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不妊治療に疲れてしまったら

不妊治療のドアをノックしたカップルに、とても大切なアドバイスがあります。

不妊治療をはじめると、妊娠というものが不妊治療の延長線上にしかありえないと思ってしまいがちです。

しかしそれは、本当に誤った考えなのです。

両方の卵管が閉塞している、あるいは男性の側に重度の乏精子症、精子無力症があるなどという場合を除けば、多くの場合、不妊治療は自然妊娠の可能性を否定しません。

また、タイミング法であれ、人工授精であれ、体外受精であれ、それは妊娠の可能性を高める医療ではあっても、妊娠を保証する医療ではまったくありません。

そのことは、人工授精1回当たりの妊娠率は5〜8%にすぎず、体外受精においてさえも、22〜23%という事実から理解できることです。

ところが、タイミング法がはじまった途端、医師の指導した日にしかセックスしない「ピンポイント・セックス」に陥るカップルはたくさんいます。こうした夫婦関係の持ち方は、むしろ妊娠を遠ざけてしまうと「不妊ルーム」の経験からはっきりいえます。

さらに第2段階の人工授精ともなると、妊娠とセックスが切り離されてしまうため、セックスを無駄な行為のように思えてしまいがちなのです。

さらに、体外受精などをおこなっているカップルは、自分たちは高度生殖医療の中にあるのだから、自然妊娠などは別世界のことのように思ってしまうのです。実際、体外受精を受けているカップルには、セックスレスが当たり前と思っている人も多いのです。


ここで私からの提案ですが、不妊治療に行き詰まりを感じたら、不妊治療を休んでみてはいかがでしょうか?

不妊治療を長く続けていると、頭や気持ちをリセットしてみることは、ある時期本当に大切になってきます。意外にも、不妊治療をやめたら妊娠したという人は多いのです。

それは、妊娠はストレスの影響を受けやすいからです。不妊治療がストレスになれば、それはかえって妊娠を遠ざける原因となります。

「不妊ルーム」は、自然妊娠と不妊治療の間に位置するベースキャンプです。このベースキャンプで、2020年10月末までに、2,086人が妊娠されています。そして、妊娠された方の7割以上が、「不妊ルーム」に来られる前に不妊治療を経験されています。

不妊治療を休んでみることも不妊治療だということが、わかっていただけるのではないでしょうか。


【妊娠のコツ #6】


不妊治療を休んでみるのも不妊治療です。


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