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辛さ・苦しさこそ、生の喜びの源【碧いホルスの瞳】

奴隷階級や労働者階級が働く場に赴いた時のシェプスト。

自分の王国のために働く民が、ひどく過酷な労働環境の中で働いている様をはじめて目の当たりにした。

疲労で気を失う者。事故で足を無く者。

それらを見て、哀れみを覚えるシェプストだったが、宴のひとときを垣間見て、その労働者たちの顔を見て悟るのだった。

辛さや苦しみがある。しかし、それらがあるゆえに、休息すらも幸福に感じる。

シェプストがいう「豊かさ」とは、なんなのか?

人生を苦しまずに幸せだけを追い求めがちだが、

幸せだけの毎日はもはや幸せではないのだ。

それはただの日常、当たり前に成り下がる。

豊かな人生を過ごすためには、辛さ・苦しみもその源として受け入れていく姿勢が必要なのである。

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