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国債格付けBBBで、銀行は破産同様となる 〜日本国債は安全資産ではない〜

円国債の、国際的な格付けがBBB級に下がると、日本の3大メガバンク
(三菱UFJ、三井住友、みずほ)は、海外銀行とのドルの取引が難し
くなってついにはできなくなっていきます。

各国銀行の担当は、取引に当たって、相手国の国債の格付けを参照し
ているからです。

日本の財務省は、格付けを変更させる権限はありません。

先進国では、GDP比の国債残が、突出して多い日本(250%)、イタリア
(150%)、米国(133%)、フランス(115%)、英国(108%)、カ
ナダ86%)、ドイツ(72%)の順です。

コロナ後に、GDP比の国債残が急上昇しているのが、以下のグラフに見えます。

そして、世界の国債の、現在の格付けです↓。

今のところ、金利が上がると市場価格が下がってリスク資産になる国
債は、金融業界の会計慣行では、時価評価されていません。

主要国の銀行間の取引では、「格付けでBBB(トリプルB)以下の国債
では、時価評価を含む自己資本比率」が計算されています。

コロナ後の国債の急速な増加と昨年の12月の日銀利、0.25%から0.50%に上がって額面の約2%(総額で24兆円)の含み損が出ている円国債の、世界の格付けは24位に下がりました。

2023円1月20日で、0.399%。

中国と同じランクの低くムーディーズでA1級です。

「国債の信用に問題あり」とされるBBB級まであと一歩です。

BBB級の国債の国は、大国ではスペイン、イタリア、メキシコ、インドです。

円国債であっても、格付けがBBB級に下がると、国際的な銀行間借り入れの担保としては受け入れられず、国債担保の借り入れができなくなります。

銀行は、銀行間取引で業務が成立しているため、破産同様になるのです。

ドル調達が出来なくなり、保有国債の価値は一層下がるという深刻な事態となります。

円国債は、2010年までは、米国と並ぶAAA級で世界トップクラスの信用でした。

そして、米国債も、2022年12月金利が4.25%に上がったために、格付けが世界10位(ダブルA)に後退しています。

2023年、国債の金利が上がって、国債の評価の格付けがあがることはないのです。

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