Jリーグ再開とこれからのサポーターのあり方
待ち焦がれた七月四日
朝から口元が緩みっぱなし。
何万人もの人に同じような現象が起きていたのではないだろうか。
妻から「こんなに嬉しそうな顔を見たことがない!」と言われるほど、それはそれは楽しみにしていた。
以前とは形が違えど、サッカーがある週末は格別。ワタシにとってはJリーグは、日常の一部になっているということを改めて認識した。
賛否はあるだろうが、リモートマッチにはリモートマッチなりの楽しみがある。
通常では聞こえてこない、選手の声が聞ける
監督の指示の声が聞こえる
給水タイムでの作戦会議
交代枠が五人
リモート応援であったり、コレオグラフィーであったり、チャントを流したり、様々な工夫をして、スタジアムの雰囲気を作り、選手を鼓舞し、サポーターを楽しませようとしてくれている。
特に楽しかったのは、ミシャの指示。
「アラノ、アラノ、アラノ」
選手のインタビューで噂には聞いていたが、本当に「アラノ!」と多く言っている。
「チャナ!チャナ!」
「ジェイ!ジェイ!ジェーーイ!」
「シンドー!シンドー!」
「シュンタ!シュンタ!」
「トモキ!トモキ!」
名前を呼んでいるが、どんな指示を出しているかはDAZN観戦では伝わらない。(マークの指示は聞こえた)
試合があるだけで、こんなに嬉しいとは以前だったら、そう気づけない。
とても幸せなことだった。
Jリーグが再開して思うことは、
コンサドーレというチームがあって、素晴らしい選手、スタッフがいることが、当たり前になってしまっていた。ということ。
20年以上もチームがあるから、致し方ない部分だ。
それでも、やっぱり当たり前じゃないんだな。と実感。
応援するチームがあること。
応援したい選手がいること。
どれほど素晴らしいことなのか。
どれほどワタシたちの心を豊かにしてくれていたのか。
身に沁みている。
今年は降格のないシーズンとなる。
降格に脅かされないシーズンなど、今後ないかもしれない。
大きな転換期になりそうだ。
チームを応援できる。
こんな当たり前の喜びに気づいたサポーターがいるチームは、これからさらに発展していくだろう。
勝ち負けにこだわり続け、これからもそこにしか価値を見出せないサポーターが多くいるチームは、衰退していくだろう。
強豪といわれるチーム、多くのタイトルを獲得してきたチームのサポーターは、この喜びを知っている。
サポーターが強いチームは強い。今は停滞していたとしても、必ず這い上がってくる。どんなときでもサポートをしてくれるサポーターがいるから。
今が試合を楽しめるサポーターに変わるチャンスだろう。
真剣に、真面目に応援するがあまりに、つい「あ〜」「ふざけるな!」などの声が出てしまったり、失点しようものなら「今日は負けだ」といった雰囲気を作ってしまうサポーターを辞めることができる。
一番恐ろしい降格はない。
ただ、来シーズンは3〜4チームが降格する。
変わるなら今しかない。
四ヵ月ぶりにみたサッカーはどうでしたか?
嬉しかったでしょ。
楽しかったでしょ。
幸せだったでしょ。
その気持ちを試合が終わるまで、表現して欲しいのです。
90分終わった後に、あーだこーだ。言えばいいのです。
大切なことなので、もう一度言いますね。
これからは応援を楽しんでいるサポーターが多いチームほど発展していきます。
自分の大切なチームはどうあって欲しいでしょうか。
多くのチームが今年、たくさんのチャレンジをし、変わっていきます。
そのチャレンジを失敗だと非難するのか
発展するための過程の一つだととらえてサポートするのか
大きな分かれ目となるでしょう。
今シーズンは、自分たちのスタイルを確立する大きなチャンス。
もう以前には戻れない。
戻らないと決意し、前に進むしか道はない。
ミスをしようが、失点しようが、得点できまいが、負けようが、その90分間を楽しめるサポーターがいるチームは強い!
野々村社長も記事でこう述べている。
「コロナの前の体制に戻すよりも、コロナの前よりももっといいクラブにしよう」と。
前に進もうとしているチームの、サポーターはどうあるべきだろうか?
前に戻そうともがき続けるか。
現状にしがみつくか。
前に進むか。
ワタシたちサポーターも前に進むと決めて、あとはやるだけ。
決めてしまえば、あとはチームがサポートしてくれ、サポーターがサポートしてくれる。
これからのチームを左右する大きな転換期。
それだけ重要なシーズンになります。
あなたはどのようなチームのサポーターでありたいでしょうか?
ワタシだったら…。