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ドル基軸通貨を支えてきた「世界の警察」の大変化 〜新・デジタル通貨の誕生〜

ドルの凋落は、米国の世界の警察の役割を縮小することから起こっている。

現在アメリカ軍は陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に加え、2019年から新たに宇宙軍が創設され6つの軍種から成っている。

その規模は、総兵力が約138万人。

そのうち、アメリカ国内にいるのは121万人。

残りの17万人は世界各地に駐留している。

近年では、アフガン、イラクの軍事拠点の撤退、中東諸国からミサイル防衛システム撤退など、これからの中国とロシアへの脅威に軍事力の集中を急いでいる。

そのような軍事戦略の変化により、昨年からの、ウクライナ戦争(=米国代理戦争)が米国主導の軍産共同で行われたと言える。

隠れた目的には、使用期間切れや旧式になった膨大な兵器の処分がある。

この戦争で、ロシアに対する経済制裁が開始されることになる。

制裁としてロシアのドル外貨準備(6300億ドル:82兆円)を凍結し、米国が許すまで引き出せないようにしたのです。

SWIFTからの排除やドル預金の凍結などは、軍事力のプレゼンスが弱っている米国の、世界からは身勝手で横暴な行為とされてしまう。

そのドル支配から離れるため、BRICS連合は、(CBDC)を、国際通貨にする構想を進めています。

IMFの通貨バスケットSDR(各国通貨引き出し権)のようなもので、国に帰属しません。

このためBRICSとグローバル・サウス(南アジアも含む)は、ドル離れを決定したのです。

世界のGDPの50%を占め、GDP成長力は5%と高い。

ドル圏に残る米国、EU、英国、カナダ、豪州、日本は、成長力が2%の老大国です。

これからの金融危機が、米国(ドル)の凋落の引き金になることも確定事項と思えます。

ウクライナ戦争の敗北(予想)と米国経済の凋落(金融危機)から、明らかなペトロダラーの衰退となるでしょう。

そうした変化は、「経済大戦争」と言えるものです。

核戦争級の事変が、世界の基軸通貨の分散化です。

金融の支配力を失った米国が、最後に頼るのは、軍事力による支配です。

米国が仕掛けたウクライナ戦争は、欧州のNATO支配の拡大を誘引しています。

これほどまでに、世界が不安定になるとは、誰もが予想出来なかったが・・・、歴史的世界金融革命が、次の世界金融危機を機に始まろうとしています。

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