巨人の2024外人補強はこうなる!
皆様、今年も1年お疲れ様でした!
今年も野球の話題に限ってもいろいろな事がありましたね。WBCの侍JAPAN優勝から始まり、山川穂高選手の騒動(笑)。大谷翔平選手がメジャーリーグで日本人初のホームラン王を獲得し、阪神タイガースが18年振りの優勝、そして38年振りの日本一に輝くなど、本当にいろんな事があった1年でありました。
そんな中読売ジャイアンツさんはというと…少し記憶にありませんが(笑)原辰徳監督が勇退し阿部慎之助新監督体制に移るという一大イベントがございました。
そのあたりの話は前回たくさんいたしましたので、そちらをご覧下さい。
シーズン終了後に各球団トレードや現役ドラフトなどで補強をし、現在はあまり動きがない状態であります。そんな中でもファンをやきもきさせている球団が我らが巨人軍。
シーズン終了後にトレードを2件成立させ、獲得こそできませんでしたが山崎福也投手の獲得にも動きました。しかしそれ以降は現役ドラフト以外で何も補強情報が入ってこない状態。
中でも特に動きがないのは――外人補強。
・外人補強の音沙汰がなさすぎる
思い返せば去年の巨人は12月までに3人の外国人補強を発表していました。
2022年12月6日には前ピッツバーグ・パイレーツのタイラー・ビーディ投手の獲得を発表。翌週12月12日にはメキシコリーグからヨアンダー・メンデス投手を、12月26日には前ニューヨーク・メッツのヨアン・ロペス投手を獲得していました。早いですよね。
ルイス・ブリンソン選手、フォスター・グリフィン投手こそ1月12日の獲得だったものの、今年よりは確実に動きが早かった事だけは確かです。
とはいえ毎年12月までに獲得していたというわけでもないですし、年を跨いでから獲得した年の方が多かった気がするので、これから補強情報が来る可能性はあります。
ポジションは空いていますよね。まず外野。今年秋広優人選手が活躍しましたが、センターを守っていたブリンソン選手が退団。更にアダム・ウォーカー選手がトレードで福岡ソフトバンクホークスに移籍した事で支配下の外人野手は0人に。毎年1人以上は在籍していた中で、もしこのまま誰も来なかったら異常事態と言って差し支えないでしょう。
投手はグリフィン投手、メンデス投手、途中加入してきた前ワシントン・ナショナルズのアルベルト・バルドナード投手がいますが、今年は投手外人が4人在籍していただけに、まだ補強する可能性はあります。
ツイッターを見ていると、外人補強を渇望する声も結構目にします。特に支配下野手は現在27名。名のある選手を複数放出した状態なので、補強を望む気持ちもよくわかります。
そんな中、個人的に「もしかしたら来年はこうなるのではないか」という予想がある程度立ちまして。まあ僕もシーズン始まるまで暇なもので(笑)良ければこの場で来季の外国人補強の予想などをさせていただければなと思った次第です。
・野手外人補強はどうなる?
まずは過去3年間のドラフト指名の結果を見ていきましょう。
まあざっと羅列してみたわけですが、1つ面白いと思った事がありまして。
直近3年で4人もの外野手を獲得してるんですね。
更に去年の現役ドラフトではオコエ瑠偉選手を獲得してまして、しかも浅野選手以外は大卒以上の年齢。ここ数年だけで何人もの即戦力系外野手を集めていると。
その上この2年はドラ1で浅野選手、ドラ2で萩尾選手、今年のドラ3で大卒社会人の佐々木選手と、期待値の高い順位で外野手ばかりを獲得している。
この3人+岡田選手、オコエ選手。加えて今年ブレイクした秋広選手の計6人を来季どうチャンスを与えるかというのは、1つの問題だと思ってるんです。
もちろん平等にというわけにはいきませんから、ドラフト下位3年目の岡田選手と来年27歳のオコエ選手はチャンスが後回しになるとしても、優先的にチャンスを与えたい選手が4人はいる。
しかし外野3ポジションすべてでチャンスを与えるというのは、当然不可能です。巨人にはベテラン外野手の丸佳浩選手、梶谷隆幸選手が在籍しております。丸選手は今年成績を落としましたが、それでもOPS.7台をキープ。梶谷選手は度重なる怪我から復帰し、今季291打席に立ってこちらもOPS.7台の数字を残しました。
2人ともコアクラスの成績を求めるのは厳しいかもしれませんが、それでもスタメンに出る分にはまだ遜色ない成績を残しております。この2人には、正直打席を与えたい。
坂本勇人選手が今季終盤サードに回って来季への期待を感じさせましたが、それでも去年から度々離脱するようになってしまった。来季はショートより動きのないサードで1年頑張ってもらうにしても、やはり時々は休ませたい。
キャッチャーには打撃の良い大城卓三捕手がいますが、やはりこちらも週1〜2度は休ませたい。今はキャッチャーが全試合出るような時代でもありませんし、併用するに値する捕手もいます。
となるとどうしても計算できる選手がスタメンから減る日が出てくるわけですが、その日を丸選手や梶谷選手で埋めていかないと、やはり少し厳しい。
となると、丸、梶谷選手を使いながら近年ドラフトで集めてきた若手外野手を試すという両方が求められる。
例えば、少し考えてきたんですが。
無論こんなもん机上の空論ですし、こんな機械的に回るとは思ってませんが、それでも個人的には6月まで一軍に若手外野手を3人は置いてほしい。
例えば開幕は浅野選手、秋広選手、佐々木選手で行くとしても、1ヶ月して誰かがダメなら萩尾選手などと交代。それをどんどんと繰り返していって、人数を絞るのは7月くらいからという風にすればある程度チャンスを与えられるのかなと。
それを支えるのが丸、梶谷両選手。坂本選手、大城捕手がスタメンから外れた日には2人とも出ていただいて、スタメンに安定感を確保する。まあ梶谷選手は怪我が多いですからこの通りなるとは思えませんが(笑)まあ現状ではこの体制がベストだと思うんですよ。
で、思うんですね。
外人野手に打席を与えてる暇がねえ!
もちろん誰かがなにかあった時の為に外人選手がいてくれると頼もしいのですが、最初からベンチ要員前提の外人は獲得するのが難しいでしょう。
では若手の枠、丸梶谷選手が出る枠を潰してまで1枠元メジャーリーガーに枠を与えるべきかと考えると…個人的には微妙だなあと。
近年投手のレベルアップが進んだせいか、元メジャーリーガーが日本でコアレベルに活躍するというケースが少なくなってしまいました。
今年前巨人で千葉ロッテマリーンズに移籍したグレゴリー・ポランコ選手がホームラン王を獲得しましたが、本数は26本。しかもOPSは.7台と正直コアクラスかと言われると少し物足りないと思うんですね。
近年安定してOPS.8台を叩き出してるのは東京ヤクルトスワローズのドミンゴ・サンタナ選手のみ。外人選手を連れてきたら打撃力が確保できるという時代ではなくなりつつあるかなと。
しかも打ちながら守れる選手となると、もっと限られる。それならば後半失速したもののOPS.7台をキープした秋広選手や丸選手、梶谷選手を使った方がマシなんじゃないかと思います。
僕も3年ぐらい前までは「スタメンには外人が2人くらいは入ってた方が良い」という考えだったのですが、少し考えが変わりまして。
例えば3年前の21年シーズン開始前に野手が35人いたんですが、そのうち高卒4年目以内が8人いたんです(湯浅、増田陸、松井、菊田、山瀬、伊藤、秋広、中山)。
当時は高卒4年目以内で一軍である程度の結果を残してる選手はおらず、35人といえども実質使えるのは27人くらいなものだった。
来年はというと、現在27人で高卒4年目以内が秋広選手、中山選手、浅野選手の3人だけ。
しかも秋広選手は今季ブレイク。中山選手も年間通して一軍出場し、レギュラーとは言わないまでも出せる程度には戦力になっている。3年目でこれは凄い事です。
浅野選手も1年目ながらプロ初ホームランを放つなど、来年チャンスを与えてもいいと思えるような活躍をしてくれました。
つまり何が言いたいかといいますと、来季は使えない野手って実質いないんですよ。
もちろん全員活躍する!とか夢物語を語っているわけではありません。菊田拡和選手のように4年目までにプロ初安打を放てなかった選手もいます。それでも彼も来季は大卒ルーキーの年。今季二軍ではOPS.700を記録し、正直一軍の球を打てるかはわかりませんが(笑)二軍でその程度の活躍をしたなら今年プロ志望届を出したとしても下位ぐらいなら指名されてたのではないかと思うわけです。
話が逸れましたが、21年と今で実質使える人数は変わりない。しかも21年は開幕前にジャスティン・スモーク選手、エリック・テームズ選手を獲得して実質27人なわけですから、当時は外人選手を獲得して整える必要はあった。
しかし来季は、現有戦力で賄えない事もない。コアクラスの外人獲得の難しさ、丸梶谷選手の起用や若手のチャンスを鑑みると、個人的には野手を獲得しなくてもいいという結論に達しましたね。
では少し前に噂されていたマレク・フルプ選手ならどうかと思ったのですが。
来季26歳シーズンとまだ若く、走攻守期待の持てる選手です。今年は独立リーグでプレーしていたらしく、そのレベルの選手であれば獲得しても支障はないでしょう。
ただ個人的に思うのは、おそらく実際に来てプレーしたとしてもいきなり活躍できるというのはないかなと。
せいぜいOPS.6くらいで、数年後期待レベル。しかし来季26歳シーズンなので、若手も呼べるかは微妙。
ならオコエ選手でいいじゃんと(笑)
オコエ選手は今季127打席に立ってOPS.623と、まあ第4外野手くらいなら…ぐらいの成績を残しました。ただ彼はセンター守備が上手く、走塁もレベルが高い。
保険要員であれば外人枠を使うフルプ選手よりは日本人のオコエ選手でいいじゃんと、正直思っちゃいますね。
オフに今季東北楽天ゴールデンイーグルスにいたエスタミー・ウレーニャ選手を呼び戻しました。阿部監督が二軍監督時代からお気に入りらしく、阿部監督のお願いで出戻ったという話もあるくらいですが。
この選手、正直一軍レベルの投手には合わない打ち方してるので、まあやれても元巨人の吉川大幾選手、良くて寺内崇幸選手くらいじゃないかと思うのですが(笑)
ただこの選手、見た目からはあまりそう見えないんですが守備がわりと上手いんですよね。おまけに内野ならどこでも守れるユーティリティ性を持ち合わせていて、それこそ外人枠を使った寺内さんみたいなものです。
で僕思うんですが、今年は正直ウレーニャ選手でいいんじゃないかと。これが書きたかったんですが(笑)本気でそう思ってます。
外人をレギュラーで使う必要はまったくないわけで、それなら使い勝手の良い奴の方が都合がいい。無論内野のユーティリティも競争がありますが、多分増田大輝選手、湯浅大選手よりは打力に期待が持てます。
むしろそれ前提で編成している感もありますし、ウレーニャ選手を開幕前に支配下に上げて外人野手の補強を終了するんじゃないかというのが僕の予想ですね。
・投手補強はどうなる?
野手の話題に時間を割きすぎたので(笑)ぱぱっと語ります。
個人的には投手も野手と同じで、メジャーリーガーの獲得はないと踏んでいます。野手よりかは可能性があると思いますが、それでもデニー友利海外担当スカウトが連れて来るメキシコリーグとか独立リーグの投手、もしくは育成のドミニカ人とかそっちの方が可能性高いんじゃないかと。
というのも来季から外人枠がどうなるかわからない。で仮に5人のままだとしても、先発はわりと埋まってますよね。中継ぎは日本人だけでドラフトトレード合わせて7人補強した。そこに外人選手を入れるか、メジャーリーガーなら勝ちパターン要員でいきなり入れるかと考えると…ここまでの編成と少し解離してるかなという印象を受けます。
それなら育成のエルビス・ルシアーノ投手やユーリー・ラモス投手を支配下に上げて4番手として控えさせておくのが一番良いんじゃないかと。
2人とも150kmを超える速球を投げられますし、ラモス投手はまだちょっとわかりませんがルシアーノ投手なんかは結構変化球とかも良い印象なので、来季支配下でも文句はありません。
でまあデニーさんに育成外人投手を連れてきてもらいつつ、また競争させていけばいいのかなというのが個人的な考えですね。
結論を言っちゃうと、どっちも獲らないかなという(笑)
当然これは単なる予想なので、来月にめちゃくちゃ裏切られる可能性もあります。ただメジャーリーガーの外人野手を獲得するのであれば、僕はドラフト3位でわざわざ大卒社会人の外野手を獲得した意味を問いたいですね。それなら投手を獲得してウォーカー選手を残しておいた方がマシですから。
というわけで、長くなったので今日はここまで。正解は来月の今頃にはわかるでしょうし、それまで楽しみに待とうと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!良かったらコメントなどでご意見を見させていただけると嬉しいです。それでは皆様、良いお年を〜。
追記
カイル・ケラー投手を獲得しましたね(笑)
元他球団から獲得するのは完全に予想外でした。やはり予想というのは当たらないものですな。
ただケラー投手であれば実力もわかっていますし、5人制であればバルドナード投手とともに良いところで任せられる。4人制であっても一度他球団にいた選手ですから、メジャーから引っ張ってくるよりは最初からチャンスを与えずに便利に扱える可能性が高いなど、上手い補強したなという感じがいたします。
今季の巨人の補強はやはり抜け目ないというか、地味ながらも確実に戦力を増強していっててかなり頭の良い印象です。