あそんでくれて、ありがとう。

ライブ『みんなのうた』が終わった。

完全燃焼。
いま、帰りの電車の中でこれを書いているが、携帯も僕もバッテリーが切れかけている。

すごい時間だった。
「これは音楽のライブだったんだろうか」と思いたくなるくらいの。

歌って、しゃべって、唄ってもらって。
ただそれだけのはずなのに、もっとたくさんのことが起きた感じがする。

「ご本人さん登場」ということで唄ってもらった四人の歌も本当によかった。伴奏をしていて、それぞれの歌世界の中に引きずり込まれていった感じがした。

自分が唄った曲も、いつもと違う入り方をした。
いつもは怠けている筋肉まで使って、歌に命を吹き込むようなことをした感じがする。

毎回そうだけれど、このライブは、ほんと拍手が似合わない。
どんどん部屋の濃度が濃くなって、なんだか絶句していってしまうからだ。

すごく深く知り合ったのに、あんまりたくさんはしゃべっていない。そんな時間だった。もっともっと一人ひとりとしゃべりたかった気もするし、もう十分すぎるほど語り合った気もする。

でも、きっとこの「また会いたいな」って感じがいいんだろうね。

楽しい、うれしい、面白いということももちろんあったけれど、いま、来てくれた皆さんにかけたい言葉は、これだ。

「おつかれ」

なんかいっしょに一つの大きな仕事を成し遂げたような充実感を勝手におぼえている。