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スープストックで離乳食を食べる。

Soup Stock Tokyo で離乳食が食べられることは、前々から知っていた。妻がネットの記事かなにかで見て教えてくれたのだ。

「無料で食べられるなんてすごいねえ。今度、機会があったら行ってみようか」とその時は盛り上がったのだけれど、なかなか行く機会は訪れなかった。

でも今日、博多駅の阪急に行く途中にスープストックがあった。買い物を終えてまだ体力が余っていたので「行くか」と声をかけて店に入り、自分たちのスープを注文。僕はキーマカレーと定番のオマール海老のビスク、妻はボルシチととうもろこしと鶏肉のシチューを選んだ。

「あと、離乳食ください」と妻がいうと、すこし灰色がかったおかゆのようなものがカップに入って出てきた。

妻はきちんとした木のカップとスプーンで提供されたことに感心していた。言われてみれば、たしかに赤ちゃんもひとりのお客さんとして大事にされている感じがする。

まずは僕たち大人が味見。僕が先に食べる。ほとんど味はしないけれど、うっすらとおいしい味がする。これなら普段あげている離乳食にも近いし、食べてくれるかも。後から食べた妻も同意見だった。

いよいよ赤ちゃんに食べてもらう。「水を持ってきて」と妻が言うので「はいよ」と立ち上がり、コップを持って帰ってきたときに最初のひと口は終わっていた。妻によると「へんな顔をしたけれど食べた」とのこと。

その後しばらくは食べようとしなかったけれど、遊びが落ち着いたタイミングでスプーンですくって、口に近づけたら食べてくれた。市販の離乳食は嫌がって食べない赤ちゃんだけど、この離乳食はそれほど抵抗がなさそう。大人のスープもそうだけれど、とてもやさしい味付けだから食べやすいのかもしれない。

それからはスプーンを持ちたがるわ、水はこぼすわ、スープのカップに手をつっこむわで大変だった。サッカーで全員がボールを追うと得点できないように、食事中、全員が赤ちゃんに向かうとなにも進まない。一人が世話しているときは一人は自分の食事を進める。そうした連携プレイが大事なのだ。そんなことを思いつつ、こぼしたごはんや水で汚れたテーブルをナプキンで拭う。

しっちゃかめっちゃかになりながら半分くらい離乳食を食べた後、赤ちゃんは眠くなって全然食べなくなってしまった。もったいないので残り半分は僕と妻でいただいた。おいしかった。

聞くところによると、この離乳食提供には賛否両論の声があったそうだ。会社はこんなリリースまで出している。

いろんなひとがいろんな考えをもつ。合ったり合わなかったりする。
そういうことをなにも知らずに能天気にスープを食べる。おいしいと思う。

僕たちが味わったのはそういう経験だった。大人のスープも赤ちゃんのスープもやさしくておいしかった。そして赤ちゃんの自由な行動に振り回されつづけた。大変だった。面白かった。

Soup Stock Tokyoとしてお子様の成長を一緒に見届けることができればという思い、そしてお父さんやお母さんと一緒に食事の時間を楽しんでいただきたいという思いから、離乳食のご提供をはじめました。

Soup Stock Tokyo ホームページより

僕たちはとても楽しみました。ありがとう。ごちそうさまでした。

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澤 祐典
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