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米ドルは、過去最大の円高(75円)を超える 〜10年かかるオイルダラー凋落〜

英国ポンドが基軸通貨から米ドルへ移行するのに、10年間かかりました。

英国ポンドは、第一次世界大戦前に、世界シェア50%の基軸通貨でした。

1950年1,000円、1978年400円、1992年200円、現在185円です。

1992年までの40年で、円に対して20%に下がったのです。

平均年率で2%下がり続けたのです。

これが、基軸通貨のポジションを降りたのときの、通貨の下がりかたです。

米ドルは、1970年の360円から、現在148円、50年で40%下落しています。

過去最大の円高としては2011年10月31日の1ドル=75円32銭がある。

リーマンショックから3年後です。

次の金融危機では、30%下がると103円と予測されます。

さらに、米ドルの基軸通貨が、将来のBRICS通貨も含め分散化すれば、さらなる下落の要因にもなります。

購買力平価を考慮すれば、長期的に見れば、過去最大の円高を超えて70円か・・・。

購買力平価とは:これは為替相場の適正値を各国の物価の均衡点でとらえようとする方法で、例えば同じタイプのハンバーガーが日本では200円、米国では2ドルで売られているとするならば、為替相場は両国の物価が釣り合う水準である「1ドル=100円」になるはずだと考えます。

新しい時代は、英国ポンド、米国ドルと続いた基軸通貨システムから分散基軸通貨になります。

つまり、世界のCBDC発行の行方次第ですが、米ドル一強から10年ぐらいかけて変化し、米ドルの価値は下がります。

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