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ことばが型取るもの。
昨日、『空中庭園』という場で起きたことを
という記事にまとめたのだけれど、つくづく「言葉にする」って力があるなあと感じている。
「会っている時には空気をともにしている」
この一言で自分たちの置かれている空間の質が変わったように感じたし、この発言がなかったら、今後も会うときの空気がどうかなんて意識することはなかっただろう。
「言葉はカタチなきものに輪郭をつけますからね」
といったのは僕の親しい友達だけれど、言葉にすることで僕らはカタチなきものを知覚し、触れられるようになるのだと思う。
実際『空中庭園』では、そんなつもりもなかったのに「オンラインとオフラインの違いは?」「ビデオ会議と音声通話の違いは?」といった問いについて多く語られ、その証言によって自分たちがどんな環境に身を置いているのかが把握できるようになってきている。
というか、前情報もなく何を話すかも決められていない状態で人が真っ先に為すことは「ここはどこか」の把握なのかもしれない。
「ここには空気がない」と言った人もいたし「宇宙空間のようだ」と言った人もいた。人の居心地を捉えるセンサーとそれを表現する言葉の豊かさが面白い。
そして、その言葉をきくと、たしかにそんな場所であるかのような気がしてきてしまう。
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