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わんぱく王子。

最近ますます赤ちゃんが「わんぱく」になってきた。
離乳食を食べるとディスコ・フィーバーのごとく体をはげしく揺らし、顔やからだに食材を塗りつけ(フェイスペイントなのだろうか)、服や床をにんじんやさつまいもの残骸でべちゃべちゃにしてしまう。

お風呂に入るとひと時もじっとしておらず、湯船をたたいたり、ベビーバスから身を乗り出して床を触ろうとしたり、じゅるじゅるとお湯を飲んだりする(やめてほしい)。

奥さんが授乳しているときには、噛む。これは大変痛そうで、時々「ひぃぃぃ」というホラー映画でもなかなか聞かないような声(というか、息を呑む音)が聞こえてくる。僕は僕でおなかのおへそを研究され、時々爪を立てられ「うっ」とうめいている。

こんなにわんぱくなのは、男の子だからなのか、それとも赤ちゃんとは性別に関わらず、わんぱくなのだろうか。

昔、「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」という広告コピーがあった。

その意味でいうと、うちの赤ちゃんはいい感じでたくましくなりそうだ。
しかし、そのたくましさにわれわれ夫婦がついていけるか懸念される。

今日は仕事で外に出ることになっていたので、出かける前に
「お母さんは疲れているからゆったり過ごせるようにしてあげてね」
と伝えた。結果、本人はしっかり寝たそうだけれど、奥さんに寝る間は与えなかったらしい。報告を聞いて「50点」と苦笑。

それでも、どんなにくたびれていてもやっぱりかわいい。このかわいさにほだされながら、わんぱくと付き合っていくのかな。そんな気もする。

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澤 祐典
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