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日記 2024.9.22(日) 旅のあと、秋の支度。

涼しい朝。雨の音がして窓を閉める。我が家はベランダが狭くて軒下もほとんどないので雨がすぐに家の中に入ってくる。窓を閉めてもひんやり。やっぱりもうすっかり秋になってしまったんだ。

昨日の鎌倉旅の余韻のまま起き上がる。あれは夢だったのかと感じるくらいに穏やかで楽しい時間を過ごした。波の音、寺尾さんの声、海の風。ベタつく肌の感じさえも愛おしくなるような時間だった。
でもやっぱり途中から頭痛はやってきてしまったので薬を飲んだ。気圧の変化が大きいとやはり慣れるまで時間がかかってしまうのだろう。仕方がない。

肌寒いのでニットを引っ張り出して着る。足も冷えそうだったので靴下を履く。久しぶりの長袖。袖口を鼻にあてるのが好き。あたたかくて気持ちがいい。やさしい気持ちになる。

冷凍庫から焼き菓子と昨日少し残したアイスコーヒーを豆乳で割って飲む。朝から甘いものを食べるとやっぱりしょっぱいものが欲しくなる。ごぼう味噌を番茶で溶いて飲んだらすごくほっとした。わたしの好きな味。ごぼう味噌から始まる朝は最高だ。

昨日帰ってきてほったらかしにしていた荷物をひとつずつ整理していく。片付けながら昨日のことを思い出していた。サンダルを持って行ったけれど結局履かなかった。裸足で砂浜を感じるのがすごくすごく気持ちがよかったから。今朝の涼しさを機にサンダルはもう洗って片付けようかなと思う。明日、晴れたら洗ってしまおう。
お土産に買ったボールペンと保冷バッグを片付ける。砂浜の砂がついて干していたトートバッグも片付けていく。アクセサリーも海水で少しくすんでしまったのでシルバー磨きで磨いておく。

さて、昨日拾った宝物の石を洗おう。石鹸でもいいけれど、重曹で洗ってみることにした。じゃばじゃばとお湯につけると汚れが浮き出てきて面白い。でも拾ってきたいくつかの石は砕けて土になってしまった。重曹に反応したのだろうか。
洗った石たちを乾かしながらじっと眺める。濡れている石と乾いた石は見た目が全然違うのも面白いな。今回拾った石は、赤っぽいのや白っぽいの、緑もあるしいろんな色で楽しい。ひとつずつちがう形の石たち。自然が作った造形を見ているとわざとらしさがなくていい。

黄色と水色みたいな石が一番のお気に入り。

チリンチリンと風鈴が鳴る。もうこれも片付けよう。箱を取り出して収めていく。この時ばかりはなんだ夏が恋しくていくらかさみしくなる。今年も暑かった夏が終わるんだ、はっきりと実感する。

お昼ごはんは焼きそばにすることにした。と言っても、焼きそばソースもオイスターソースもない我が家で作れる焼きそばはいたってシンプルな塩とおしょうゆ味。時々食べるソース焼きそばも美味しいけれど、わたしはやっぱり塩焼きそばの方が好きだ。味はシンプルでも麺がとびきりだから美味しくできると確信しながら作る。
実家の近くのパン屋さんで買ったかんすい不使用の全粒粉入りの焼きそば麺。もっちもちで美味しくてお父さんとお母さんと三人ではじめて食べてうなった。美味しかったと何度も言っていたらお母さんがまたパン屋さんに行った時に買って送ってくれたのだった。もちもちで食べ応えがある麺はひとつが3人前くらいあるから半分に割って茹でた。ごま油で炒めた小松菜、塩もみにんじん、ザワークラウトに茹でた麺を入れる。根昆布の粉末とお塩、おしょうゆで大体味は整う。今日は干し椎茸と鉄火味噌も入れて、こしょうと鰹節で仕上げてみた。すっごく美味しくてうれしくなる。

今日はお昼寝しよう。ものすごい眠気におそわれて横になる。扇風機もエアコンもつけないでクマを抱いて寝た。思った以上にぐっすりと深い眠りについていた。
すっきりしたので買い出しへ。今夜はどうしてもグリーンカレーが食べたいので駅前まで買いに行く。アルコールペーパーもないから買って、チャーミークリアータフの在庫もみてみる。まだ入荷していなかった。

もう秋が来る、そう思っていくつか秋ものを出した。Tシャツにも合わせられるニットのベスト。駅前の本屋でみた雑誌の情報によると、今年はミドルゲージのニットがトレンドのよう。わたしはプリントのTシャツにも合わせられるようなカーディガンが欲しい。黄色とかきれいな色がいいな。今年の秋冬で欲しいものってそれくらい。

夕飯を作る。グリーンカレー、久しぶりだな。紙パックに入ったグリーンカレーを買ったので入れるだけでできてしまう。ナスとズッキーニ、オクラを少し炒めてから煮た。途中で蒸してあったかぼちゃも入れたので具沢山。昨日食べたフォーといい、夏を名残り惜しむかのように暖かい国の食べ物に惹かれている。

知識や情報だけじゃなく、いつも体と心で感じて決めていきたい。わたしも自然の中の一部。野生の勘はわたしにもあるはずだ。わたしの中の野生を取り戻すように、毎日の実践を通して自分の声に、自然の声に耳を傾ける。
季節を肌で感じられるようになれば、しっかりと自分を信じて進んでいけるようになるかもしれない。そう思う。

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