抱っこひも生活。
・赤ちゃんは朝からとっても元気。いつもより早く起きて、たくさん動いている。そのせいで睡眠時間の足りない奥さんを寝かせるために、僕が赤ちゃんを抱っこしてあやす。フリースの袖をおかずにチャックを食べている様子に「三角食べができるようになったね」と思う。
・その後、抱っこひもに入れてコインランドリーに連れていくとすうすう寝てしまった。ぜんぜん起きないので、帰ってからはじめて抱っこひものまま食事に挑戦。おかゆは両手じゃないと食べられないので、赤ちゃんの顔を避けてひじが奇妙なお祈りポーズみたいに上がった状態で食べた。
・炒り大豆を食べようとしたときのパリパリという袋の音で赤ちゃんは目覚めた。結局、午前中いっぱい抱っこひも生活。不自由だったけれど、工夫のしがいがあってたのしかった。と、豆を食べながら書いていると「豆くれ」とばかりに手をのばすので「歯がはえてからね」と伝える。
・離乳食の野菜を小松菜からさつまいもに変えたら、スムーズに食べるようになった。スタイもぜんぜん汚れない。「こまつな王」になっていたのは、そういうスタイルの食べ方かと思っていたが「好きじゃなくて出していた」らしい。日々これ発見である。
・ハイハイの練習がつづいている。床に手を付いて、前からうしろへ。後退や回転はできるのに、前進だけ体がついてこない。「前向きでいるのには意志がいる」みたいなことを言っていた人がいたけど(調べたら哲学者アランの『悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する』だった)前に進むって時間と労力がいるんだな。そういや、笑うのも泣くよりあとだったもんな。
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写真をみるためにグーグルフォトを開けたら、うまれて二日目の動画が出てきた。目は細く閉じているし、顔もいまとぜんぜん違う。それに何もかもが小さい。たった7か月で別人のようだ。
ずいぶんしっかりしたよねえ。そして、もっとかわいくなったね。
「きてくれてよかったなあ」という気持ちは、日を追うごとに増している。