「卒婚」か「離婚」か 〜未来を輝かせてくれるのは「愛」だけ〜
卒婚が増える傾向になるとか。
卒婚とは、離婚との違いとしては、夫婦の関係を断ち切るのではなく、結婚という形を持続しながら、それぞれが自由に自分の人生を楽しむ、という前向きな選択肢。
必ずしも別居ではなく、同居しながら卒婚というスタイルも有りうる。
離婚まで考えると、財産分与や葬式や保険金や介護の問題もある。
「今さら財産分与で争いたくない」
「葬式は家族中心でお願いしたい」
「死亡保険は夫婦で役立てて欲しい」
「介護になったら頼りにしたい」
「お互いの両親の面倒が必要だから」
といった感じでしょうか。
この四つの中で一番厄介な問題は、「介護」ではないでしょうか。
卒婚して絆の薄れた夫婦が、介護を出来るのか。
介護というのはとてつもなく、時間とお金の負担がかかります。
実際に全国の30歳〜59歳の既婚男女1,000名を対象にアンケート調査があります。(2020年)
男女合わせて28%です。
実際に卒婚していると答えたのは、7%です。
少し古いデータですが、全国の30代~60代の妻200人に、「卒婚」についてのアンケート結果(2014年9月)。
一番多いのは「60~64歳」という回答です。
やはり夫の定年退職後のタイミングで卒婚を考える妻が多いようです。
ついで、60代後半、70代前半、という順番になります。
多かったのは「一人の時間がほしいから」という理由。
決して夫のことを嫌いになったわけではなく、自立した1人の人間として、干渉されずに趣味や友人との時間を楽しみたい、という妻の姿がイメージできます。
卒婚に「恋したい」というのがないのは残念です。
というか、婚姻関係があれば、「恋したい」とは言えないということなのでしょう。
しかし、人生の最高の楽しみの一つ恋を捨てたくはないですね。
「卒婚」しても「卒恋」はしたくないということです。
恋には沢山の種類があるのですから、色々な形で、楽しめばいいのです。
婚姻関係と恋を別に考えたとしたら、公然とした「不倫」となるのでしょうか。
卒婚で「お互いに恋人を作ってもいい」とすると、財産分与や葬式や保険金や介護の問題はどうなるのでしょうか。
その現実をどう受け入れるかが最大の問題なのでしょう。
そこまで考えるなら、スッキリと熟年離婚がいいのかも分りません。
もちろん、最期までひとりの人を愛し続けることこそ、人生の全てであると考える生き方も素敵です。
一般的な家庭において、子育て(家族)が終わってからの人生が、30年〜40年あります。
100年生きるとは、根本的に夫婦関係も変えてしまいます。
70年前、53歳の寿命、100年前、43歳の寿命です。
明らかに、人生の過ごし方が変わってしまいました。
しかしながら、先のことなど悩んでも仕方ありません。
年取ったら、人がどうこう言うことに耳を貸す必要はありません。
結局、人生は全て思い通りにはいかないのですから、「今 恋を楽しむ」のです。(繰り返しますが、夫婦の恋も含めます)
若いころ、将来どうなるかを考えて恋などしなかったはずです。
それでいいのです。
それが恋です。
「今を生きる」しか、本当の人生の楽しみ方はありません。
100歳に近づくにつれて、お金も健康も、それまでの人生(生活)の積み重ねで、ほぼ将来が決まってしまいます。
しかし、愛だけが、唯一、明日への希望があり、キラキラした未来を創ってくれるのです。
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