
2024年江東区はどんな年?
2024年は様々なイベントが予定されており、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた中、区にとっても重要な年となる。果たして明るい年になるか。
【豊洲千客万来開業】
江東区の豊洲市場に24年2月、新たな施設が開業する。施設名は「豊洲千客万来」。温浴施設と食の施設がオープンし、区の観光の要になることが期待される。
温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」は24時間営業の温浴施設。東京湾を望むことのできる露天風呂や、ウォーターフロントの景色を360度パノラマで一望できる展望足湯庭園などを楽しむことができる。
食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」は3つのフロアで構成されており、1階は手軽にグルメを楽しめる店舗があり、豊洲市場で働く人々や近隣住民が日常的に利用することを想定。2階は江戸時代の活気あふれる市場を再現した「目利き横丁」と「豊洲目抜き大通り」があり、市場の活気の伝わる多種多様な店舗が展開されている。
観光が弱点とも指摘されている江東区。今回の開業で賑わいを創出できるチャンスだ。文字通り千客万来となり、地元経済を発展させられるか。
【旧渋沢家住宅が里帰り】
24年7月3日から「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一の肖像をデザインした新一万円札の流通が始まる。渋沢の注目度が高まる年になるが、年内にも江東区に住んでいたころの邸宅が公開される見込みだ。
かつて江東区福住町渋沢の邸宅があり、1905年に現在の港区三田に、そして1991年に青森県六戸町へと移っていた。時代の変遷を経て2018年、邸宅の建築を手がけた名工清水喜助に連なる清水建設株式会社に受け継がれ部材の状態で保管された。
さまざまな場所に移り続けた建物は、2023年に江東区潮見(清水建設株式会社敷地内)に帰ってきた。木造2階建てで、延べ床面積は約1200㎡に上る。
深川区議会議員も務め、江東区にゆかりが深かった渋沢。江東区は、渋沢に関するイベントも検討しており、江東区に渋沢ブームが到来するかも?
【夏には選挙も】
選挙関連では、7月に東京都知事選が投開票される。また、東京都議会議員選挙も江東では1人が欠員しているため同時に行われる。投票日はともに7月7日。政治が大きく動く年になるかもしれない。
