日記 2024.10.23(水) 家事だけに追われていないか。
あたたかい朝。わたしが起きた時にはもうお父さんもお母さんも起き上がっていて活動開始していた。お母さんは朝から思いついてアジと梅干しを煮ている。お父さんは干し柿を外に干すための準備をしている。6時過ぎのわたしはなんだか朝寝坊したみたいに感じる。
お母さんが台所で作業をしているのでわたしはお化粧をして洗濯物を干す。外は雨がわずかに降っていて湿気がある。新聞を取りに行きながら春みたいな朝だなぁと思った。
朝ごはんの準備。今日はなんだかのんびりモードでやっていく。きなこ餅とお味噌汁の残りと、酢梅と大根葉、たくあんを小さいお皿に盛った。
お父さんは一晩干し柿のことを考えていたらしい。なにかいいアイデアが浮かんだようで台所であーだこーだ言いながら作業をしている。時々お母さんが横槍を入れている。最近の二人のやりとりにはお互いへの配慮があるから変にぶつからない。
リハビリへ出かける前に干し柿を外に出そうとしているお父さんが何か叫んだ。軒下にひっかけるための針金が干し柿の重みに耐えきれずき落ちたらしかった。お迎えが来てしまったのでその後の処理はわたしにバトンタッチ。落ちた干し柿たちを拾ってもう一度焼酎を吹きかけ消毒し、ガーゼで汚れを取った。
お父さんの提案でスライスした渋柿も干してみる。干し網に広げて並べ、外に干していく。家中が柿だらけになってきた。でも嬉しいぞ。干し柿はわたしもたくさん食べたいし、まだもう少し取ってきてたっぷり干し柿にしたいけれど干す場所がそんなにあるだろうか。
午前中はなんだかずっと眠たかった。お母さんが庭のどこかで取ってきた食用ほおずきを半分に切ってオーブンで乾燥させる。お母さんも朝から畑仕事をして眠たそうにしている。ほおずきをオーブンで焼いている間、二人してすこし横になることにした。
お昼前に大根を買いに隣町のスーパーへ。今日はわたしが運転してみる。対向車が来たり駐車するときは緊張するけれど、少しずつ運転には慣れてきた。
スーパーでは大根だけ買うつもりだったけれど、お揚げや豆腐もないということに気づいていろいろと買い込む。中華料理屋さんで食べた餃子が美味しかったしニラがあるので近々餃子にしようと餃子の皮も買った。
お母さんがそろそろ一週間経ったよねと美味しかった極早生みかんのあるお店へ寄って帰ろうと誘ってきた。この間買ったみかんがまだあるけれど、やっぱりあの美味しい極早生みかんにはかなわない。生産者の方の事情で一週間ほどお休みすると聞いていたのでたぶんそろそろ入荷しているんじゃないかと思ったら、棚にたっぷり入荷していた。嬉しくて二袋かった。
13時ごろ帰宅。ものすごくお腹が空いた。朝食べ忘れたアジの梅煮と柿入り紅白なます。ご飯にはいただいた美味しいたくあん、塩もみした大根葉、紅しょうが、黒ごまをかけたら美味しくてもりもり食べてしまった。
お昼ご飯を食べたらまた眠たくなってきた。食用ほおずきを再度焼きながら横になる。とにかく今日は眠たい。
15時過ぎに外に出て、水に浸けてあったアケビの蔓を処理してみた。見よう見まねでカゴを編んでみようとしたけれどなかなか難しい。夕飯の準備があるので一旦切り上げることにした。どんなものを作りたいか、頭の中でもう少し具体的に考えてみよう。
今日は眠たかったし夕飯はなにを作ろうかとかあんまり考える気分になれなかった。野菜がたっぷりある。こんな時は蒸し野菜だ。
にんじん、大根、小松菜、キャベツ、ごぼう、いんげん、ブロッコリー、しめじ、鶏むね肉。少しずつたくさんの種類の野菜をせいろに詰める。
大根おろしにはしらすを混ぜて、お味噌汁はにんじんと里芋、お揚げとお豆腐、わかめ。ちょっと早めに台所へ集まってきたお父さんとお母さんに手伝ってもらいながら準備を整えた。
蒸し野菜はお母さんもお父さんもわたしも大好きであっという間に野菜がなくなる。お酢が切れているのでらっきょう酢と熟成味噌、しょうがのすりおろしとお水、黒ごまを加えたタレも美味しかった。
ふと、実家に帰ってから何にもしない休みの日を作っていないことに気づく。実家にいるとお昼寝の時間と夜眠る時以外は掃除機をかけたりちょこちょこした掃除をしたりしてなんだかんだでちょこちょこと動いたりしてしまう。立ち止まり、くつろぐ時間は意識しないとなかなか持つことができない。ひとりの時間も少ないから気分転換もなかなか難しい。
やりたいことに目を向ける前に家事に追われてしまっていないか。自分に問いかけてみる、さてどうする。
一人きりで一日どこかへ出かけて気分転換することもひとつの手だろう。でもなんだか気が乗らない。いまは外に出かけて体験したいというよりも手を動かしながら気分転換したい感じがあるのだ。
いま一番何がしたい?わたしに問いかける。わたしはいま焼き芋が食べたいから5月に植えたさつまいもを掘ってみたい。芋づるが伸びきって草がぼうぼうにはえた畑へ行ってみよう、そう思った。
畑は不思議なほどにわたしをリラックスさせてくれる場所。山の中、草花や野菜たちに触れて感じるうちにやりたいことがぐんぐん湧き上がってくるかもしれない。分からないけれど、一番したいことにもう一度しっかりと目を向けてみよう。
明日はさつまいもを掘る。