日記 2024.11.24(日) それぞれ別の心で感じたこと。
よく晴れた日曜日。カーテンを開けると日差しが部屋の中をあたためてくれる。おはよう。
昨晩は1時くらいに目が覚めてそこからしばらく眠れなかった。近ごろちょこちょこ眠れない日がある。新たなところへいこうとしていてまた新しく不安が浮上しているからかもしれない。大丈夫、大丈夫、背中をさすりながら丁寧にわたしに声をかけていく。一生そばにいるわたしからそう言われるとすごく安心する。
起き上がって顔を洗う。ヒヤッとする瞬間はそんなに長くはないからまだ化粧水は冷蔵庫で保管している。そのほうが長持ちしそうだし。足は冷えるから起き上がったらすぐに靴下を履けばいい。冷え性もずいぶん解消されてきたのだろうか。毎年買うあったかいムートンのスリッパ、今年は買わずにやってみようと思った。
午前中買い出しに外に出ようと準備する。まいちゃんからメッセージ。昨日引っ越したということだった。最寄り駅に近くなって徒歩や自転車の散歩も楽しくなりそうな場所のようだ。わたしの好きな店も近くにある。引っ越ししたのはまいちゃんなのにわたしが勝手にはしゃいでしまった。いろんなところへ散策してまたすてきな場所を教えてねと伝えた。
マフラーをして手袋を持ちアランニットのカーディガンで外に出る。陽射したっぷり、でも風は冷たい。アラン柄の間から風が入ってきてぶるっとした。
コンビニでフリマサイトで売れたものを発送してから駅前のスーパーへ。ピーナッツチョコレートと豆乳を買った。セブン系列のスーパー。ピーナッツチョコレートはスーパーで買う方が安いと思っていたらよく見ると容量が違うことに気づき愕然とした。パッケージはほとんど一緒でグラムのところだけ違うのだ。こういうのを見つけるとすこしかなしい気持ちになってしまうがいろんな事情、やりかたがあるだけのこと、わたしならどうする?とすぐ自分に聞いてみると面白い発想が生まれてくることがある。
家に戻ってお昼ご飯。うどんを茹でて食べることにした。あたたかいおつゆをつくる。根昆布の粉末とか細切りの昆布、鰹節、切り干し大根、梅干しの紫蘇、出汁がわりになりそうなものを入れてお揚げにおしょうゆとみりん、生姜をたっぷりすりおろして入れた。ネギをグリルで焼いてみたらなんかちょっと雰囲気が出た。片栗粉でとろみをつけたのでほかほかあつあつ。大根おろしの酢の物、ザワークラウト、塩もみにんじんも小皿に出して食べる。体ぽかぽか汗をかくくらいあたたまった。
今日は吉祥寺へ行ってのんびり公園で水鳥を眺めようかと思ったのだけれど、どうにもこうにも気になり寺尾紗穂さんの渋谷タワーレコードでのインストアライブへ行ってみることにした。15時からのライブまで微妙に時間があるのでバスでのんびり行ってみることにする。車酔いするからあんまりバスは利用しないけれどたまには気分転換になるかとも思った。
一本見送りバスに乗車。タイヤの上の席に座る。やや寝不足気味で目がしぱしぱ。寺尾さんの歌を聴きながら目を閉じた。バスが進む道は自転車で走り回っていた時に通っていた道だった。元住人に借りていた電動自転車でいろんなところへ行かせてもらった。わたしの小さな世界がすこしだけ広がった日々がなつかしい。
バスから降り、スクランブル交差点を避けながら渋谷のタワーレコードへ。30分前に到着してみるともう何人かの人が並んで待っておられた。そこへリハーサルで寺尾さんが登場される。なんとも自然にすっと現れる寺尾さんにすこし驚いたがその姿にほっとする。寺尾さんの等身大パネルがあったらほしい、そう思うくらい寺尾さんの存在感と雰囲気も大好きだ。
前の方にいたのと電子ピアノだったのとで寺尾さんの指先を見ることができた。しっかりとした指から力強くメロディが聴こえてくる。寺尾さんの声、ふたつの手、10本の指以上の音が聴こえてきたような気がした。
30分前にリハーサルで登場されそのままライブが始まったのでゆっくりたくさんの歌を聴かせてもらうことができた。無料だしなんだかもったいないような気持ちになってしまった。ありがとうございますという気持ちを込めて、まいちゃんにもうる覚えの今日のセットリストを書き出し伝えてみた。
抜けたり間違ったところもあるかもしれないけれどまいちゃんは喜んでくれた。前回の鎌倉でのコンサートで歌われた曲をSpotifyでプレイリストにしてよく聴いているので今回もそんなふうにしてみたいと思う。いつでも何度でも、寺尾さんに会った時の空気を思い出してみたい。
まいちゃんと一緒にコンサートに行ったような気分でメッセージのやり取りを続けてみる。寺尾さんのこと、お母さんだったらと思うことがあると打ち明けたらなんだかわかる気がすると言ってくれた。まいちゃんとわたし、自分だったらどんな曲をリクエストしてみたいかな。きっとためらっている間にほかの方がリクエストされておわるよねと笑いながら選んでみる。まいちゃんは『停電哀歌』、わたしは『カンナ』がいいと言った。二人ともまったく別な選曲をリクエストしたいと分かって面白かった。やっぱりまいちゃんと二人で寺尾さんのコンサートへ行ってみたい。早く地元でのコンサートの詳細が発表されないかなあと待ち遠しくなった。
ライブが終わって耳の中はまだ寺尾さんの歌声のまま。帰りは電車で帰った。地下鉄の駅から出ると外は暗くなっていてなんだか急にお腹が空いてきた。ドーナツを買ってドラッグストアでお菓子とマスクを買い帰宅。
寺尾さんに会いにいく。あの子と一緒に会いにいく。そんな日を夢みるだけでもうしあわせでいっぱいになる。寺尾さんの歌声はわたしたち二人をつないでくれる。それぞれ別な心で感じたことをことばにし合ってみたい。きっと楽しいはず。
親友という存在に助けられた日。