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後半戦に向けて巨人逆転優勝のキーマンを考える

 侍JAPANの皆様、金メダル獲得おめでとうございます!🥇

 いや~痺れましたね。出場国が6しかないとかノックアウトステージが変とか他国は本気出してないとか、まあそういう雑音も聞こえてはいましたが、始まってみれば各国熱戦を繰り広げ大いに盛り上がりました。

侍JAPAN



 開催前はいろいろ不満を持ってる方もいらっしゃったと思います。しかしやはり日本人として、また日本のプロ野球を応援する者としては絶対優勝してほしかったですし、プレッシャーのかかる中で実際に優勝を成し遂げたわけですから、本当に誉れ高い事だと思いますね。

 さて巨人勢では坂本勇人選手が攻守に貢献しベストナインを獲得。ドミニカ共和国代表として出場したC.C.メルセデス投手もナイスピッチングを披露し、銅メダルをかけた韓国戦では勝利投手にもなりました。エンジェル・サンチェス投手もメキシコ戦で好投しました。

 優勝した事もあり、後半シーズンではかなり雰囲気の明るい中で各球団試合ができるんじゃないかと思ってます。五輪に出場した選手が出てくれば万雷の拍手とともに迎えられるでしょうし、メディアの扱いもこれまで以上に大きくなる。

 現在応援などが制限されている状況で時には無観客でやらなければいけない試合もあったので、プロ野球界にとっては追い風となるだろうと今から期待しています!

 とはいえ明日からは代表選手がそれぞれのチームに帰ってプレーをする。ペナントレースというシビアな日常が戻り、シーズン優勝をかけた戦いがまた始まる。巨人は現在2位であり、まだまだこれからとはいえ優勝するには当然ながら首位の阪神タイガースよりも勝ち越していかなければならない。

 という事で今回は、後半戦が始まる上でキーマンとなりそうな選手を何人かピックアップしてみました。奇をてらったつもりは一切ありませんし、皆様にとって意外な選手が選ばれているかはわかりませんが、個人的には自信のある選手を選びましたのでどうぞご覧ください。

 まず一人目!

①大城卓三


 個人的には優勝する上で一番重要くらいの選手ですね。

 1ヶ月前に炭谷銀仁朗選手が東北楽天ゴールデンイーグルスに金銭トレードで移籍し、現在一軍は大城選手と小林誠司選手、そして若手の岸田行倫選手の3人体制になっているわけですが。

 炭谷選手がトレードされた時、僕はてっきり岸田選手をこれまでよりも使っていくのかなと思っていたんですね。大城選手は5月あたりから打撃面の調子が下がっていて、少し悪い部分が目立っていた。

 といって小林選手を正捕手にしてしまうと打撃面で問題が出てくる。今セ・リーグで打てないキャッチャーを出し続けてしまうとどうしても他球団と比べて力負けしてしまうので、ちと難しい。

 というところでの岸田選手だと思ったのですが…これがまあ出して貰えない(笑)メイン捕手大城、二番手小林の図は変わらず、三番手捕手としてたまに出てくるぐらいの位置になっていてこれでは期待しようもないわけです。

 つまり球団としては炭谷選手移籍後も変わらず大城選手をメインに据えようとしているわけで、となると必然的に大城選手の打撃の復調というものが重要になってくる。リード面に関しては前回触れた時から結構成長していると思っておりまして。


 この時に僕は大城選手のリードを結果論型と表現しました。アウトロー、インローに構えて逆球が来たらそれで良しというような、フレーミングというものを考えすぎているが故の脳死リード。

 もちろん正しいリードをすれば抑えられるわけではないですし、そもそもリードに正解なんてものはないのでそれが悪いわけではないのですが、ただ交流戦くらいから大城選手のリードに徐々に意図を感じるようになっていったんですよね。

 今はもう大城=リードが悪いというイメージになってしまっていて大城捕手の試合で打たれる度に叩かれるというなんとも不憫な状況になっているのですが、最近のようなリードをし続けていれば評価がひっくり返る事もあるでしょうし頑張ってほしいです。

 まあ守備面はともかく打撃ですね。彼が下位打線で打ってくれれば穴のない打線になりますし、期待できるだけの実績はこれまで残してくれているのでガンガン打っていってほしいです。

 続いて二人目。

②吉川尚輝


 吉川選手、よくぞ後半戦に間に合ってくれました!

 交流戦中に指に死球を食らって骨折。そのまま2ヶ月弱もの間戦線を離脱していた吉川選手でありましたが、この度故障が完治し一軍に合流いたしました。

 巨人は今年スタメンクラスの左打者に相次いで故障者、離脱者が出ておりまして、今も梶谷隆幸選手が骨折で離脱している状況。

 松原聖弥選手と丸佳浩選手がなんとか出続けている状況ですが彼らは上位打線を打っていて、大城選手は週に1~2試合は外される為中軸には置けない。

 現在5番にゼラス・ウィーラー選手、6番には亀井善行選手と中島宏之選手を併用で使っているのですが人材不足感が否めない。

 個人的には5番か6番に固定できる左打者を置いてほしいわけなんですが、置いても違和感のない人材が今のところ吉川選手しかいないんですよね。

 吉川選手は離脱するまで3番に抜擢され結果も残していたので、5~6番として出ても役不足ではないのかなと思います。

 本塁打こそ3本ですが離脱まで.312と標準以上の打率を残していて、長打力の指標となるIsoPは.108。まあ一軍では.100を超えれば中距離打者と見なしても良いかなという感じなので、岡本和真選手の後ろだと見劣りするかもしれませんがウィーラー選手の後ろならまあ務まるのかなと。

 心配なのは故障で打撃が狂ってないかですね。実戦復帰した二軍戦では東京ヤクルトスワローズに移籍した元同僚の田口麗斗投手から引っ張ってツーベースヒットを放っていたので指そのものは大丈夫なのかなとは思うのですが、一軍は成績が勝敗に直結しかねないので焦らずプレーしてほしいところです。

 まあただ彼が戻ってきてくれたのは打撃面でも守備面でもやはり大きいですし、今後は離脱せずに頑張ってほしいです!尚輝、もうどこにも行くな。

 三人目も怪我から復帰してきた選手です。

③中川皓太


 本日一軍の一ヶ所打撃に登板したようで、実戦復帰が待たれる投手です。

 元々は侍JAPANのメンバーにも選出されておりましたが、肋骨の骨折が発覚し代表を辞退。今日まで回復に努めておりました。

 巨人の投手陣において中川投手の存在は非常に大きい。巨人は現在覚醒したチエゴ・ビエイラ投手を筆頭にして鍵谷陽平投手、大江竜聖投手、田中豊樹投手、高梨雄平投手などが支えておりますが、やはり個人的には8回中川、9回ビエイラと固まった状態の方が他の中継ぎ陣の負担が少なくなりますし安定もしてくると思ってます。

 先発は山口俊投手、メルセデス投手、戸郷翔征投手、高橋優貴投手など固定できそうなピッチャーが何人もいて、そこに菅野智之投手が入ってくるのかどうかってところだと思うのですが、シーズン後半戦では先発よりもむしろリリーフの方が役割としては重要になってくる。

 勝たなければいけない試合が多くなってくる中で、特に阪神やヤクルトとの直接対決では先発を我慢して使ってはいられませんし、となると前半戦以上にリリーフ陣を無理させる試合が増えてくる。

 となった時に中川投手がいるのといないのとではかなり差があるのかなと思いますし、キーマンの1人に必ずなる選手ではないかと。

 おそらく後半戦すぐには上がってこないと思いますが、9月以降の戦いに向けて万全な状態で戻ってきてほしいですね。

 四人目はこの選手です。

④亀井善行


 前半戦では思ったような成績が残せず、ネット上ではファンから叩かれている亀井選手。

 なぜ彼をキーマンに挙げたかというと、ずばりシンプル。おそらく二軍には落ちないからです。

 亀井選手は今年17年目、年齢にして39歳になるベテラン選手なわけですが、この年齢になると二軍に落ちる時って怪我以外ならもう引退する時なんですよね。

 エキシビションマッチでもスタメンで起用されておりましたし、まだまだ原辰徳監督からの期待は厚い。となると後半戦後もレフトスタメンで出場する可能性がまあまあ高いと。

 で僕は別に亀井選手が嫌いなわけじゃありませんし(むしろ大好きです)、貶めたいわけでもありません。わざわざ名前を出したのは、辱しめたいわけでもない。

 彼が前半戦結果を残せなかったのって、単純に目の衰えなんじゃないかと思ってるんですよね。

 亀井選手は今季、大事な場面での代打で送られる事が多かった。となると、対戦するのは大抵外国人リリーフか、日本人でも速球派のピッチャー。

 途中出場での成績は.179 1本 OPS.594となかなか厳しい数字。ストレートの打率も.184なんですよ。

 もちろんといってスタメンでの成績が良いわけではないですし、あまりここから上がってくるとも考えにくいですが、少なくとも交流戦明けからスタメンで出場する試合では対応力が戻ってきたのかなと思ってます。

 おそらく梶谷選手や新加入したスコット・ハイネマン選手が来るまではスタメンで使われる試合も一定数あると思いますし、多分北村拓己選手との併用になるのではないかと踏んでいるので、またもう一花咲かせてほしいですね。

 個人的な意見ですが、スタメンで出せばそれなりの仕事はまだまだできる選手だと思っているので、下位で吉川選手、大城選手とともに打線を回していってほしいですね。

 最後はちらっと名前出したこの選手。

⑤北村拓己


 おそらく亀井選手との併用で7番ファーストとして出場するのが濃厚な選手。

 更には怪我明けの吉川選手と併用でセカンドとして出場する可能性も高いですし、出番自体はかなり貰えそうな大卒4年目の有望株でございます。

 もちろん坂本、丸、岡本の主軸3選手であったり1番を打つ松原選手だって当然重要ではあるのですが、打線は9人いないといけないわけで、その中で1~4番だけで勝てる試合は少ない。

 北村選手のようなまだまだ未知数の選手がどれだけ頑張れるか、今後の戦力としてどれだけ計算できるかというのが大事なわけで、例えば松原選手は去年2番打者として結果を残したのが今年に繋がっている。

 一軍戦力として定着できるか期待のかかる選手に今年選ばれているのが北村選手なんですよね。

 北村選手はシーズン通して打席に立った場合言うほど飛び抜けた数字は出せないんじゃないかとは思っているのですが、それでもOPS.7前後打てる力は備わっているように感じます。

 そういう選手がセカンドの半レギュラーだったりサブ要員でいてくれれば層が厚くなりますし、新戦力が台頭してくれれば逆転優勝のピースにもなり得る。

 という意味でも北村選手には大いに期待しております。

 …というところで今日は終わりにさせていただきます。後半戦は阪神戦がほぼ週末、逆にヤクルト戦がほぼ週頭という偏った日程になっているので、先発の並べ方も結構重要にはなってきますね。

 今のところ週末には山口投手、メルセデス投手、戸郷投手。週頭には高橋投手と直江大輔投手をぶつける算段のようで、前半戦阪神相手にめちゃくちゃ勝っていた高橋投手をあえて外した事に少し驚きましたが、まあ次の阪神戦まで1ヶ月くらいあるのでもしかするとローテ変更もあるかもわかりませんね。

 ともかく泣いても笑っても残り2ヶ月半。非常に楽しみな戦いが明日からまたスタートいたします。

 巨人の皆様、頑張ってください!

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!それではまた。

 

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