劇団が運営するカフェの防災への取り組み
先週、南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が発表されました。初めて聞く言葉に不安を感じた方も多かったのではないでしょうか。この情報が発表されたのは、2019年に運用が始まって以来、初めてのことだそうです。
このような大きな自然災害が予告された直後は、防災意識が高まりますが、その危機感を長く維持することは難しいものです。私もローリングストック法を実践しているはずが、いつの間にか食料を使い切ってしまったり、水のいらないシャンプーやオーラルケア用のウェットティッシュも、数年前に購入したまま放置してしまったり。いざ使おうと思った時には、アルコール分が飛んでしまい、役に立たないかもしれません。乾電池やカセットガスにも消費期限があり、劣化すれば発火のリスクもあります。手回しラジオだって、普段から充電をしておかなければ、緊急時にはすぐに使えないかもしれません。
このままでは、備えているとは言えません。この機会に、備えを見直す必要がありますが、何をどれくらい用意すればいいのか悩ましいものです。
そこで、楽しく学べる防災グッズや防災プロジェクトを開発・実践するNPO法人プラス・アーツさんのnote「プラス・アーツマガジン|防災研究所」をご紹介します。このnoteには、最新の防災グッズリストや、停電時に冷蔵庫はどうなるのかを検証した実験など、興味深い情報が満載です。https://note.com/plusarts
私たちNINOVAL COFFEE(ニノーバルコーヒー)は、創立53年を迎えるプロの劇団が運営しています。その劇団の活動の一環として、プラスアーツさんと共同開発を続けている防災と演劇を組み合わせた体験型の防災学習プログラム「防災演劇」があります。演劇の力で観客の感情を動かし、記憶に残る心理的特徴を応用し、防災への関心が高まった瞬間に、正しい防災知識を伝えることを目的としています。
この取り組みも間もなく10年を迎えますが、今回の事で改めて自分自身の備えが不十分であることを反省しました。この機会に、皆さまもご自身の災害時の備えを見直し、家族との連絡方法や避難先の確認、共有をしていただければと思います。