米銀の破綻の予告にも関わらず、株式市況は続伸 〜日経平均39,598円〜
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、米銀の破産を予告したと言うニュースが話題になっている。
今年(2024年)1月までは、米国の銀行は盤石だと言っていました。
FRBは、銀行ターム・ファンディング・プログラム(Bank Term Funding Program、以下BTFP)につき、2024年3月11日で停止することを公式に発表した。
BTFPとは、信用不安の拡大を防ぐべく、2023年3月のシリコンバレー銀行の破産で開始した、 FRBが設けた銀行への緊急融資プログラムです。
BTFPの停止は、銀行が破産しても、FRBは選択的にしか救済しないということでしょう。
2024年3月には、利上げによる債券下落の含み損を隠してきた、米銀の破産が始まる可能性が出てきました。
2024年1月17日時点のBTFP残高は1615億ドル(23兆9,000億円)となっていた。
従来の適用金利では、BTFPで借り入れた資金を、FRBに準備預金として預け入れると利ざやが稼げたからだ。
今後のBTFPの新規借り入れ金利は、準備預金金利と同水準に引き上げられ、上昇幅は50ベーシスポイント弱になるとみられる。
そうした悲観的な金融の状況にも関わらず、株式市場は堅調だ。
前日、パウエル議長は「利下げが遅くなり過ぎるリスクを十分に認識している。経済が予想通りに進展すれば、今年中に利下げを開始できる」と年内利下げの可能性に言及している。
銀行危機は起こすが、株式市場は続伸という。
日本の株式市況も、ファンダメンタルズ分析に関係なく、ガイジン買越しと自社株買いで活況です。
こうしたFRB(日銀も同様)の発表は、その裏を読まなくてはいけません。
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