他人なのに他人として扱えなくなる夫
「俺が言う事全部ダメ出ししてくるよね」
数日前、夫に言われた。
まったくの無意識だったので、とても驚いた。
それに、私はコミュニケーションにおいては共感が得意で、会話の中では絶対に人の言うことを否定しないようにすることをモットーにしていたからだ。
夫に、そう言われる理由が思いつかなかった。
そう思った最近の会話をよくよく聞いてみると、
夫「薬をお昼分飲み忘れるんだよね」
私「朝夕の2回処方にしてもらったほうがいいよ」
夫(私も飲み忘れることあるよ~といってほしかったな…)
夫「仕事でこんなことがあったんだ。自分はこういう意図で説明してほしかったのに、上司がその説明をしてくれなかったんだ」
私「事前に上司にちゃんと伝えておくべきだったんだじゃないの?」
夫(それは大変だったねとか言ってほしかったな…)
などなど。
確かに。
自分の受け答えを改めて聞いているとダメ出しになっている。
「そうだよね。それは嫌だよね。」と会話に共感することなく、「あなたが〇〇するべきだったのでは?」と言っていた。
完全に無意識だった。
夫よ、ごめんなさい。
私たちは、以前決めた夫婦のルールがあった。
「他人と思う。他人にしないことはしないこと」いくつかあるルールのうち、これが一番はじめのルールだった。
しかし、冒頭の指摘をされているわたし。
ルールをすっかり忘れ、他人にしないことをしていたのだ。
夫婦は、一番身近で近いからこそ、気遣いがどんどんなくなる。
他人なのに、何をしていいような、許されてしまうような感覚。
自分の一部のような感覚。
相手にも気持ちや考えがあることを、なぜか忘れてしまうのだ。
ふと我に返って、行いを改めないといけない。
「他人にしていないことをしていない?」
「ちゃんと、大切な人として扱えている?」
今後、夫がなにか言ってくれたら、とにかく共感しようと思った夜だった。
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