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ヴィッセル神戸FW武藤嘉紀選手の負傷したプレーを見て思う事〜2022.7.16 鹿島vs神戸〜

2022年7月16日 J1リーグ第22節 鹿島vs神戸

ヴィッセル神戸FW武藤嘉紀選手が右足首を負傷したプレー(3:00〜)


180度方向転換のステップした際に踏み込んだ右足が受傷。

・直前の接触で体勢は少し崩れている
・この体勢でのステップでは右足への負荷は大きい

受傷要因としての負荷は高い可能性があるが、足首の筋拘縮が解除されていれば防げていたのではないかと感じる。

ボールに対して右側から進入して右足で踏み込む
右足を軸にして180度方向転換するようにさらに右へ移動
軸にしている右足が方向転換の応力に耐えきれず負傷し倒れ込む

足には多くの骨があり多くの関節で構成されている。
だからこそ多様な動きが可能かつ負荷を分散させることができます。

底屈
背屈
内転
外転
内反
外反
回内
回外
内返し
外返し

足の骨 Spalteholzから引用(https://funatoya.com/funatoka/anatomy/spalteholz/J272.html)
 Visual Anatomyより引用(https://visual-anatomy-data.net/joint/buibetsu/buibetsu-foot.html)
足の運動方向 足首の解剖学より引用(https://www.mcdavid.co.jp/sportmed_anatomy/ankle/)


運動学上では上記の動きが可能で、それが各関節で複合的な要素も含まれていきます。
*関節の形状で限られた動きしか起こらない箇所もあります

足、足趾、足首の骨が自由に動くことができ、激しいサッカー動作に耐え衝撃を受け流せる理想的な筋肉の状態。

MTR Method™️はそんな體を実現させる為に、国内外問わず選手サポートをしています。


武藤選手の特徴やイメージといえば…

『筋肉』
『筋トレ』

スポニチから引用(https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/03/10/kiji/K20160310012188321.html)

「体幹(トレーニング)はずっとやっていますし、それに加えてベンチプレスとかパワー系のものもしっかり週2回くらい入れています。パワーを出せるメニューを作ってもらっています」

サンケイスポーツ 2014年8月
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/jleague/2014/columndtl/201408170001-spnavi

高校(FC東京U-18所属)、大学(慶應義塾体育大学ソッカー部)から本格的に始めて、2013年FC東京にプロ入りした後も続けている。

武藤選手自身も
『成功と失敗を繰り返しながら試行錯誤を続ける時期』

と言われ筋トレのメリット、デメリット両面を感じながら体作りに取り組んでいたようです。

番組対談での大学時代のトレーニングについてのインタビュー

2015年4月にFC東京からドイツ・ブンデスリーガのFSVマインツ05に移籍。

「とにかくカラダを大きくしよう、強くしようということだけを考えていました」

その考え方に大きな変化が起こったのが2016年の度重なる怪我での長期離脱です。

livedoor NEWSから引用(https://news.livedoor.com/article/detail/12095576/)

2016年2月ブンデスリーガ第20節ハノーファー戦で右膝の負傷
診断は右膝外側側副靱帯を部分断裂

2016年3月下旬練習復帰するも練習中に別箇所を負傷
診断は右膝外側側副靭帯を損傷
治療に専念するために帰国し2015-16シーズンが終了

怪我
海外での大柄選手との対戦

自身の體と向き合う時間が多かった2016年についてのインタビュー記事に「筋肉」「筋トレ」に対する変化の内容が書かれています。

カラダが大きく鍛えることが逆に筋肉が固まり動きを抑制することになりかねない
強くしようと一生懸命になりすぎてしまい、力を抜くことや柔軟さを忘れてしまった状態

2016年時点で右膝や右下肢には強い筋拘縮があったのではないかと予想。

特に表層部の筋拘縮解除や質のまだ良好な筋拘縮は自然治癒や既存の治療にて寛解した可能性があるが、練習中というのは深部や質の悪い筋肉の硬さが残った状態で復帰してプレーによって悪化して再発したのではないかと…


その後も海外でのトレーニングを積極的に取入れ試行錯誤されていた経緯も見られます。

20209月に移籍したスペイン・プリメーラ・デビションのSDエイバル時代には「コンカレントトレーニング」と呼ばれる、持久力トレーニングとレジスタンストレーニング(いわゆる筋トレ)を同時に行う方法も取入れていました。

「Concurrent」とは、「同時に」という意味

2021年8月には日本のヴィッセル神戸に移籍
シーズン途中の移籍でリーグ戦14試合5得点7アシストを記録


今シーズンである2022年3月2日のJ1リーグ第10節横浜F・マリノス戦の接触プレーで左膝を負傷
診断は左内側側副靭帯損傷による長期離脱


長期離脱から復帰された2022年5月1日までの経過を編集した動画でリハビリテーション、PRP注射、トレーニング、ケアを紹介している。

「武藤嘉紀 怪我から復帰への道のり」

内側側副靭帯の周囲の強力な筋拘縮による膝周囲の機能不全
硬い筋肉に筋力トレーニングの負荷は更なる硬さを助長する可能性もある
負荷の高い練習ができるようになり血流不全による炎症反応をアイシング…
必要性がある炎症反応の症状を無理やり抑制するのは治癒経過に影響はないのか?


【筋拘縮】の概念を考慮すると「筋肉の質が悪い」状態から筋肉が再活性化する為には、アプローチとして不安な面が多い。

結果的に復帰できたことは喜ばしいことではあるが…

日本への移籍
長期離脱からの早期復帰
更なるパフォーマンスアップの為の体作り

見据えているのは2022年11月21日に開幕するFIFAワールドカップ・カタール大会ではないかと思う。

そこに今回の怪我。

2016年に「筋肉」に対しての考え方の変化があったように…

『強靭かつ柔軟な筋肉』の為には【筋拘縮】を解除して筋肉の硬さを取り切る必要がある。

・強靭かつ柔軟な筋肉
・とにかくいろいろ挑戦してみることですね
・『このトレーニングいいな』と思ったら、すぐに自分でも実践

「あのしなやかさを手に入れたい」完全復活期す武藤嘉紀が追求する“理想のカラダ”とは
https://web.gekisaka.jp/news/world/detail/?209234-209234-fl

成功と失敗を繰り返しながら試行錯誤を続けてきた武藤嘉紀選手だからこそこの内容が届いて欲しい。


MTR Lab™️ Madrid
チューニングスペシャリスト
プレミアムセラピスト
仁木洸平

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