多様なツールを使い分け、“温度”のある投稿で認知度を高める|リラィアブル 代表取締役社長 佐藤暁哉氏
2022年10月20日にオープンしたコーチャンフォーつくば店では、店舗のTwitterアカウントがオープン前に5千人を超えるフォロワーを獲得するなど、積極的なSNS展開が功を奏しているリラィアブル。その活用の秘訣について、代表取締役社長の佐藤暁哉氏にメールインタビューでお答えいただいた。
情報の「発信」「収集」にSNSを活用
――貴社内でのSNSの運用体制について教えてください。
基本的にどのSNSも私が管理して、投稿もしています。そのため、情報解禁日が設定されているものや新店などの重要な情報も、解禁後、直ぐに出せるところが大きいのではないかと感じています。
新店のオープンについては店舗面積や在庫数、オープニングスタッフの募集など、すべてSNSで告知を行ないました。
ここでしか知りえない情報があると読者の方たちがフォローしてくれる傾向にありますが、一方でみなさんシビアなので、つまらないツイートが続くとすぐにフォローを外されてしまいます。それぞれの投稿に対して、インプレッションを確認することで精度が高まっていきます。
SNSは情報発信の場でありながら、情報収集の場にもなります。検索ワードで急上昇した商品を早めに追加することにも役立っており、当社では、「鬼滅の刃」や「タコピーの原罪」などのコミックも、ブームが来る前に仕掛けることに成功しています。
――Twitter、Instagram、ホームページなどさまざまな媒体を駆使されているとのことですが、使い分けはどのようにされていますか。
若年層向けの情報や商品に特化したものは、Instagramの方が反響が良いです。数年前にInstagramを開設した頃はビジネス利用は難しく、フォロワーも増えない状態が続きましたが、この数年でその活用方法は急激に変わっています。
Twitterは、オリジナル特典やサイン会などのイベント情報の告知に有効です。ただし、年配の方向けの情報発信として、ホームページとFacebookも利用します。著名人のイベントなどは写真を複数枚とっておき、TwitterとInstagramで別の写真を使用するなど、ツールを双方向で補完しながら、情報を小出しにしています。
――フォロワー獲得のための工夫があれば教えてください。
定期的に反響を見ておき、フォロワーが反応しそうなものを把握して、時間を空けて再度告知するようにしています。例えば「コーチャンフォーで〇〇を売ってくれないかな」という情報を摑み、仕入れした場合は、「〇〇入荷しました!」と発信しています。そうすると、フォロワーさんはもしかしたら自分のツイートで仕入れてくれたかもと考えてくれるようで、無機質な世界に温度が生まれるようです。
――反響の良い投稿はどのような内容が多いですか。
地域にもよりますが、お子様向けのツイートは評判が良いです。
また当社は漫画を描ける新入社員がおり、Twitter内で連載を始めたところ、多くの読者がフォロワーとなってくれました。今後、文章を書くのが好きな社員が入ってきたら、140文字の連載小説などができても面白いと考えています。
――新聞広告などアナログ広告の活用方法についてもお聞かせください。
高齢者向けの広告媒体としては、圧倒的に新聞広告が有効です。特に北海道の店舗は新聞広告掲載後の売り上げは、大きく伸びる特徴があります。ただしこれは地域差が激しく、首都圏とそれ以外を別に考える必要がありそうです。
また当社は複合店なので、チラシの効果も大きいです。書籍購入者に文具や飲食の新商品情報を載せたチラシを配布することで、回遊性が高められています。
――他社の媒体との協力、活用方法などがありましたら教えてください。
エリアの特徴として、テレビCMが関東などその他の地域に比べて比較的安価に出稿できることもあり、北海道内で月間100本以上放送しています。文具も含めて定価販売をしているため、テレビCMによるブランド力の向上は大きな効果があると考えています。
またradikoなどのアプリを利用して、全国のラジオを時間を問わず視聴できるようになったため、北海道内で提供している番組を全国のリスナーが聴いてくれることになりました。
CMもYouTubeと連動することで全国の方にご覧いただいており、店舗認知度が上がりました。
――ありがとうございました。