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「本当はこわくない新型コロナウイルス」抜粋④ 井上正康著 大阪大学名誉教授

第6章 「次の波」に向けての処方箋


 
高齢者で高い重症化率と死亡率
武漢での感染者や死亡者と年齢との関係を示しています。
①10代以下の若者は極めて低リスクである。
②活動度の高い青年期から60歳代までは、感染しやすいが無症状や軽症である。
③活動度が下がる高齢者では、感染者が低下する代わりに重症化しやすくなる年齢別死亡率は右肩上がりで、高齢者ほど高くなります。この傾向は世界共通です。死亡者の95%以上は高齢者であり、その多くは入院患者や施設の高齢者でした。
 
高齢になればリスクが高まることは、新型コロナウイルスのみならず、風邪やインフルエンザでも同じです。
 
つまり、新型コロナウイルスに対してのリスクの高いのは、癌の化学療法を受けておられる方、糖尿病や生活習慣病のある高齢の「免疫弱者」であり、これらの方々を集中的にケアする必要があります。

反対に若年層や働き盛りの世代は極めてリスクが低いので、自粛などで社会活動を抑えず、適切な感染予防策を講じた上で、しっかりと経済活動をすることがバランスの取れた対処法です。

新型コロナは感染力の強い風邪ウイルス
緊急事態宣言が解除されましたが、毎日の”感染者数”の増加報道によって、またコロナ騒動が蒸し返されようとしています。「次の波が来ているのか?」―世の中の関心はそこに集まっています。
以下に、「次の波」が来ると言うなら、それに備えてこの半年間の対応を検証してみましょう。図16(略)。
 
私たちは昔から土着のコロナウイルスに罹りながら、”季節性の風邪”をひいてきました。今回の新型コロナウイルスは感染力が少し強いコロナの仲間で、日本人にとってはやはり”風邪のウイルス”なのです。
 
しかしながら、免疫力の低下した高齢者や生活習慣病の方には、毒性が強いウイルスになりかねません。「風邪は万病の源」と言われるように、”普通の風邪”でも毎年多くのお年寄りが亡くなっています。
 
インフルエンザでも毎年数千万人が感染し、約1万人が死亡しています。ところが、2019年~20年の冬は、インフルエンザの感染者が前年と比べて著しく減少しました。図17(略)。
 
同時期に複数のウイルスが流行する場合、先に感染したウイルスにより後から来たウイルスの感染や増殖が抑制される現象が知られています=ウイルス干渉。風邪とインフルエンザは同時に罹らないと言われているのはこのためです。
 
今回のコロナ騒動では、手洗い、マスク、うがいなどが例年以上に徹底され、飛沫感染によるインフルエンザを更に有効に抑制できた可能性も考えられます。
 
トイレで感染の可能性が高い
大半の健康な人がやるべきことは非常にシンプルです。通常の感染予防の手洗いやうがいをします。これに加えて、新型コロナでは「鼻洗浄」をお勧めします。

PCR検査でも、ウイルスの付着を調べるために鼻粘膜のサンプルが用いられます。鼻粘膜のウイルスを鼻洗浄で除去することによりウイルスの侵入を軽減できます。
 
更に付け加えたいことは、「トイレの洗浄や消毒」です。コロナウイルスの受容体であるACE2は、小腸に最も多くあります。小腸や大腸にコロナウイルスが感染すると、便と一緒にウイルスも体外へ排泄されます。

海外の医学誌にも「下水路をPCR検査すると、上流域のコロナウイルスの流行状況を早めに検出できる」という論文が発表されています。しかも、発症する2週間ほど前にウイルスを検出できると述べています。

これは下水道を調べれば、その地域の住民を個々にPCR検査しなくても、感染状況をいち早く把握できることを意味します。
 
ここで大事な点は、ウイルスも便と共に体外に排出されるので、トイレで感染する可能性が高いことです。高齢者が外出を控えても、トイレを介して家庭内感染を起こす可能性があります。

【これは公衆トイレの場合では便座を除菌するという次元の問題ではなくなってしまう。水洗便所だから水にアレが落ちてもウイルスは死なない?特に連続で同じトイレを使う場合はトイレ内の空気中に漂う?ウイルスから感染?】。

【特に飛行機では多くの乗客が数少ないトイレを使うことになる。該当する機種の航続距離により違って来るし航空会社によっても飛行機のトイレ設備の数は違って来る】。

【エコノミークラスの標準は乗客20人に付き1トイレと言われている。上級クラスになればなる程乗客数に対してのトイレ数は多くなる。一般に国内線(アメリカを除く)使用の短距離用の機種ではトイレ数は少ない】。

【もしこれ(トイレ感染)が真実なら、航空会社はなぜマスク着用問題で「お騒がせ」を自ら招いたのだろうかと思う。機内の空気洗浄度はいかなる乗り物より綺麗だと2003年のSARSの流行時に日系のパイロットが投書した記事を読んだことがある。減圧システムで、いわば手術室と同じように、機内を換気している】。

【簡単な例で言えば、今の飛行機のトイレは減圧システムを利用しているのでボタンを押すと圧力の差で汚物を外に持ち去ってくれる、だから前の人の匂いはあまりないのだ。映画であるように機体に穴が開くと機内の物がものすごい勢いで外に吐き出される、と言えばわかるだろうか】。

【ここまで書いてふと思ったのですが、人に寄りマナーなのか、ボタンを押すと飛び跳ねるのを避けるためか、便器のカバーをする人がいる。カバーをしなければこの減圧システムでの力はトイレ内で髪の毛が揺れるくらいに強いのですがカバーをするとトイレ内の汚染した空気に差ほど効果がないかも知れない】。

【余談ですが、あの当時、マスク問題で航空会社は自ら非科学的な問題を起こさないで、「流す時は便器のカバーは下ろさないで下さい」と搭乗前に呼びかけるべきであった。(こんな冗談みたいな事しないですね)。同意しない場合は搭乗拒否の手段に出れば、マスク問題よりずっと科学的な根拠での対応だったのではないか、と思う】。
 
事実、今回の新型コロナでは自粛の直後に感染者が一時的に増加する現象が世界的に知られています。従って、トイレをこまめに消毒・洗浄して清潔に保つことが家庭内感染のリスクを下げるのに効果的と考えられます。

【下水道を調べてウイルスの存在をチェックすることは読んだことがありますが、素人ながらあまり同意できない。根拠はありませんが、ウイルスという目に見えないものを相手に次元の問題が違うのかも知れませんが、日本の家庭内のトイレでも、駅や乗り物のトイレでも非常に綺麗で清潔感があります。上久保先生は一般人の尺度の「清潔・衛生」と「ウイルス相手の清潔・衛生」とは別の考え方、トイレ内の空気に漂流中のウイルスなら納得。】。

【多分世界一綺麗なトイレの国が日本です。それ以下の国では日本以上の感染があるのが当然でしょうが事実はそうでもない。感染には色々な要因が重なり成り立つと思いますが、発展途上国での感染者数が特に多い訳でもない。やっぱし最終的には免疫力なのだろうか。ここではトイレも感染源の一つと覚えて置こう】。
 
生活習慣病などの基礎疾患を抱えている方、抗癌剤治療を受けている方や免疫的にハンディを持つ高齢者などが感染すると、重症化して死亡するケースが多く見られました。このような方々は感染するリスクの高い所には近づかず、また、感染リスクを高める行動をしないことが大切です。
 
それ以外の健康な方々が過剰に自粛したり、感染予防対策をし過ぎるのはナンセンスです。次の波に備えるのであれば、むしろしっかりと経済的な生活基盤を整えて、体力的にも免疫力を高めてウイルスを迎え撃つべきです。
 
新型コロナウイルスは変異速度の速いウイルスなので、いつどんな変わり種がやってくるか予測できません。政府や専門家は国内外の感染状況を注意深く解析しながら、臨機応変に対応できる体制を整えておく必要があります。
 
国民もメディアや政府の言うことを鵜呑みにせず、不毛な過剰反応を繰り返すことなく、客観的な情報に基づいて自分の頭で考えて行動することが何よりも大切です。
 
過大評価されて混迷を深めるPCR検査
諸外国に比べて日本のPCR検査数が圧倒的に少ないことから「オリンピック開催のために実際の感染者数を少なく見せるため」とか国内外から指摘されていました。

メディアや専門外の方々は「韓国や台湾などと比べて検査能力が低いのは日本の恥だ」などと感情的になったり、「PCR検査で全国民を検査するべきだ」とヒステリックに主張する研究者まで出て来てますます混迷を深めています。
 
大学の研究室にはPCR装置が沢山ありますが、これらは研究用のものであり、臨床検査として実際にコロナウイルスを検出する体制は整っていません。

PCR検査はRNAウイルスの感染力などとは無関係に、遺伝子の断片を大幅に増幅して超高感度で検出する方法です。実施には操作に習熟したスタッフが必要であり、感度と特異度で大きな問題があります。
 
感度が低ければ感染者を見逃すことになり、逆に高まればわずかな断片の混入でも陽性と判定されてしまいます。発症もしてないし、他人に感染させる恐れもない人まで”感染者”としてしまう可能性があります。

PCR陽性はRNA断片の存在を意味しますが、感染や感染力の有無を意味するものではありません。

 
コロナウイルスのPCR検査では、ウイルスの遺伝子の特徴的な一部を鋳型(プライマー)とし、これを大幅に増幅して検出します。このプライマーをどのように設定するかはPCR検査の本質的な部分ですが、大半の検査ではこの情報は公表されていません。
 
このような状況でPCR検査を無症状者にまで適用拡大すると、多くの偽陽性(陰性なのに陽性と判定されること)や偽陰性(陽性なのに陰性と判定されること)などの問題で大きな混乱を招きます。
 
もし一億人以上の無症状の国民をPCR検査すれば、数千万人もの偽陽性や偽陰性が出ることになります。これでは検査した意味がなくなり、時間と労力と莫大なコストが無駄になります。また、たとえPCR検査で陽性と判明しても、新型コロナには特効薬もないので感染者の基本的治療法は変りません。
 
韓国で実施されているドライブスルー検査がよく話題になりますが、これは感染後に短期間の潜伏期で発症する毒性の強いSARSやMERSなどでは有力な武器になります。

しかし、発症するまでの潜伏期が比較的長い今回の新型コロナウイルスでは、確実に検出できる時期が限られているために、その有効性も限られてきます。
 
最近では全自動PCR検査装置が日本で開発されたので、次の波では必要な場合に充分な検査できる体制は可能と思われますが、何よりもPCR検査幻想に翻弄されないことが大切です。
 
日本ではCT検査の活用が有効!
7月になってPCR検査数が大幅に増え、それに伴い陽性者数も増えたために「第2波が来て”感染者”が再び増え始めたのではないか」と大騒ぎしています。

しかし、これらの陽性者の大半は若者が中心であり、殆んどが無症状です。これらの陽性者が重症化したり、死亡したりするケースは極めて稀です。
 
感染力を失ったウイルスの断片でも”陽性”とされてしまい、それがどのようなタイプの遺伝子(新型弱毒株や強毒株、土着コロナの断片など)を反映しているか分かりません。
 
このような問題を抱えたPCR検査を無症状の健康人に行うと”陽性者”という数字がひとり歩きして、国民の不安を煽るだけの結果になります。今、まさにこのような混乱が日本中を迷走させる主因になっています。
 
日本の病院には肺の画像診断が可能なCT画像装置が多く装備されており、その総数は世界の30%近くにものぼります。大変高額な診断装置なので、この事自体も異常なことです。

この診断装置はウイルス性の間質性肺炎を診断するためには大変優れた装置です。
 
新型コロナウイルスに感染した武漢の無症状の方でも、約半数近くで肺にすりガラス状の所見が認められています。この間質性肺炎は大変特徴的であり、呼吸器の専門医でなくても簡単に診断できます。

新型コロナウイルスの場合、このすりガラス状の所見は、肺の血管に血栓が生じることにより見られる画像です。ウイルスに感染することにより血管の壁が傷つき、血液が固まります。

ウイルスが増殖して細胞から出て行くときに細胞に障害が起き、その際に血栓が肺に生じるのです。CT検査ではそれがすりガラス状に写るのです。
 
従って、日本では発症して感染が疑われる方には、まずCT検査を実施し、間質性肺炎様の画像が認められた場合に、コロナウイルスによるものか否かをPCR検査で判定する方がはるかに現実的です。

大切なことですが、無症状の人は基本的に検査をする必要はありません。先にCT検査をすればPCR検査数は劇的に少なくて済みます。これは医療インフラの豊かな日本ならでの診断スタイルとして確立することが出来ます。
 
ワクチン幻想を疑え!
今、ワクチンに対する期待が異常に高まっています。ワクチンは病原菌やウイルスを排除する免疫力を活性化する予防治療薬です。現代のワクチン開発は、昔のようにウイルスや細菌などを弱毒化して用いる古典的な方法ではありません。

ウイルスの特定の部位を定めて、そこに結合する特異的抗体を作らせる遺伝子工学的手法が主流です。そのために開発のスピードも桁違いに速くなっています。8月20日現在で約169種類以上のワクチンが世界で開発中であり、その中の約30種類が臨床試験に入っています。
 
ワクチンは病原体に対する有効な武器ですが、逆に強い副作用や後遺症が大きな問題になることもあります。特に変異の激しいウイルスでは抗体と結合することで病態が悪化して死亡する抗体依存性感染増強(ADE)が起こる可能性があります。

このADEのためにSARSやMERSでは未だにワクチンが開発されていません。デング熱、C型ウイルス肝炎、エイズなどに対しても有効なワクチンが開発されていないのはADEが理由なのです。SARSではワクチンの開発は17年間も凍結されたままです。
 
安全性が十分検討されたワクチンであれば、極めて低い確率の後遺症を恐れて何百万人もの国民が重症の感染症に罹る方が方がはるかに大きな問題です。物事を俯瞰的に捉えて、より多くの人々に利益をもたらすバランス感覚を養うことが大切です。
 
もっとも、大半の日本人にとっては、新型コロナウイルスもインフルエンザ並みの風邪ウイルスに過ぎないので、ワクチンは安全性を十分検討した後で、必要な場合のみ接種すれば良いと考えられます。

治療薬の開発のめどは?
アビガンという抗インフルエンザ薬が新型コロナウイルスに対しても有効ではないかと期待されました。アビガンは感染直後から速やかに発症するインフルエンザなどには有効であり、事実、新型インフルエンザの備蓄薬としてストックされていた薬です。
 
しかし、潜伏期が比較的長くて発症前から盛んに増殖するコロナウイルスの場合や、既に増殖が終わって重症化したサイトカインストーム(免疫システムの暴走反応)などでは効果は極めて限定的です。
 
アビガンはRNAウイルスの増幅のみならず、ヒトの核酸代謝にも影響して奇形を生じさせることが知られています。従って無症状の若者や妊娠の可能性のある女性に投与すると副作用が大きな問題になります。
 
緊急時こそ丁寧かつ慎重に対応することが基本です。高齢者でも健康な方には少し感染力の強い風邪のウイルスなので、治療薬やワクチンに対しては過剰に期待せず、日常的な感染予防に努めることが大切です。
 
*抗体検査は受けた方が良いですか?
健康者にとっては新型コロナウイルスも少し感染力の強い風邪のウイルスに過ぎません。これまでも季節性の風邪に罹った時に、わざわざ抗体検査などはしていません。これが自分で判断する時の物差しと考えてください。

ただし、高齢者や免疫的にハンディのある方及び病院や高齢者施設で働く職員の方々は、院内感染や施設内感染を予防しながら安心して働ける条件として利用する価値は十分あります。
 
*インフルエンザも型が違うとワクチンが効かないと言いますが、変異する速度が速いコロナの抗体検査は意義があるのでしょうか?また、短期間で消失する抗体でも抗体検査をうける意味はありますか?
コロナに感染するとポリクローナㇽ抗体が作られ、構造が類似したウイルスにもショットガンのように作用します。

ポリクローナル抗体は、構造が類似した変異型コロナウイルスにも交差反応で作用しますので、ある程度ウイルスが変異しても抗体検査をする意味はあります。一度、抗体が陽性になれば免疫記憶が保存されているので安心して働けます。
【教室での授業であったら次のように質問したい。実際問題として新型コロナワクチンは抗体を作ったがその寿命は短くそのために何回も接種する必要があった。またワクチン接種者の感染も続出した。ポリクローナㇽ抗体はどの程度のパーセンテージで有効なのか?】。
 
*2mのソーシャルディスタンスは必要ですか?またマスクは常に着用すべきですか?
適度な距離を保つことは感染予防の基本ですが、常に2m以上開けるべきなどと考えるのは過剰反応です。大声を出さない劇場、映画館、レストラン、風通しの良い屋外などでの「ソーシャルディスタンス」は無意味です。

世界一過密の地下鉄や通勤電車が走り続けている東京や大阪でも、発症者や死亡者は極めて少なく、現在でもほとんど増えていません。

マスクの隙間とウイルスの大きさを考えると、鶏小屋の金網で蚊を排除するに等しいので、マスクをつけてもウイルスは鼻や口から入って来ます。

しかし、手で口や鼻を触る機会は減少するので感染リスクはある程度低下します。マスクは感染者がくしゃみや咳で他人に感染させないためには有効であり、特に病院や高齢者施設では重要です。

 
*都道府県をまたぐ往来は、控えた方が良いですか?
日本の感染状況や発症状況を総合的に見る限り、往来を控える必要はありません。東京アラートの解除後に検査数を大幅に増やして”夜の街”を狙い撃ち的に調べた結果、「多くの感染者が出た」と騒いでいます。

検査数を増やせば大都市以外でも陽性者数は増加します。陽性者数と検査数の比を見れば陽性率が少し増加していますが、その大半が無症状の若者であり、重症者や死者はほとんど認められていません。

これもメディアに煽られた恐怖心が創り出した”幻影”です。既に集団免疫が確立されている日本で大騒ぎする問題ではありません。
 
*コロナウイルスは紫外線に当たると死滅しますか?
紫外線は遺伝子を害する力が強く、細菌やウイルスにも有効に作用します。特にRNA遺伝子のコロナウイルスは短時間の紫外線照射で死滅します。

また、適量の紫外線が皮膚に当たるとビタミンDが活性化されて免疫力を強化します。一方強い太陽光に当たり過ぎると、紫外線による疲労などで免疫力も抑制されます。

【関東地方などでは15分から30分陽に当たれば十分だが、冬は足りなくなる可能性あり。その時はビタミンDのサプリメントを摂る。また、ガラス越しでは意味しないし、何を着ていてどこが露出しているかにもよる。SPFの日焼止めなどは使わない】。【外でマスクして日傘じゃコロナに来て欲しいみたいな恰好】。

 *喫煙は新型コロナへのリスクを高めるでしょうか?
国際医学誌(NEJM)によれば、「中国人の喫煙率は約25%ですが、新型コロナ患者の喫煙率は12.6%でむしろ罹りにくい」ことが報告されています。

成人の35%が喫煙者のフランスでも、感染者の5%しか喫煙していないことや、ニコチンがウイルス受容体に結合して感染を抑制している可能性も報告されている。
 
一方、WHOや日本呼吸学会は「喫煙は新型コロナの肺炎や重症化のリスク因子である」と主張しています。しかし、その医学的根拠は証明されていません。

ヘビースモーカーが慢性肺疾患に罹りやすいことは事実ですが、新型コロナに罹りやすくて重症化しやすい事を示したデータは現時点では見られません。
【最近ではCOPD=慢性閉塞性肺疾患はタバコは冤罪で真犯人は第4級アンモニウム塩やベンザルコニウムだという研究があり。除菌液や消臭剤。機会があったらアップします】。
次回は第7章で最終回
 

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