「略奪婚」から学ぶ、これからの恋愛のかたち
「略奪婚」と言うのは、私の周りでも圧倒的に男性が既婚、女性が独身のパターンが多いようです。
女性は、男性より情熱的なのでしょうか。
逆に言うと、男性は略奪婚に弱いとも言えます。
こうした略奪婚が成立するのは、ほとんどの場合、男性が経済的な強者であったり、モテる男性ということでしょう。
リッチな男性と言うのは、歴史的に言うと、一夫多妻でも婚姻関係を続けることが可能です。
略奪されるほどの情熱をもつ女性がいれば、それに流されてしまう。
そうでなければ、「愛人」「浮気相手」で終わってしまう。
もちろん、男性も「本当に愛してる」と思えなければ、愛人に略奪されることはない。
もともと、男というものは、妻とも愛人（複数もあり）とも付き合ってゆけるのですから、別れるには、相当の愛情と愛人からの強烈な情熱がなければ成立しません。
略奪婚の女性は、「好きになった人に奥さんがいただけ」とよく表現します。
つまりこの言葉の真意は、「それ（不倫）が何か問題？！」と心の中で思っているということです。
それぐらいでなければ、略奪婚は成立しません。
そこまで考えられない、普通の独女は、不倫していても、
「奥様に申し訳ない」
「人のものを奪ってはいけない」
「奥さんより自分のこと本当に好きなのだろうか」
「世間も言ってる、不倫はしてはいけないのではないか」
「周りから不倫はやめろと反対される」
「独身男性と付き合った方がいいんじゃないか・・」
等々、悩み、戸惑い、苦しみ続けているのです。
だから、ほとんど全ての不倫は、「略奪婚」まで至りません。
略奪といっても、すでに相手の婚姻関係が破綻していたら、略奪と言えるかという疑問もあります。
世間から略奪婚と言われても、結婚したいという情熱は凄い。
略奪婚の成立する出会いの確率は、とても低い。
それだけに、猛烈な情熱が、湧きあがるのかもしれません。
実は、独身同士の恋愛においても、同様のことはあります。
付き合っている彼女がいるのに、別の女性に攻略されて結婚する男性も多い。
それは「略奪婚」と言わないけれど、「略奪愛」というのでしょうか、よく見かける光景です。
例えば、女性で「彼氏が浮気したから別れました」というのは、どうも腑に落ちません。
そう言う女性は、彼氏にとって、もともと「本命でない」可能性があるからです。
浮気相手だと思っていた女性に、「彼氏を奪われた」と考える方が、正しいのではないでしょうか。
浮気が原因と考える女性は、彼氏が悪いんだから、私は被害者だということになります。
しかし、そう考えていると、恋愛では成長しません。
浮気されたら、
「何故、浮気されたんだろう」
「何故、彼氏を奪われたんだろう」
と考えることが、自分自身にとっての成長になります。
特に、平成・令和あたりから、（年収の高い、あるいは資産を持つ）条件のいい男性が、圧倒的に少ない状況で、女性同士の奪い合いが激化していることは、間違いのない事実です。
この条件のいい男性が少なくなっている原因は、①女性が経済力を身につけて、男性へ要求する条件（収入）が上がっていった ②日本全体で、30年間所得が上がらなかった、という経済的な事情があるからです。
昭和の時代は、男が懸命にモテ女を落とそうとする、平成・令和以降からは、女が懸命にモテ男を落とさなくてはいけないという逆転現象が起こりました。
令和の独身男女の恋愛事情で言うと、女性の立場からみて、浮気されるのではなくて、「略奪」されていると考える方が正しい。
では、そうならないようにするには、どうすればいいか。
一言で言うと、略奪婚と同じような「強い情熱」が、必要になるということです。
「彼は、私のもの」
「絶対に、誰にも渡さない」
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