![声なき声をだす_](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16279944/rectangle_large_type_2_b74482d20d897f3763d442203301ac5b.jpeg?width=1200)
声なき声を出す。
たまたま、作家の坂口恭平さんが、こんなツイートをしているのを見た。
僕は今、発見したのですが、この世で精神病と呼ばれていたものは、実は「声になっていない声」のことです。それが体の中でぐるぐる滞留してしまっている。それが毒素になってしまっているがちゃんと声にしたら実はそれは病気でもなんでもない。だから病室なんかじゃなくてみんなと話せばよかったんだよ
— 坂口恭平 (@zhtsss) November 22, 2019
そうなの?と思いつつ、ちょっとわかる気もする。
以前、僕はこんな記事を書いた。
ここで夫婦関係(主にけんか)を通して、わかったこととして次の二つを挙げた。
① 言い過ぎないと、本当に言いたいことにたどり着けない。
② 聞いてもらわないと、本当に言いたいことにたどり着けない。
ここで示していたことは、坂口さんのいう「声になっていない声」を外に出す作業だったのかもしれない。
「そこまで言うか?!」とか「これを言ったらマズイかも」というところまで言ってはじめて、「そうじゃなかった」と本当の気持ちに気づく。
あるいは、話しているうちに話そのものが方向性を見出して、思いも寄らない結論にたどり着く。
そういうことが、僕にはよくある。
昨日も訳もなく悲しくなって、奥さんに話を聞いてもらったら、意外な結論に達した。それは妄想と言われてもおかしくないのだけれど、話しているうちに不思議な真実味を帯びて、僕自身が「説得」されてしまった。
そして元気になった。
こんな展開になるなんて、話す前はもちろん予想していなかった。
「話すこと」「聞かれること」って、どれほどパワフルなんだろうか。
状況がまるで変わっていなくても、心境が一変する。
そんなことを思っていたら、今月はやらなかった『あなたのじかん』をもう一度、やってみたくなった。
今度はもう一度、無償にしてやってみようと思う。
どんな話がきけるのか、その話にどう刺激されるのか。たのしみだ。
いいなと思ったら応援しよう!
![澤 祐典](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/2357127/profile_7c5f980edda2561d7f4d4bdb41245e28.jpg?width=600&crop=1:1,smart)