スーパーの”梅干し”は偽物 〜塩分は健康のために必要〜
スーパー・コンビニで売られている梅干しは、2種類あります。
本来の「梅干し」とは。
もうひとつの梅干しは、「調味梅干し」というもので、ほとんどスーパー・コンビニではこちらが売られています。
「調味梅干し」の作り方は、梅干しとして出来たものを水で洗って、塩抜きます。
その後、添加物保存料で保存を伸ばす。
そのために塩分が、7.6%です。
本来の「梅干し」は、塩分20%ですから添加物保存料も必要ない。
「塩分控えめ」「減塩」というのが流行りですが、一般的には、高血圧対策とされています。
日本人は成人で、1日あたり塩15グラム必要です。
血圧が正常の人でも、高血圧の人でも、減塩によって死亡や病気が減るというはっきりしたデータはありません。(下記データ参照)
さらに、薬の研究では、血圧を下げなかった場合、1年あたり心筋梗塞や脳卒中になる人が3.2%いました。
血圧を下げるとこれが2.6%に減りました。差は0.6%です。
つまり、99.4%の人は血圧を下げても下げなくても同じ結果だったのです。
健康な人の血圧は、歳をとると上がらなくてはいけません。
歳をとると、血管が硬くなったり、血管が細くなったり、血流が流れにくくなったりするからです。
年とともに血圧は上げたほうが良く、塩分は血圧を上げるものではないのですから、梅干しの塩分を気にすることはありません。
下図(グラフ)を観察すると、一般論では、「日本人は塩分が多い」から控えなくてはいけないと考えますが、間違っています。
日本人は、味噌や醤油をはじめとする伝統的な調味料、保存が利く漬物や干物といった昔ながらの加工食品、豊かな海産物などを摂る食生活を、何万年も続けているので、大陸国に比べて塩分が必要です。
健康というのは、国ごとの食生活の違いがあり、一律に世界の基準を当てはめても、遺伝的・科学的には意味がありません。
そうして考えると、梅干しは旧来の製法によるものが、味の面でも、健康の面でも、添加物(なし)の面でも、良いものだと言えるでしょう。
しかし、「梅干し」も、もちろん食べ過ぎは控えるべきです。
「いい塩梅」が健康にも良く美味しいということです。
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