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四国・高知を旅した夏、寧静と危急の狭間で

緑豊かな森林。青く透き通った川。静かな街並み。太平洋を望む砂浜。

初めて訪れたその土地に抱いた印象は頭の片隅に残り、今でも心地よい思い出となっている。

休日の夕方、自宅のダイニングテーブルで、カクテルグラスに注いだブルーマルガリータの柑橘系の香りがほんのりと鼻腔を刺激して、記憶を呼び戻す。

世間が少し落ち着いていた頃、旅の途中で急いで立ち寄ったテラス付きのカフェから望む清流・仁淀川。

いつもの仕事場となった都会の自宅とは遠く離れた場所にあるテーブルの上でラップトップPCを開き、数枚の資料の微修正を行いメールを返す――ゆったり落ち着いた場所で、大きな仕事を成し遂げるために、ひとつずつ積み重ねる。

PCを閉じ思いを巡らす。

誠実かつ地道に努力を続けることでしか、遠い先にある目標に達することはできない。

土佐の国。

志を育み挑戦し続けるには良い環境ではないか。

「こういう場所で働くのもいいね。」

そう語り合った。

#旅する日本語 #仁淀川 #寧静 #エッセイ #在宅勤務

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