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ここまでわかった「新型コロナ」抜粋 ⑥最終回 京都大学大学院特定教授   上久保靖彦 小川榮太郎 文芸評論家

*カットオフ値が決め手だ
上久保:そもそも、カットオフ値をどう設定するかというのは、非常に大切なことなの に、検査、検査の掛け声ばかり大きくて、肝心のカットオフ値についての社会的な議論がないまま、世界中が大騒ぎしているのもおかしな話なんですよ。

カットオフ値の話し抜きに、これからの世界の混乱は収拾は出来ないでしょうから、キチンとご説明しますね。

カットオフ値というのは、分割点、または病態識別値と言います。検査結果の陽性と陰性を判別する数値です。

カットオフ値から上が陽性で、下が陰性という判定が出るのです。
例えば、大腸癌スクリーニングの場合、便潜血検査のカットオフ値は、約100ng/mlです。これ以上数値が高いと、便潜血は陽性と捉える。そうでなければ陰性です。この境目がカットオフ値です。

小川:このあたり、かなりの多くの人が、検査というものは絶対に正しい、白と黒が100%分かるものだと思っておられるんですね。

そうすると、やれ、感染者が何人出たと騒いでいますが、PCR検査もカットオフ値がどう設定されているか分からないまま使っても意味がないのではありませんか。

上久保:カットオフの決め方というのがあるんです。(図表14 略)「免疫を獲得した人の抗体価分布の一例」とあります。低いところから高いところまで分布している。縦軸は対象者数、横軸は抗体価ですが、山のようになって、免疫を獲得した人の分布の形になります。

その右側の図を見ますと、「ある病原体に感染していない人を対象に抗体検査を行なったとすれば、抗体価分布のパターンは図14のB(略)に示すパターンをとるだろう」とあります。

これを合わせますと、陰性で抗体を持っていない人と陽性で抗体を持っている人で、交わるところがあるのです。

小川:感染していない人を対象とすると、ほとんどの人が抗体価が低い、無い。それでこういう形になるんですね。

上久保:抗体を持っている人と持っていない人で、この交わるところの間でカットオフ値をとります。

LとHどちらに近づけるかで、感度と特異度に影響が出る。

小川:感度と特異度とは何ですか。
上久保:感度とは、本当に感染している人が陽性に出るパーセンテージ、特異度というのは、感染していない人が陰性に出るパーセンテージです。

両方が適切になるように、このHとLの間で最適な値を、我々研究者が設定するということです。カットオフ値をHighの方にしますと、特異度が高くなりますが、感度は低下します。反対にカットオフ値を低くすると、感度は上がりますが、特異度は低下する。

小川:陽性、陰性がどちらもきちんと出る値を人間が決めるんですね。これはあまり簡単に大雑把に引けるものではないですねえ。

上久保:そうですね。抗体キットを作る会社が、最終的に最も良いカットオフ値を決めます。

小川:そうすると、疾患群と非疾患群が分かっていないとなかなか決められない?
上久保:そうです。低い値と高い値の分布を見て、それから陰性の症例について見る。その間のカットオフ値を一番適した値で採用する。

そのキットで計ると、抗体が陽性とか陰性ということが設定された値に従って出るわけです。

小川:この9か月、日本のみならず、様々な国の企業が抗体キットを開発して、軒並み大変低い抗体値が出ている。

しかし、先生のお話を伺っていると、どうも精度が低いという問題と、カットオフ値を定める際に、IgGが既感染パターンを示していることが考慮されていないものばかりという気がいたしますね。

一方、PCR検査についても、大変な乱立状態ですね。様々な会社から出て、精度が違うものが、巷間に溢れています。

感染者が何人という報道が長い間、まるで確定した数値であるかのように出て来る。ところが検査精度はどうなのか、検査技師はきちんと訓練されているのか、カットオフ値に何らかの基準があるのか、そもそも検査キットを公認するシステムもないまま、なし崩しにばら撒かれている。

検査精度を国が立ち入りで検査していない。今、先生からカットオフ値の話ひとつ聞いても、それを定めてゆく基本的な方法論すら、私たち専門家から教えてもらって来なかったことが良く分かります。


*検査より大事なこととは
上久保:しかし、これだけ検査のことをお話していて、こんなことを申し上げたら何ですが、本当に正しい診断法はね、「あなた、若いですよね。ああ、100%大丈夫です」「あなた、外出して人と接触しておられますよね、大丈夫ですね」。これが抗体検査よりなにより、一番正しい検査ですよ。

抗体検査はいずれにせよ偽陽性、偽陰性が出ますから。多くの人が罹患する感染症の場合をどう評価するかはなかなか難しいんです。

 小川:今回も未だPCRをすべきだ・すべきじゃないという議論があります。PCRについても、今後も引きずると思いますので、必要・不必要を含めてお話いただけますか?

上久保:武漢の後、パニックが続いていた頃は、心理的に必要だったのでしょう。しかし、殆んど無症候、或いは熱が半日で収まりましたなんていう人には、PCR検査は絶対にすべきではないんです。

 小川:しかし、皆さん、不安では?
上久保:従来、風邪でPCR検査をやったことがなかったでしょうインフルエンザでも余程でないとやりませんよ。

小川:そもそもPCR検査というのはどういうものなのですか?

上久保:特定の遺伝子断片だけを選択的に増やして、調べやすくするために用いるもので、遺伝子増幅する技術です。

例えば、癌に特徴的な遺伝子の異常が存在するかどうかを調べる時に、採取して来たDNAがごく微量であっても、PCRによりDNA配列を増幅させることで判定が可能になります。

しかし検査結果を正しく読解するのは難しい。医師が適切に判断して微妙な診断に使用する検査法でして、無症候の感染者を対象に大量の検査をするための道具では本来ないのです。

 小川:非常に精度の高い検査法で、そもそも集団検査で気軽に使うものではないのですね。

上久保:そうです。白木公康先生(千里金蘭大学副学長、富山大学名誉教授)の論文がそこを明快に解説してくださっているので、引用させていただきますね。

「PCR法は分離による感染性ウイルスの検出より、約100~1000倍感度が良いので、主要症状消退後のウイルスの検出は、感染性と相関しない。

そして、PCR法では、回復期には陽性陰性を繰り返し、徐々にウイルスは消えていく。再感染の時期については、粘膜感染のウイルスは、粘膜の免疫が一度産生されたIgA抗体の消失まで約6か月続く。

そのため、3カ月までは再感染せず、6カ月ぐらいでは再感染するが発症せず、1年経つと以前と同様に感染し発症するとされる。最近、COVID-19回復後に陰性化したが、1カ月程度の間に、ウイルスがPCR法で検出された例が報道されている。

これは、コロナウイルス感染では不思議な現象ではない。ウイルスの完全消失までの経過で多く見られ、再感染は合理的に考えにくい」。
 
今は唾液検査まで開発されましたね。もっと簡便ということで、普及させるつもりなんでしょう。しかし、いくらそんなことをしても、たまたまその時点で曝露していたら、陽性が出るに決まっているし、無症候の人間を大量に扱えば陽性的中率は非常に低くなりま す。

小川:なるほど、大切なのは症状が出たら、その症状に対処すればいいので、いちいちそれを陽性反応者だと認定する必要はない。

どっちみち大半が無症候で、新型コロナの感染者は事実上、殆んど全員ということになる以上、調べるだけ無駄だということですね。

上久保:先程申し上げたように、村上康文教授による抗体検査で、もう、殆んどの方は免疫を持っていることは、明らかなんだから、例年通り対処してくださいということですね。

ただし、医療崩壊させないための態勢は必要です。
 その為に活用するのであればPCR検査がまるで無駄だとは言いません。

しかし、無症候で集団検査なんてナンセンスで、やるべきではない。
やったら、えらいことですよ。指定感染症である場合は、病院に入院させなきゃならないのだから、もうえらいことですよ。

小川:措置入院は医師の判断で選択できることになっていますが、今の空気では陽性の人を放置したのかと言われるのを恐れて、必要のない人を入院させる事態も多発するでしょうね。

上久保:指定感染症を解除すべきだということも申し上げて来ましたが、安倍政権は世論の圧力に屈せず、大きく方向転換を宣言した。

次の政権がその方針でぶれなければPCR検査を幾らしても医療崩壊は大きく防げます。

指定感染症のことにもう少し詳しく申し上げると、新型コロナウイルスは二類相当以上の扱いだったのですが、指定感染症二類はエボラ出血熱やペストなど最も危険性が高い一類感染症の次で、いずれも患者に入院を勧告 し、従わなければ強制入院させることも出来る。一定期間仕事をさせない就業制限の規定もあります。

小川:先生は大分早くから、それを解除するか解除が難しければ5類相当、つまりインフルエンザ相当に格下げるべきと提言されていました。

当初は安倍総理の決断で重い指定感染症扱いにした。あの頃は、本当に未知だったので。しかし、今の段階で見るともうここまで正体が明らかになったんだから必要ない。

それにしても、まだコロナ洗脳が解けない日本社会では、新型コロナは何だか特殊なウイルスで、すごく怖い。

インフルエンザとただの風邪と新型コロナの三種類があると思っている。

確かに当初2、3ヶ月はその可能性があった。しかし9ヶ月経った今、実際の世界の被害状況、日本の被害状況を見ても、また、病理所見を出さずに新型コロナ重症者、死者を過剰に加算している状況を見ても、パニックを起こさなければ、こんな事態にはならなかったのではないか、そう考えざるを得なくなってきている。

上久保:ええ、今の日本では、ただの軽い風邪と皆さんが思っておられる微熱や咳、痰などの症状が、実はこの新型コロナということです。

小川:この認識ギャップを解くのが専門家やWHOだと思うんですが、逆に煽り続けている。


*危機を煽る専門家とは何者か
小川:先生は臨床も経験されてきました。だから現場での患者がどういうもので、例えばマイナーパタンではどんな異常なことが起こり得るかも知っているし、検査というものがどの程度意味があるのか、あるいは意味がないのかも熟知している。

そこに今度は、高橋淳先生の慧眼に基づく疫学と遺伝子解析を組み合わせて、集団免疫達成のモデル理論を考案された。ラボでウイルスだけを扱っている専門家は、臨床が分からないから検査の勘所も分からないですね。

また医者でなくて疫学モデルだけを扱ってきた人も実は病気の実態を体で感じていらっしゃらない。一人ひとりがたこつぼの自分の知識を持っているので、トータルな、ザクッとした理解が妨げられている。

上久保:全体が分からないとこういうマクロの大きな現象は見えてこないんです。遠近法が取れないですから。

小川:当初、ウイルスが変異して、非常に危険な症状が出ていた。これは武漢の情報でありました。私はその頃からウイルス学や獣医学の先生方としばしば会って話を伺っていました。

普通のコロナではあり得ない突発的な肺炎が一日で進行してしまう例などについ て、様々な議論があり、それぞれ超一流の専門家ばかりだから、今考えても個々の議論は正確なのです。

ところが、上久保先生にその話をしたときに、病院で現場にいると、全く訳の分からない形で、突然、人が亡くなることなどよくあるものですよと仰ったんですね。

先生は、その劇症化が、メジャーかマイナーかが大事だと言われた。そしておそらくマイナーなのではないかと仰ったのですね。これは目から鱗でした。

上久保:新型コロナでは、マイナーなことをメジャーにしちゃうんですよね。それぞれの分野の専門の方が。たった一例の症例報告をすべての症例でそうであるかのように考えてはならないのです。

一例でも大切なのですが、それはあくまでも極めて稀、世界で数例かも知れないから、症例報告するのです。

いずれにしろ、既に免疫を持っていれば悪化することはないのです。軽微で済みます。

小川:PCR検査というのは、発症や感染の重度を示すものではなく、要するに、そのときに検査した場所にウイルスがいるかいないかを示すだけで、これはそのままいつも医療的指標に使えるわけではないわけですね。

上久保:そうです。冗談に聞こえるでしょうが、冗談を言っているのは私たちの方ではなく、今検査、検査で騒いでいる方たちの方です。

彼らのロジックでは、付着していれば「感染」と言うのだから、机も感染していることになる。

小川:感染しているかも知れない。症状はでないけど。そういう基本的な認識。常識を全部すっ飛ばして危機を煽っている専門家なる人たち、非常に高名な先生、この人たちはいったい何者なのでしょうかね。

上久保:おもいこみになっていますからね。
非常識と言えば、三密ということで、なんとか透明な板を置いたらいいという、あれもひどい話ですよ。どこに行っても置いてある。

本当にやる場合は、刑務所の面会みたいに、隅々まで完全に遮断しないと意味がありませんね。

小川:ウイルスというものを、なんかこう、すごく人間的なサイズに置き換えちゃっていることですね。

 上久保:切実なのは病院です。病院で、自分らは危ないんじゃないかと言われるお年寄りの患者さんが結構いるんですよ。しかし、その人たちは、毎日、散歩して人としゃべっ て、元気にやっています。

そういう人は免疫を持っているんですよ。だからその人らは大丈夫なんですけど、社会が不安を煽るから心配ばかり募る。病院側も老人に対してナーバスになっている。


*新型コロナのワクチン接種は危ない
小川:ワクチンについて伺いたいと思います。PCR検査が本当は必要ないにしても、検査をし続ければ、唾液の中にウイルスはいる。これからずっとそれが続きますね?

上久保:波の高低は出ますが、続くことは続きます。
小川:そうなりますね。しかし、喉に、唾液にウイルスがいるのと、感染しているのは違う。

上久保:医学用語で言うと、既感染での再曝露ということです。既感染者に再曝露した状況だというのが、医学的な用語。

小川:で、既感染者が殆んどであるということについては、村上教授の抗体検査システムで結果が出ています。

上久保:だから本当はワクチンは必要ないのです。というか風邪なんですからワクチンは作れない筈なのですよ。

小川:どういうことですか?
上久保:一般的にワクチンは、非常に強い特徴を持つ感染症であれば作りやすいものなのですが、無症候が多数であるような、特徴の希薄な感染症では作りにくいものなのです。

小川:しかし日本政府もアストラゼネカ社と来春に6000万人分、1億2000万回分のワクチンの基本合意をしていますね。

何でこういう不毛の選択を、充分に吟味もせずにしてしまったものかな。

上久保:ええ、こんなワクチン開発競争、大変なことが起こるかも分かりませんよ。

そもそもワクチンの接種は危ないと思います。

実際私たちの研究では、先祖型のSを免疫原にしてワクチンを作ろうとすると、S型に対する抗体ができ、そこにG型が感染したら、ADEを起こすことになるのですから。

小川:なるほど。ワクチンの免疫原をどの変異型にするかによって、今回世界で生じた劇症化を人為的に起こすことになってしまうというのですね。

上久保:ええ、G型変異が怖い訳ですからG型のモチーフを免疫原にした場合は、中和抗体ができます。しかし、S型やK型を免疫原にした場合には、中和抗体は出来ません。

だからそこに新しいH型とか、Y型が感染した場合に、中和抗体が出来ていないのだから、ADEが起こる。

この変異と免疫の関係を正確に知らない人たちが下手にワクチンを開発すると、ワクチンのために大量の死者が出る可能性は否定できません。

 小川:怖ろしいことですね。しかしどの場合ADEが起きるかはゲノム解析で分かるのですか。
上久保:GISAIDから、これは中和抗体できるか、出来ないかということを私どもは恐らく解明できていると思います。どうしても開発しないといけない事情があるならば協力してもいい。

ここは本当に危険なポイントだからです。

しかし、ワクチンでは、更なる危険性がある。

仮に私たちが協力してワクチンがいったん出来ても翌年は効かなくなります。抗体が消えていくからです。

これはインフルエンザワクチンを毎年打つのと同じ原理です。

ただ、今回のコロナでワクチンを作る危険性は、違うウイルスの変異型が来た時に、ADEが起こる可能性があるという点です。

G型でワクチンを作っても、新たな変異になった際に中和活性を失っている可能性があります。

だから、コロナに関しては、従来、ワクチンを作ったことはなかったんです。

人間の免疫だけで対応が出来るし、作った時のADEの可能性の方が、新型コロナウイルスより余程「未知」で危険だと私は危惧しています。
 
 
 小川:インフルエンザワクチンではこの危険性はどのように除去されているのでしょうか。

上久保:インフルエンザの抗体は流行に合わせて、ワクチンを毎年変えているから危険性が無いわけです。だから、コロナもどうしてもやりたいならば、毎年、変えていかないとダメです。

同じものを打つと危険なわけです。

小川:それは膨大な手間ですね。毎年変えるというのでは、今のG型で作ったって、ダメなことになりますね。

上久保:やるならば、毎年変える。だが、普通の風邪にワクチンが要るのかという話です。

 小川:免疫学の権威、順天堂大学特任教授の奥村康先生も、ワクチンが成功する可能性自体が低いと仰っていました。

余りにも平凡な顔をしたウイルスで、それを識別できるワクチンを人工的に作れるとはなかなか考えられないとか。欧米の人たちにとっては、ワクチンに対してもの凄い期待と需要がある。そこはどのように考えたらいいとお考えですか?

上久保:ひとつ有用な方法があります。私は何年後にコロナがもう一回どういう形で来るか解析から少しずつ予想出来るようになっているので、今回作ったGのワクチンをずっと保管しておいて、そのときにこれを使いなさいと申し上げる。

約十年後かも知れません が。基本的には必要ないですけど、そういう変異予測と組み合わせないと危険だということです。

*「もうすぐ収束、東京五輪は必ずできる」

小川:渡航制限を今後どうすべきかという点もお聞きしておかないといけませんね。

先生は日本は出来るだけ渡航制限を解除した方がいいと仰います。だけど、世界はどうしたらいいですか。アメリカやヨーロッパ。

上久保:世界は、我々のリスクスコアを見ていただいたらいいんですね。リスクスコアは高い相関性で正しかった。ということは、今後も私たちのリスクスコアは正解であり続ける。可能性が疫学的に高いのではないでしょうか。

医療崩壊が起こるレベルで感染爆発するようなリスクを事前に示せますから、それを適用する。

 カリフォルニア、テキサスなどはリスクスコアは高かった、後から急増したところはそうです。

そういうところは、医療破壊を起こさないよう、ロックダウンを早期に、そして長くするしかなかったのです。

それでゆっくり感染して、人工呼吸器につなげなければいけない人の増加率を緩やかにする。あるいはマンパワーを充足する。あるいは人工呼吸器、 ECMOを先回りして充足する。

我々は一番最初の3月27日の論文で、より良い集団免疫の達成の仕方を述べると書いている。半年経ちましたが訂正する必要は殆んど無いと考えています。
 
 小川:では9月以降、秋、冬、来春にかけては、世界はどうなりますか。
上久保:欧米が沈静化した後、ブラジルは死亡者第2位になり、それが相当長引きまし た。

医療破綻を起こし続けているのでしょうから、当然ロックダウンしなければならない局面が続いていたことになります。

ブラジル大統領はロックダウン不要論に固執していましたが、あれはする必要があった。

小川:日本については、逆にもう渡航制限を解除すれば、殆んど重症者・死者は加算されないということでよろしいですね。

上久保:そうです。むしろウイルスに曝露して、増幅させるべきです。

小川:国内では、自粛が長引いているけれど、それでも動いています。今ぐらい動かしておくと、疫学的に国内で感染が再度大幅に拡大する確率は低い、と考えて宜しいのですか。

上久保:大丈夫だと思いますけどね。全く閉めている施設や注意し過ぎているご老人などについては、多少危惧があります。

我々は、五月のGW明けから、もう開くべきだと言って来ました。あれからもう、四カ月、時間がかかり過ぎています。そこに一抹の不安はあります。
本当はしなければならないことと今の自粛は180度逆行するので、そこが本当に難しい所です。免疫記憶が薄れると、次の流行が起きてしまうのです。

しかし、今のところ、風邪が原因で例年なくなるようなレベルまで衰弱しておられるような方は、当然風邪に用心するのと同じように、コロナウイルス感染にも用心して頂く他ありません。日本人一般の免疫記憶は現状で大丈夫だと思います。

 小川:最後に東京オリンピック・パラリンピックについてお聞きします。来年の夏に開催出来るように世界を持っていくにはどうしたら宜しいでしょうか。

上久保:そうですね。今年の12月までに、日本のみならず、世界でも新型コロナはほぼ終わります。

そこで、完全に世界中が移動制限を解除すれば、オリンピックは問題なく開催できます。

来年はスパイクの変異のコロナの年ではなく、普通のコロナ風邪の年だからです。別に風邪を引いている人がオリンピックに来られても構いませんでしょ。

小川:そうすると、出来るだけ早く、そういう予測を科学者たちに検討してもらわないといけない。来年は大丈夫だという話を、出来るだけ世界の専門家のコンセンサスにしなければなりませんね。

上久保:まだ、あと、ちょっとロックダウンした方がいい国や地域は残っています。しかし、世界中でもう12月には全部終わりますから、全面的に解除すべきです。

小川:12月には世界中で、感染の波はもう来ない?

上久保:もうないと思いますけどね。今回説明したことが分かって頂いたら、来年に我々の見解を世界が採用してくれたらいい、それだけのことです。
小川:実際、経済の方が問題ですね。

上久保:こんな科学的根拠のない自粛騒動で、コロナ死者よりも多くの人、それも働き盛りの健常者が自殺に追い込まれる可能性は格段に高まり続けています。

そうしたことも踏まえ、最後に大切な提案をさせてください。

。確かな分析ができる微生物学者、免疫学者、創薬の専門家、遺伝子変異解析の専門家、感染症の臨床経験の豊富な医者、検査というものを良く知っている専門家、そして大事なのは疫学の本当の専門家。。。

更に贅沢を言えば、経済の専門家、法律の専門家、倫理の専門家が一人ずついたらそれでいいので、十人ぐらいでもいいんですよ。

本当に真摯な専門家で日本版CDCを創設すべきです。そうしておけば、それを参考にして正しい政治決断が出来る政治家が政権にいれば大丈夫です。

小川:全く同感です。日本には間違いなく各分野で超一流の専門家がいらっしゃるでしょう。

しかし政府に集まってこない。厚労省にせよ、各医師会や学界の既得権益層にせよ、この数十年の日本の能力本位のダイナミックな人材登用が非常に乏しいのではありませんか。

だから非常時に対応するダイナミズムが生まれにくい。

そんなところに、相も変わらず政府が既得権益層に諮問して多額の予算をつけて重々しい専門家チームを作ったり、 CDCを作ったって、どんなものが出来るか見当がつきます。

政府にその力がなければ民間でそうした組織を作って、強力なロビー活動をただちに展開した方がまだ早い。

残念ながらそれが日本の現状でしょう。私も先生の真摯な提言を受け、直ちに動きますよ。

上久保:有難うございます。

以上です。

【抜粋というより後半は特に完全にコピーという箇所が多くなってしまった。重要な点が多かったからだ。TVに出る専門家や政府の専門家会議のメンバーと発言内容が違う点が幾つかあり、これは新型コロナを彼らはマクロな視点から見ていないからだと納得。

これからどうするのか、更にPCR検査を大量にして感染数を地域ごとに競い合うのか、心理的なコロナに対する恐怖心をこれからも煽り続けてGO TOキャンペーンを台無しにするのか。

「コロナ以前」の生活はもう可能と上久保先生は言ってるが、むしろ動いて抗体を絶やさないようにするのが重要だと。決定権を持っている政治家の責任は重い。それでも一部の政治家は納得した故にGO TOキャンペーンを打ち出したのかも知れない。

そこには主流派専門家への遠慮・配慮も感じられる。しか し、物事にはタイミングというものもあるので早く決断して「コロナ以前」に戻す必要がある。

私のPC技術では図を挿入できなかったが、それでも多少の説明で理解は難しくないと願っています。詳細を知りたい方は1000円もしない本ですので、ぜひ購入して頂きたいと思います

。著作権というものはありますが、まずこの本の抜粋内容を読んで理解して頂 き、多くの方がコロナウイルスとは今や普通の風邪のウイルスだという認識を持つことが重要だと思う。

上久保さんも小川さんもこの本の内容を理解してくれる人が多くなることを願っていると私は思います。大変立派な内容でノーベル賞なみです】。【 】は私のコメントです。


【この本の抜粋は2020年10月にしたもので、一部変更してあります。PDFで保存してあったのでワードのように普通にコピペ出来なく特にゴチックの部分は欠けてしまい繋ぎ合わせるのが大変でした。PC技術がある人なら何でもないのかも知れませんが、、、。

10月から情報薄弱者はXBBの注射を打つために、自分の身体にワクチンが何らかの危害を与えるなんて夢にも思わないで、列を作るのだろうか。
本文中で先生が風邪にワクチンは必要ない、と言うのが印象的でした。武漢の路上で人が突然倒れる映像は衝撃です。それがまだ多くの人の脳裏に残り恐怖心が持続しているのでしょうか。

純粋に病理医学上の問題なのか、いわゆる「生物兵器」として開発されたコロナウイルスなのか、というのも遺伝子ワクチンの未だ詳細不明の副作用に私などは尻込みしてしまいます。また劇症化と言う言葉ありました。ADEです。明治製菓のmRNAワクチンの免疫原が何かも分からないとADEが発生することでほぼ即死もあり得る。

もし今までの7回目までの成分なら既に「消えてしまった株」ですので何回打っても効くわけないのです。そして実際には効かないので2回のセットが7回までブースターと言って打ってしまった。

もし、直前の株が免疫原ならどうなのでしょう?新しい強力な変異株にXBB株接種者が感染した場合ADEの可能性はあるのか?突然倒れて救急搬送の人を2人実際に見たがワクチン推進派の非常にあくどいキャンペーンに憤りを感じます。新しい製法のワクチンで効くか効かないか、安全か安全でないか不明のワクチンを、こういうのは人間で実験して欲しくないですね。また私は自分自身を実験にしたくない。ただの風邪のために】。

【5回の投稿で終わると思っていたのが実際には7回になってしまった(⑤の続、⑥)今回のmRNAワクチンで思うことは、
①ワクチンの中味、つまり成分というのは厚労省も一般大衆も製薬会社にお任せ、ということなのだろうか。厚労省は規制当局なのでこれではまともな仕事はしていないことになる。

②過去の様々なワクチンの副作用による総死亡者(或いは重い後遺症も)数より、今回のmRNAワクチン1種類だけの副作用の死亡者数が上回ってしまったというニュースがSNS上に出ていたが、もちろん主流のマスメディアは報道しない、これは薬害でなかったら何と呼べばいいのか。

③これから明治製菓のXBB注射を打った人達が日本社会に出て来ると、社会生活はどうなるのだろうか。電車でもバスでも飛行機でも感染する可能性が大になる。それこそ「三密」が必要だ。

ワクチン非推進者の大袈裟なキャンペーンだと希望的に思いたいが、このワクチン主導の強力なイニシアティブは国連の人口削減計画が大本にあるのが真実なら非常にあり得る。昔は大人しく「家族計画」という名でコンドームの使用を推進していた。その内それではダメだと悟って、強力に謎の病原体を作り出し、「感染症予防のためワクチン」を使いだしてきた。それに製薬会社と悪徳政治家が結託して、、、これは妄想なのか。

④更にこれからのXBBワクチンだけでなく、今までのmRNAワクチンでも注視していたのは、そして今もだが、献血問題は大丈夫なのだろうか。どうして健康だった人の血液にあんなシナチクみたいな血栓が出来てしまうのだろうか。

そして接種者からの輸血を受けた場合はどうなるのだろうか。スパイクタンパク質も酸化グラフェンも輸血されてしまうのだろうか。一般の人にとって、輸血は日常的にはあり得ないが、実際にその状況になったら、接種者のシェディングより現実的に何かが「起きる」可能性は大だ。

⑤上記の「妄想」が真実ではないかと思われるのは、主流メディが中立ではなく、彼らに「良いこと」しか報道しないことであった。悪いことは無いかのように事実を覆い隠す。浅はかにも「報道の中立性」を信じてきたオレやオレたち。ジャーナリズムというよりプロパガンダ機関になってしまっていた。宣伝会社なのだ。というのも誰が最大の株主かと調べると株主は彼ら何だから当然だし、宣伝の顧客や株主の意向には逆らえない。それにアメリカの暗殺された歴代の大統領は、組織犯罪の犠牲者だという噂。「邪魔者は消せ」の世界なのだ。

⑥マスコミだけでなく国連にも幻滅。タバコ撲滅キャンペーンの時に既に偏った国際組織と感じてはいたが、今回ははっきりと彼らに加担、協力してワクチン推進キャンペーンを進めた。既に「乗っ取られて」いるので何も出来ないのが現状。彼らの中にも「やり過ぎではないか、俺たちは神のようにふるまって良いのか、それは神への冒涜だ」とか考える人たちが現れるのを待つしかない?彼らにも幾ばくかの良心・倫理観はあるはずだ。また、「数の力」を考えるならそんなに悲観的になる必要はない。革命が起きた歴史は、倒された側は常に数で劣っていたのだから】。
 


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