でも使えるので、ご購入よろしくお願いします。
さてこのエスキス実践ですが、名作との呼び声高いH28を使用しますので、
試験元の過去問から資料のDLをお願いします。
H28は非常によくできた課題で、解くたびにプランが変わっていくような、不思議な問題です。僕も何回解いても、毎回違うプランになります。
個人的には、新試験制度(H21~)になってからの最良問だと思っています。この年から、試験元の課題内容が非常にフレキシブルかつ頭を使わせるものになってきた感じがします。
ちなみにこの年の試験後には2ちゃんねるで、
「鉄アレイ・ワンスパンマン~丘柱とキャンチレバーを添えて~」
という、こういう感じにならざるを得ないプランが続出したため、料理名よろしく茶化した造語が生まれました。
屋上広場とプレイルームのせいで、3階が鉄アレイ型(昔のダイヤル電話の受話器にも似てるが)になってしまいがちなのと、その鉄アレイの持つ部分にあたるところがワンスパンになってしまうという、構造的に不利なプランが多かったためにこういう流行語大賞みたいな言葉が流行りました(2ちゃんねるの中で)。
標準解答例がそのまんまそうですし(丘柱もあるし)。
果たして👆のようになってしまうかどうか。
これから僕も一緒に解いていきますので、やってみましょう。
§
ここから先というか「課題文の読み方・1/800エスキス導入」でも既にそうですけど、僕のメソッドにノン・スケールでの計画はひとつも無いです。
ノン・スケールでのブロックプランとかチビコマとか1/1000とか、まったく意味が無いのでやりません。
川の字プラン? 4分割? グリッド数6×4? 40㎡の倍数の部屋が多いから6×7? とりあえず42×28でグリッド線引いてみる? ひとコマが50㎡?
👆こういうの、無意味だからやらない。
なぜ仮定のものを決めていくのに、さらに不確かな観念を用いてやるのか分からないし、ふわふわっとゾーニング&プランの“あたり”を付けていこうとすることに、意味は無い。
そんなんじゃなく、ぜんぶ定規を使って、いきなりのオンスケールで、1/800でほぼプランを終わらせる。
そんなやり方です。
で、僕のメソッドはよく、
「狙って(室を)仕留めていく」
みたいに言われます。
主役の室に、スパンを用意してあげるやり方なので、
言い得て妙で、その通りかなと。
ではやってみましょう。
その前に、課題文のマークは終わってますね?
ちょっと確認します。
■H28課題文の読み取り
「その他の施設」は、言うまでもなく、
●屋外遊技場
●屋上広場
です。前者は200㎡以上、後者は2FL指定の約200㎡です。
両者、内接円指定があります。
次に駐車場🅿️は、合計3台です。属性は、利用者が2台、サービスが1台。
加えて駐輪場🚲チャリ(=🅱️🅿️)が10台分。
紫マークが付く、「計画の要点」はどうでしょう。
まず、
●(1)は配置計画と、セキュリティ及び“はきかえ” ですね。
●プレイルーム が出てくる。単語としては2回出てくる。
●地盤条件はまあ、プランに直結しないからよいとして、やっぱり主文直下の「卓越風」とこの要点の(3)の環境負荷低減すなわち「自然採光」「自然換気」あたりが重要になってくるでしょうか。でもプランには関係なさそうですよね。
要求室をチェックする前段階の情報としては、
プレイルームはけっこう重要、みたいな感じ。
問われてるのは構造計画だから、プランにはそれほど関係無さそうではありますけど。
さて要求室の面積ですがここはさらっといきます。
マーク含めこんな感じになりました?
👇👇
ではプランいきます。
いきなりオンスケールの、1/800です。
まず、駐車場🅿️です。これは課題文の読み込みの時にすでにエスキス用紙に敷地を1/800で転記してるはず(そういうメソッドです)ですが、そこに“想定”で配置されてると思います(無論これもオンスケールで)。出来てない人がいると思うので一緒にやります👇
S🅿️(サービス用)×1、H🅿️(=ハンディキャップ🅿️)×1、利用者🅿️×1。
合計3台(以下この表記)。
これを決めるけど、セオリー通り敷地境界線の長手側つまり北に後者2台で短か手サブ東道路にS🅿️としましょう。こんな感じで書く👇
こんな感じで書く👆
北のヘリアキどうしますか? H🅿️と利用者🅿️を車路取って振り分けだからこの車路をminで5mで良いのだけれど、6mとしておきます。
ヴィーナスの乳首式エスキスは、良環境が面する辺は無条件で最低ヘリアキから+1m、メーン道路も場合によっては+1mします。
この車路振り分け駐車場🅿️を「5+6+5=16mとして車路5mでよいのに+1の6m取る」のも、これは外構なので、考え方は一緒です。
理由はあとで。
東はどうでしょう。まず斜線を見る。
想定階高を決めるんだけど、2階の屋上広場の下げをみて3階から下に、
0.6パラペット
4
4
4.5
0.1GLからの上がり
👆合計13.2m でいきますか。
こいつを「2aかつ35m」の検証をするとどっちの道路も16mで「2aかつ35m」緩和が存在しない。そして両道路とも「13.2÷1.25📐で10.56、すなわち<16m」なので検討不要です。
ここまで🆗ですか?
絶対に斜線当たらない道路が設定されていますよ?
ということで北のヘリアキ6m、東がS🅿️入れ込んでの最低ヘリアキということで3m。
重要なことがあります。
ここで利用者と管理が何となく、分かれました。
外構で分離できてれば、それはそれでgoodです。
H28の特色として、利用者部門が2系統あるんだけど(保育所部門と児童館・子育て支援部門)、課題文読み取ればENT入ってからの分離で良いはず。
これが駐車場🅿️から、つまりアプローチを外部から分けろ、となってたらめんどくさいんだけど、この課題は前者なので、👆この利用者⇔管理の外構での分離は、これはこれでよいとする。
ただしH28は明確な管理区分は無く、それらしい室を自分で定義付けしていくスタイルで、しかもそういった室が非常に少ない感じではあります。
次に、躯体を出すために西と南を見る。西は何も無いので2m。
あっそうそう、僕のマガジンの中でも書いてますけど、眺望とかが無い限り、隣地の環境には期待しませんよ。この施設が「子ども・子育て支援センター」だからって西の公立小学校とは、よっぽど「連携を取れ」とか書かれない限り、なんの関係も無いと読む。ということはヴィーナスの乳首式エスキスの良環境にはなり得ない。
なので西は2m。
試験元はこの辺で常に揺さぶってくるからね、要注意。
南は直径5mの内接円指定がある屋外遊戯場が効く。
児童系は南が絶対条件なので、南にべったりと内接円+1mの6mで、200㎡超を計画する。
200÷6=33.333333mだからX方向に34m必要。
これを南西の敷地端部から“廊下の2m”を取ってのち、ドン、と取っておく👇👇
ここにS🅿️ぶっ込んで屋外遊戯場に蓋をしてもいいし。
いま出てる躯体案が「45×24」、よって面積は1,080㎡。
まずこれを建面と比較する。
許容建面は1,800×70%=1,260㎡>👆1,080㎡、なので🆗。
これが想定1階。これを3層だから×3すると3,240㎡。
ここから抜いていくものがある👇👇
●プレイルームはCH=6.5m以上なので2層で吹抜くでしょう。これが210㎡以上なので計算面積は+10㎡して👉220㎡。
●直径10mの内接円指定の屋上広場は約200㎡。これはこのまま引く。
ここで課題文の要求室に出してある『左「または実(じつ、と読む)」』を✅チェックする。
(👆要求室で出した面積を確認する👇)
左は上から、保育所部門が780㎡くらいで出てるはず。
次に児童館・子育て支援部門を「児童館」と「子育て支援施設」の部門分けは今はめんどくさいからそのまままとめて、僕は左の合計が1,170㎡で出てます。
そして最後にエントランスホールを僕は80㎡でみたので1.4倍して左に出すと110㎡。
👇
左を上から全部足すと
780+1,170+110=2,060㎡。
これが要求“実床(=じつゆか)”面積です。僕の言う、“左の合計”ってやつ。
単純室面積である右を1.4がけしてるから廊下もコアもトイレも、要求されてるものは全部入る面積ってやつ。👇要求室の面積再掲👇
ここで、いま出している躯体から面積を精査します。
いま出している躯体は45×24=1,080㎡。
計画建物は3階建てだからこれを3層倍して3階フル面積が3,240㎡、
ここから床面積から抜けてくる要因を👆👆引いて👇👇
▲プレイルーム220(2階としておきます。R1まで、吹抜け大空間は3階設置はタブーとされていた関係もあるので)、▲屋上広場200、ということで
使う(使いたい)床面積が3,240㎡-220-200(×2)=2,620㎡となる。
(※👆指摘あり上記太字部分訂正しました。2024.5.8)
左の実床(面積)が2,060㎡に対して想定躯体内面積が2,620㎡。
これはね、僕のメソッドではちょっと大きすぎる。
このままだと無駄な空間ができすぎて、下手したら負ける。
H27〜R1くらいまで、難しすぎる課題が続いたからこういうところ見られなかったかもしれないけど、R2以降の「組むのは誰でもできる」ような簡単な課題だと、負けるかもしれない。
だからこの躯体は却下。縮める。
縮めるのはいいんだけど、「3.その他の施設等」の(1)の「屋外遊技場」の、
「セキュリティを確保したうえで、隣接する公園へ」
が、僕は気になっている。
あと、標準解答例が整形躯体なのと、この年の受験生の答案も整形が多かったこと、さらに👆も勘案して、けっこうレアだけど屋外遊戯場を“躯体で囲う”プランにしようとしている。
👆でL字より整形が強い、って書いたけど、このnoteはエスキス手法の説明なのでちょっと変なプランにしようとしてみる。スパン決めの考え方もお伝えし易いし。
今の時点での予想で、プレイルームを長手東西方向で納めると、残りの躯体が整形になるかなとも思ってる。
するとこういう変形をさせようと考え始めた👇👇
ちなみに、保育施設は子どもの利用する室は絶対南面がセオリーです。
※ええと。ここから単位とか省きますので悪しからず※
敷地を囲うようにL字の躯体を組み、屋外遊戯場のセキュリティを図ろうとしています。
ここで乳児室と4つの保育室が全て≒40の要求だから、X方向に5室並べようとしてるんだけど、これを6の均等で考え始めました。6mは一級の最小数字。
なにかやる時は必ずミニマムから考える。これ大事。
そして6×5=30で想定躯体の45から引くと残(ざん)が15。X方向の話しですよ?
(※この「残(ざん)」の考え方は僕のメソッドの特徴なので覚えてください)
15っていうのは7.5が2つでもいいし7-8でもいいし6-9でもいい。とにかく今は上階とかを見てみないと分からない。
ビーナスの乳首式エスキスは、この、
「絶対空間を、柱を打たずに、キープしておく」
ってところが重要。
で、屋外遊戯場を囲って護る、よさげな躯体が出てきたからここで躯体面積を確認しておく。
オールYが当初の想定通り27。
L字で切れた先(足甲部分)が5(mスパン)以下はあり得ないから、👆6均等の部分の南敷地境界線からのセットバックを10でみた。
このセットバック10は何で出るかというと、
・「屋外遊戯場の200以上キープ」と、
・L字足甲のつま先部分から南公園までのビーナスの乳首式ヘリアキを取る
ということで、南は公園で良環境だから最低ヘリアキの2に1を加えて3。
これに👆ほふく室を入れ込み、かつ南面させて、さらに屋外遊戯場へのアクセスをさせようとしてるから、利用者廊下の最低幅員2.5をみて4.5の奥行でほふく室が入るかな、って感じてるのと、ほふく室の短か手が3.5、すなわちここのYスパンが6だと勝てないかなって思い始めたから。
室形状としてね、ちょっと弱いんです3.5は。
つまりL字足甲部分のY方向スパンは7になる。
すると躯体は
X30×Y20+X15×Y27
ということで合計面積1,005。
これを3層して確認するけど×3で3,015。
ここから👆引くもの引いて▲220▲200▲200で2,395。
まあ、さっきよりマシか(さっきは2,620㎡)。
ということでこれで進めていく。
※課題文読むと事務室②を2~3階に1つずつ作るかもなってのもあるので、これでよいかなと。
(※👆指摘あり上記太字部分訂正しました。2024.5.8)
で、ビーナスの乳首式エスキスに慣れてもらうために議題発案です。
👆6均等が決まるブロックつまりL字の長手(すね)部分のYを僕は20にしましたよね。
で、おそらくみなさんの中で、
「20ってあり得ないだろ北の駐車場🅿️ヘリアキ5とかでいいのに6にしてるんだからこの6を5にして21でやればいいじゃん」
ってなってると思います。でもそうは、しない。
これは慣れてください。
敷地に対する躯体にゆとりをもたせておかないと、最近の試験は落ちる。
H29からの流れで、周辺環境に配慮してない図面はものすごく嫌われる傾向がある。
特にR1延期組の試験では一度敷地に入れたのち、敷地外に出させちゃってENTへ入れるプランとか、3.5のH🅿️を並列すると7なんだけど壁厚あってこれが6.9しかないのにヘリアキ7で組んだプランとかは全滅してます。
この流れはR3R4R5でも続いていて、これが僕の「この試験は外構で決まる」の根拠でもあります。
あと👆でも書いたけど躯体がブカブカなのも、プランに対する嗅覚の鋭敏化から離れていくからこれもイヤだ。
ブカブカの躯体でダラダラいくプランは、結局緩慢さにつながって、動線とか管理分離とかの意思が生温くなるからダメ。
僕のR5本試験考察ポストでも書いたけど👇
こういうことです👆
👆脱線しましたが、20って数字を恐れないでください。
僕はこう呼んでるんですけど👉「一級因数分解」
僕のメソッドはこれに尽きる。一級因数分解。
例えば20って数字は、7が2つに6ひとつですよね?
もっとある、8がひとつに6と6。7がひとつに6.5×2…9がひとつに5.5×2…。
さらに言えば10と10もある…。
ここで重要なのは、
●最大スパン8×8=64以内におさめること
●5以下は使わないこと(5.5はまあ、いいかな)。
これがルールです。
この考え方はすでに公開している有料ドリル「ドリル ~一級エスキスはこれに始まりこれに終わる~」で身につけることができますので、ぜひ試してみてください。有料なのでどうこう言えないんですけど。
さてエスキスに戻ります。
1階、2階、3階を同時にプランする(なお、1/800はコンパクトなためこの全階同時エスキスが非常にやりやすい)が、とりあえず、まずは1階。
1階は床面積を👆1,005で設定したから課題文の左を見る。すると階別ゾーニングにぴったりな数字が出てる。
すなわち保育所部門780+共用部門110で890。ここに設備とか事務室②とかくるかもだから丁度良いからこれでよし。
プラン。
ほふく室をL字部分の最南端に入れたいのと、屋外遊戯場への出入りの通路幅min2.5でみたので、ほふく室のYは4.5になるから、これで面積追うと、要求≒60だから9掛けして54許容なのでXは12。
するとこのL字部分に最東端で3余る👇
ここで、保育所部門にまだ主役級の遊戯室があるけど、PCで飛ばそうがなんだろうがどこへでもおさまりそうな感じなので(面積が足りてるから)、第2ボスの「屋上広場」をやっつけにいく(第1ボスは👆保育所部門の6室👆で、まずこいつらをやっつけた状態)
僕はこの次ボスの屋上広場を、南面させるためと、このL字を利用してすっぱり決めたいと思い始めていて、なぜかというとその方が屋上広場で切り取られた後の躯体がシンプルかなって思い始めている。しかも屋上広場たかだか≒200なので。
で、2階をこうしてみようとしてる👇
ブーツ足甲部分のXは15。2階に屋上広場をこの直上に入れ込もうとしてるから、屋上広場要求10m内接円で≒200👉9掛けして180でみておく。
180÷15=12、つまりY方向へ12で成立するけど、このブーツ足甲部分を7mで決め込もうとしてるから12-7=5は❌なので、この部分を検討する👇
説明の便宜上、最南端からY1、Y2、Y3、Y4、Y5という基準線と、最西端からX1……X8までの基準線を設定します👇👇。
X6-X8は15で決め込もうとしているから2階の屋上庭園を「満たすY」は12。でもすでにY1-Y2が7で決めようとしているのでY2-Y3が5になってしまう。なのでここでは柱が打てない。
だから今度は1階の諸室でY2-Y3のスパンを検討する必要がある。
(なぜ1階の諸室で決めようとするかというと、この課題の主役だからです。ここの廊下の真ん中に柱とか落とせない。飛び越えていくのはアリ)
ここで乳児室と4つの保育室、合計5室が全て≒40の要求なのと、この年は廊下幅を芯-芯で2.5m以上取れという課題特有のお約束があったから、これを含めて考えると👆合計5室の≒40を9掛けして36、これを決め込んでいるXつまり6で割ると「満たすY」は6、つまり6×6=36。
ここにmin2.5の廊下を取ったならこの諸室と廊下まで含めるとYのminは8.5。
ここで柱を打つべきかと言ったら否、です。まだ、打てない。我慢する。
重要なことを書いておきます。
👆でブーツ足甲部分のYスパンを7で決め込んでいるけど、👆たぶん苦しくなると外形を出したりしたくなると思う。
でも外形はいじっちゃダメ。
外形をいじる時は最後の最後、本当に納まらなくなったとき。
その時初めて躯体を出す(=広げる)んです。
で、気づく人は気づいたかもだけど、この「シロ」を取るのが、
ヴィーナスの乳首式エスキスのキモなんです。
常に外部要因に対して余裕を持っておく。この余裕は最近の本試験に対してめっぽう強いから、そのまま納まればいいんだけど、R1延期組みたいな試験になるとギッチギチのガッチガチになる時がある。
そういう時はこの「シロ」を利用して、躯体を1mでも出すんです。
ついでに言っておくと、👆こういう状況になった時、すでに僕は(貴方も)、
「この課題の要求室を、関係諸条件を当然意識してさんざん考え込まされているがゆえに」
躯体を出して、プラン出来る床面積が増えた瞬間、エスキスが瞬時に進む。
要は、「狭い躯体のminの床面積許容で必死に考えてきたから」、少しでも広い床面積になった途端、あそこにこれが入るよな、とか、ここだと面積足らなかったのに1mでも増えたら余裕で入るじゃん、
って瞬時に分かるんです。
これは躯体をいじめてプランしていくと実際は、プランしやすくなるのと同じことです。
なぜか。
必死に90%がけとかで面積追って、3mの利用者廊下を2.5mではどうかとか考えて、EVだって2.5×3でいいんでしょとか、バリアフリー階段は7×4なくて7×3.5でやれば50cm余裕出来るよね、、、
とかってやってることが、つまりは設計だからです。
この試験は製図試験じゃありません。設計製図の試験なんです。
じゃあ設計って何か。そう、👆👆こういうことです。
さて戻ります。
この時点で検討しないといけないことは、たぶん3案件。
そして恐らく、その3案件でスパンがほぼ決まる。
そしてその3案件は課題文の中で、MAX主役級なはずです。
裏を返せば、この主役級を満たすスパンが出れば、もうこっちのもの。
現状再掲します👇
僕はここまで来たら、
①保育所部門の主要6室(2~5歳児、乳児室、ほふく室)
②屋上庭園
③プレイルーム
この3案件でほぼ決まるだろうと踏みます。
一級建築士製図において、だいたいこれくらいの主役級を納めればその課題のスパン決めは終わったと思ってよいです。
ではやってみます。
で、ここから先は有料です。
ビーナスの乳首式エスキスの真髄が詰まっています。
どうかご購入いただいて、学校のやり方に縛られない、自由なエスキスを、手に入れて下さい。
では👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇👇
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