日本でのサッカースクールや指導者から一番最初に教わるの傾向が高いのは「インサイドキック」ではないでしょうか?
基礎的な技術であり、正確性の高いキックであり、競技レベルが上がるにつれて選択頻度が高まる傾向があり、サッカーにおいて非常に重要な技術になります。
1969年と古い報告ですがこの時代から「インサイドキック」に関しては研究されていたようです。
サッカー試合中のパスキックの割合を見ても圧倒的に「インサイドキック」が多い。
5つのチームそれぞれの総パス本数に対する総パス成功率は…
スペイン代表が86%
イタリア代表が84%
日本男子代表が85%
日本女子代表が76%
大学生チームが58%
となっており正確性とグラウンダーのボールでトラップがしやすいインサイドキックの多さはパス成功率にも繋がっている。
下記の記事では、2014年ブラジルW杯の記録を元に優勝したドイツ代表チームの数字がずば抜けて高くそれが結果としても表れているのが示されています。
1試合平均のパス本数は1位、1試合のパスの平均成功率も1位、パス成功率はイタリア(1試合平均のパス本数が少ない)の85%に次いで2位の82%でした。
『インサイドキックを制する者はサッカーを制す』
と言ってもいいかも知れません!
さらにジョゼップ・グアルディオラ監督におけるポゼッションサッカーの考え方
「ポゼッションサッカーとは中盤より前でプレーする事」
「保持率が高くてもいいわけではない」
どこでボール保持し
どのようにポジションをとり
何回チャンスを作ることができているか
インサイドキックのパス成功率とボール保持率、保持エリアが相手コートに近ければ近いほど…
そして戦術に「感情」「命」をのせる素晴らしさ。
「インサイドキック」はback-swing 期,leg-cocking 期,leg-acceleration 期のキックフォームからボールを足の内側の少し後方で蹴る動作になります。足の骨で言えば内側にあるボコッとしている「舟状骨」「脛骨の内果」の辺りでしょうか。
「インサイドキック」に関して国内外含めたいくつかの研究報告をピックアップしています。
報告からのまとめとして…
・ボールに対する足の当てる場所とインパクト角度
・「正確に蹴る」為のインパクト角度の再現性は骨盤の運動が重要
・インサイドキックでは内転筋が重要になる可能性
・正確性とスピードの両面にはインパクトスキルが重要
特に内転筋では「大内転筋」と呼ばれる股関節の屈曲でも伸展のどちらも作用し瞬間的な動きにも働くする筋肉と「長内転筋」と呼ばれる股関節角度で関節運動の働く作用が変わる筋肉がキーポイントになるか。
インパクトスキルは體の近位(腹部、骨盤)から遠位に運動エネルギーを伝えるような身体操作の技術が、インサイドキックの正確性とスピードに重要になる。
下記は元プロサッカー選手の【蹴振り】
この選手は體の大きさがない分どのように世界のプロサッカープレーヤーと渡り合っていくか、試行錯誤していった結果の身体操作でこのような「動き」になった。様々な形の動きがあるがその一例。
関節可動域(骨盤、股関節、足)の確保と最重要筋肉である内転筋に対しては
「筋肉チューニング」
骨盤運動、インパクトスキルの獲得に対しては
「リアクティベーション」
🇦🇷リオネル・メッシ選手、🇺🇾ルイス・スアレス選手のインサイドキックのパス交換…
キック動作も素晴らしいがトラップ時の體の使い方も素晴らしい!
MTR Lab™️ Madrid
チューニングスペシャリスト
プレミアムセラピスト
仁木洸平