ラストソング。
昨日、博多から帰ってきて、奥さんと二人でファミレスで夕飯を食べた。
そこで祖母が火葬場で唄ったこの歌の話をしたら、涙があとからあとから出てきた。
兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川
夢はいまも めぐりて 忘れがたき 故郷
如何にいます 父母 つつがなしや 友がき
雨に風に つけても 思いいずる 故郷
志を 果たして いつの日にか 帰らん
山はあおき 故郷 水は清き 故郷
火葬場の、最後の最後のお別れの時に祖母がとっさに口にしたこの歌。
なぜこの歌だったのかもわからないし、葬儀ではちっとも涙が出なかったのに、ファミレスで唄った時にどうしてあんなに涙がでたのかもわからない。
でも、いま改めて歌詞を読むと「故郷」という言葉にじんとする。
もしかしたら祖母の歌は、「故郷」を離れる祖父の最後の言葉だったのかもしれない。ほんとかどうか、確かめようもないけれど。
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