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次の金融危機が「恐慌」だと、銀行救済も難しい

一部の投資家やアナリストが、将来の金融危機の形として、「恐慌」という言葉を使い始めています。

「恐慌」で、よく引き合いに出されるのは、1929年から33年の世界大恐慌です。

重要な経済指標の暴落度を見てみます。

・株価(NYダウ)は、80%下がり、1/5へ

 S&P500は、86%暴落しました↓。

・失業率が25%へ

・工業生産は1/2へ

・GDPは、30%減へ

恐慌とは、マネー量の急減により銀行預金の量が減ります。

銀行預金を使う企業と世帯の決済に影響が及び、経済取引が急減し、2期連続のGDPマイナスを経て、ひどくなると恐慌になります。

売上が急減した企業が多く倒産し、倒産による失業の急増によって、世帯所得が減って、商品購買が減っていくマイナスのサイクルが「恐慌」です。

この1929年の大恐慌の解決は、10年後に始まる第二次世界大戦の戦費でした。

ちなみに、2016年までの120年間(恐慌期含む)では、NYダウは620倍になっています。

では、現在、最大の金融の問題点は、すでに、FRBが、2020年からのコロナ危機のため、4兆ドル(560兆円)増刷してしまい、通貨増発の余力を使い切ってしまったように見えることです。

そして、予想される(次の)世界金融危機が、「恐慌」ならば、金融緩和の行き過ぎによる通貨の暴落があり、中央銀行による銀行救済が難しいということになります。

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