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旧渋沢邸を取材(りょうたろうがゆく)
江東区に12年間住んでいたという渋沢栄一。昨年江東区潮見に旧渋沢邸が15年ぶりに戻ってきたが、どんな邸宅なのか。2024年現在、一般公開
をされていないが、特別に渋沢邸を見学することができた。
渋沢はかつて現在の佐賀町辺りに暮らし、死去後も親族が使用していた。その美しい邸宅を残そうと1908年以降、2度にわたり移築され、最近までは青森県六戸町にあった。その後、旧渋沢邸の建設に携わった清水建設が買い取ったことから江東区への移築が決まった。邸宅は江東区指定有形文化財に指定されている。
清水建設の案内のもと、中を見学させてもらった。まず目に飛び込んだのは美しい庭園だ。邸宅前の池は建物が映るよう設計されたという。至るところに細かな配慮がされている。
建物は和洋折衷の美しい造りだ。工事完了ばかりだからか、入ると畳の匂いが広がった。最初は和風の建物だったが途中から洋館も増築されたそうだ。
表座敷は、芸術性の高い透かし掘りの欄間があり、使われている木は非常に貴重なものという。洋館は広間、客間、書斎、食堂などから構成され、いずれも贅沢な作りで当時の生活を想像しながら見学することができた。
旧渋沢邸は、隣にある「潮見しぶさわ公園」からものぞき見ることができる。清水建設が外からも見れるよう高い塀をつくらないなど配慮したという。近く一般公開が検討されているが、待ち遠しい。
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