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スローフォックストロットは難しい?

初心者が社交ダンスを習う順番は、いきなりスローではなく、その前にワルツかタンゴを習っているはずです。そしてスローになった時の問題はあの<S>カウントです。

4拍でも足の動かし方は3歩だけ。<S>のところでは2拍をとる。基本的にはほとんどのフィガーは<SQQ>で踊るのです。しかしこの<スロー>カウントでつまずいてしまう。

私もそうでした。今もはっきりOKかどうか分かりませんが、苦手でパーティではこの音楽がかかったら休み。しかし、ある日、踊っているペアのスローを見て閃いたのです。

兎に角、3歩で踊ろう、4拍だということは忘れて。<S>カウントの問題は後で練習すればいいと思い切りがつきました。そうすると意外にスローって易しいのです。ワルツと違って大きなR&Fはない。ライナー級に踊ればいいのです。

これは自然に足を動かしてればライナーになります。タンゴなどは敢えてR&Fを作らないように工夫して踊る必要があるのですが、自然でいい。ワルツでもタンゴでもない、中間でいいのです。

そしてもうひとつ、壁やコーナーを除いて動き続ける、それも足を決して閉じてはいけない。3歩目はオープンです。そうすると音楽がよく聞こえるのです。あのジャズ風の軽快ないかにもアメリカンという曲が流れているのです。

今まで足型やスローカウントに集中?してたからか何も聞こえない。お相手の動きも良くわからない。二人でダンス何てしていなかったみたいです。

今ではスローは得意の種目。今までは「この曲は何て長いんだろー、早く終わらないかなー」でしたが、楽しんでいます。ほとんどがフェザー系のステップなんですから単純です。初心者の女性にも、「ただ3歩歩いて、音楽が流れているんだから、止まらないで歩き続けて。左でも右でも良いから閉じないで、止まったら終わりだからね」、と言います。

そして男性がスローらしくOPに出たりS/Lで動いたりのスウェイを伴いながら踊ればスローらしく踊れます。

そしてこの<S>カウントは先生により、一瞬止めるような感覚を持つ、とか、足裏の「あおり」を利用とか。言いますがこれは練習するしかないです。

またスローフォックストロットが曲者なのは、テキストでは<SQQ>ですが踊り方は<QQS>とか=ビル・アービン、第2Qを長くして<クィ―ック>と踊るとか、<SSa>とか。攻略法が専門家によっても違うのが初心者を悩ますのです。

ですから自分でこれだと思うのを練習して先生に見てもらうか上手な人にアドバイスしてもらうのが良いと思いまう。要はフェザーステップの男性なら右足軸で左脚スイングした時を<クィ―ック>と踊る。

スローの踊り方は、脚は伸ばすこと。また、フェザーステップから始めるなら予備歩の時は顔を左に向ける(男性)(ワルツでもそう)。スリーステップの第1歩からも顔は左から後方ですね。これはほとんどの種目のランジなどでも言える事。

下記の項目は、誰か専門家が書いてあったのを記録したものです。出典は不明です。もしかしたら金沢正太さんかも知れません。参考にしてみて下さい。

①大多数の足型の終わりの部分が、フェザー・ステップと同じ形になっている。男性が右足をSのカウントで後退し(女性は左足前進)し、左回転してフェザー・ステップの第2-4歩に続けるものを「フェザー・フィニッシュ」と呼ぶ。PPから前進してフェザー・ステップに続ける場合には「フェザー・エンディング」と呼ぶ。
 
②ライズと言ってもほぼフラットに近い踊りで丁度良い。
 
③女性のステップは約7割が後退でヒール・ターンが多い。だからこの二つがSFTの攻略のカギ。
 
④男性のスタートがフェザー・ステップの場合、予備歩のつま先の向きは中央斜めではない。中央である。(中央斜めに開始の時)少し左にボディを向けておく。顔の向きも同じ。女性は壁方向。
 
⑤SFTが上手く踊れない原因:女性の場合はバックバランスで男性を引っ張ると男性は踊れなくなってしまう。「後退は押しながら」が大原則。ヒールを降ろしながら後退すること。トウライズのままではNG。早目に脚を抜いて後退の準備をする。
 
⑥男性の原因:女性を正面に置いたまま踊っている。女性を左右に振り分けながら踊ること。
 
⑦SFTのスウェイは上半身だけのスウェイのイメージ。基本的にサイド・リードとスウェイをかけること。わずかに左右に”揺れながら”踊る。その”揺れ”あるから相手が正面を向いても上手に外しながら動ける。スウェイはあまり誇張しない。
 
⑧その他:スリーステップはタンゴのウォークと同じイメージ。顔の位置はボディより左を向く。ウィーブ系のステップは全てフェザー・フィニッシュである。ベーシック・ステップ25の内16がフェザー系のステップ。

フェザー系とは1.フェザー・フィニッシュ(男性後退から始める)2.フェザー・エンディング(PPから始める)3.ホバー・フェザー(アップの第1Qから始める)4.カーブド・フェザー 5.バック・フェザー
厳密にはフットワークなど異なる場合があるが、我々のレベルではSFTのフィガーは既存のフィガーに分解が可能である。

*リバース・ウェーブ 最初のSQQはリバース・ターン 次のSQQは男性後退の(女性前進の)スリー・ステップ 最後はSSSでナチュラル・ターン後半と同じヒール・プルでプル・ステップとも言う。ワルツのヘジテーション・チェンジやクイックのナチュラル・ターンからルンバクロスに入る直前。女性はブラッシュ・ステップ右足を左足にブラッシュして後退する。
 
*ベーシック・ウィーブ 後半はフェザー・フィニッシュである。
 
*スリー・フォーラウェイ 12歩からなるが最後のQ3つはフェザー・フィニッシュである。
 
*ホバー・クロス 最初のSQはナチュラル・ターンの2歩、3歩目のQはウイング、4歩目のQはコンチニアス ウィング(CBMに女性の外側に前進してチェック)最後のQ3つはフェザー・フィニッシュ
 
+リバース・ウェーブは上記では基本のみ。よく使われる形は
①リバース・ターン+後退のスリー・ステップ+バック・フェザー+フェザー・フィニッシュ
②リバース・ターン+バック・フェザー+フェザー・フィニッシュ
③リバース・ターン+フェザー・フィニッシュ このリバース・ターンの4歩目は<THT>でライズがある。①②は<TH>でライズはない。
 
リバース・ウェーブは以上のように最初の3歩のあと付け加えるステップが複数あり、女性はステップを男性の足と足の中に入れるかOPでステップするかを決めなければならない。レッスンや競技選手のように既にステップする順番が決まっていれば問題ないがパーティで知らない人と踊ることはこのステップでは難関になる。
 
パーティで混雑してて踊りにくい場合はこのフェザー・フィニッシュやトップ・スピン、あるいは壁に来てしまったならホバー・テレマークなどで空いている空間に逃げることに使うと非常に便利である。極端に言うなら3歩動いてフェザー・フィニッシュに持っていけばSFTを踊っていることになる。

以上です。
 

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