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お口の恋人をみつける。

昨日、わが家に新しいおもちゃがやってきた。
その名もサッシー(SASSY)。

とにかくなんでも噛みたがるようになったので、思いっきり噛む体験ができればと買ったものだ。

みつばちの形をしていて、赤ちゃんが噛むための四つの羽がついている。
羽はボコボコだったり、つるつるだったり、ひんやりだったり、ひとつひとつ噛み心地が違う。うちの赤ちゃんもいろいろな位置を確かめながら噛み噛みしていた。

それまでは奥さんがつくった「キャンディスティック」を噛んでいたのだけれど、

布製なのであっという間によだれでベトベトになってしまい、僕たちがさわるとき、特に腕の露出した部分にぴとっとくっついたときなんかに「うへぇ」と声が出るような、なんともいえない不快感があった。

その点、サッシーはプラスチック製なのでさわっても気持ちわるくない。ガーゼでサッと拭けば、すぐに使えるのが好ましい。

そんなわけで、入荷早々、サッシーはわが家で大活躍している。
今日は奥さんの入浴中のさみしさを紛らすという大役まで果たしてくれた。えらいぞ、サッシー。

こうして赤ちゃんの成長にともなって、いろんな物が増えていく。物が増えるとそれに応じて、赤ちゃんの新たな動きが現れる。それが面白くて、よろこんでいる顔を見るとうれしくなって、また新しいものを買い与えたくなってしまう。

赤ちゃんってほんと、生きるのが上手。
「赤ちゃんになんかあげたい」沼にどっぷりハマってしまいそうだ。

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澤 祐典
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