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社交ダンス 初心者の間違え ②

このシリーズは(シリーズ化する予定です)社交ダンスを始めてから約5年ぐらいの人が読み実践することを想定しています。既に「こんなの知っている」、「もうやっている」なら飛ばしてください。また、5年以上でもまだの方はしっかり会得してください。「踊り方変えましたね」と言われるはずです。

ステップする前にすること3つあります。大きく分けてですのでもしかしたらもっと細かい点があるかも知れません。

①ステップする前に、重心を動かす。この場合重心=体重でも良いです。ステップだけしてて重心を動かさないと「重い」人と言われる一因になります。そしてダンスはペアでするので歩幅やスピードが同調する必要があります。あまり上手でない人は足型に集中しているので歩幅は小さいです。出来る人は大抵歩幅は自然に大きくなっています。ですからこの同調は重要です。合わなければ二人のダンスは綺麗に見えないし、また楽しく踊れません。重心を動かすにはある程度床をプレスする必要があります。これには①で書いた「膝の緩め」も関連してきます。

②ステップする時のフットワーク(今は第1ステップに言及)は男女とも必ずヒールからトウです。前進の場合です。前進者がそのフィガーの推進力を作ります。ですから女性が前進者で「連れてって」では困るのです。ダンスを動かす力は全部男性になってしまうので、1曲終わると疲労困憊です。また、この件はフィガーの出来の良し悪しを決める一因にもなります。オープン・インピタスやスピンターンなどは女性の前進の力を借りて動いくと二人でダンスをしているなと感じるのです。1フィガーにこの推進力だけが必要であとは惰性でも良いのです。脚力を2歩目3歩目に使うと滑らかなダンスにはなりません。

③ステップする前に、肩甲骨を動かし肩甲骨周りの筋肉を使いCBMの助けをかりて回転や方向転換をスムーズにする。リバース系の回転なら左肩甲骨が上がり右は下がり気味でボリュームをつくり、その後に左肩甲骨周辺筋を後方に回して回転する。ナチュラル系の回転は右肩甲骨が上がり、左が下がり気味で、その後に右肩甲骨を後方に回すと回転がスムーズになります。

これはあるブログの記事に書いてあったことです。ホールドを固めて踊る。ホールドに力を入れて崩れないようにする、そういう踊り方では上達しませんし、ペアのお相手は踊るのに一苦労します。肩甲骨を上下左右に動かし踊ると上記のようなことにはなりませんし、ワルツなら波に乗っているような踊りになります。これは肩甲骨と腰は一体化している動物の運動原理だそうです。

実験しました。四つんばいになり(手と膝を床につけ四足になってください)前後に歩いて見ます。両肩を動かすと後ろ脚は反射的に動くように出来ていることが分かります。特に後退する時には顕著です。このことは肩と腰(下肢)は連動しているのです。誰でも走る時は、誰に教えてもらったのか、小さな子供から大人まで、腕を振ります。つまり意思で肩を動かせば下肢は自動的に動くように出来ているのです。二足歩行になったために使い方が衰えただけです。活用すれば良いのです。

1990年代のボールルームの世界チャンピオンの動画を見ると、外見的には上体はあまり動かしていません。ですが現代のチャンピオンは明らかに上体だけでなく頭も動かしているみたいですね。これはダンス・スポーツになってからこのような動きをするようになったみたいです。今まではスポーツ性より芸術性?が強かったからかも知れません。スポーツでは物理的な動きを取り入れてあのような「アクロバット的な?」動きになったのだと思います。でも一般の社交ダンサーは、特に高齢者は真似は出来ないし、真似をするものではありません。少し控えめな動作にしたら良いと思います。運動原理は肩を使う方が理に適っていますので、足型も大切ですが、ダンスは足だけでなく上体も使うのだと認識してください。


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