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社交ダンス;徒然草風に「つれづれなるままに」、、、。

今日はとりとめもなく徒然草風に書いてみようと思う。特に主題はなしであっちに飛んだり、こっちに飛んだりで脱線、転覆はしないけど、いろいろまたセンシティブな表現も出て来るかもしれないので敏感な人はここで止めることをお勧めします。

興味がある方は続行です。過去記事で触れた内容も「喚起」のためにあります。

社交ダンスは今ごちゃまぜの状態になっていると思う。それは競技と社交がダンサーの中で、ダンス教師の中で、ダンス協会の中で入り混じっているという意味です。

ダンスを始めた人の目標は何か?競技か社交かで方向は違ってきます。教える立場の先生も教え方も違ってくるはず。それがはっきりしないとお互いに不満足な状態になってしまうし、上達にも影響するし、逆にこんな高度な技術必要ないのにと感じながらのレッスンになるかも知れない。

私の個人的な経験・知識・情報で書きますので、正しいとか間違いとかの評価はしないでください。ただこの人はこういう考え方なのだと思ってください。責任も持てません。



ダンサーは先ず歩けるか、歩けるなら速く歩けるか。そんなの簡単だと言うならジョッギングより速めで遅めのランニングが出来るか。もし以上が出来るなら期待できますね。上手になれます。上手に見えます。

トランプ氏の大統領宣誓式の後に舞踏会があったと言います。(ブログの「マダムスピンさん」からのユーチューブ動画を載せておきます)。

興味があっただけで期待はしてませんでしたが、案の定、娯楽用の「歩くダンス」です。これで良いのです。もう一つのダンスが若者相手の競技ダンス・ダンススポーツです。

ですからこの二つをはっきり区別する。自分はどっちをやりたいのか。でもはっきり区別したくなかったら、中間でも良いのです。娯楽用に少しばかし綺麗に美しく踊ってみたいと。

でもハードな練習はイヤだ。何でもそうだけど練習をすることはそれなりに上手になる為の王道です。継続は力なり、です。

そして上手になることは自分だけでなくお相手のダンスの動きの邪魔をしないと言うことです。でも自分は上手でないからと言って委縮しないでください。ダンスをしている人は皆男女とも優しいですから。

「娯楽用の歩くダンス」ならそのまま年を取って歩くのがやっとでもダンスは出来るし、パーティにも行って楽しめる。音を外すとかそんなの気にしない。リズムが取れないならメロディで踊ってしまえば良い。自分とパートナーが楽しめれば良いのだから。

競技ダンスみたいに審査員はいないので気にしない。考え方を変えてディスコだと思えば良い。40年前ぐらいによく行ったディスコです。ゴーゴーと言う人もいます。自由に楽しく踊るのです。

名曲を聴いてビートをしっかり聞いてダンスする必要などない。ダンスの前に音楽が存在したのですから自分の本能に任せて踊れば良い。これはルンバだ、いやジルバだ、サンバだ何て気にしない。

自分でこの曲はこの踊りだと思えばそれで踊れば良い。4拍子なんて気にしない。分からなければディスコにして自由に足と手を動かして「原始人ダンス」をしてしまえば良い。人間の本能で踊るのです。

速く歩ける人やランニングがまだ出来るおじいさんやおばあさんは、更に高度なこと出来るならやってみよう。あくまでも自己責任ですよ。怪我をしないように気を付けてくださいね。

ダンスはヨーロッパ人の踊りなので歩かないこと。西暦4世紀から8世紀にかけて起きたゲルマン民族の大移動です。本当に大移動だったんです。そして夜は火を焚いてその周りで原始的な踊りをしてたのが彼らの踊りの起源だと思う。飛び跳ねて踊るのです。

彼らの踊りには重心は親指になければいけない。日本人の重心は土踏まずにあるからどうしてもライズが難しくなる。もっと前に重心を置く。それには第1歩は<H/T>でありヒールから着地して足裏全体で、そして踵着地の勢いをトウまで持っていくこと。

トウまで来ないとライズが難しくなる。逆に言うとトウまで踏み込めば自然にライズする。でも日本人の普通の歩き方では、そうしないのでライズが自然にできない。

タンゴはライズをしてはいけないので、足の裏をうねらすような動作でトウまで持っていかない。持っていくのは上記のスイングダンスです。タンゴは足をスタッカートで置くだけ。歩く感じで踵から着地したら足裏全体をペタッと置くだけ。

これでライズが防げる。後はイメージとして自転車の車輪みたいにステップすれば良い。必ずステップする足の腿を上げて置くこと、足首はラテンみたいに踵が上がってつま先が下を向いていると綺麗に見える。猫みたいに歩くんです。

ダンスの動き方は、タンゴでは日本人の歩き方でも問題ない。だから一昔前はタンゴは日本人の得意種目だったと言う。競技ダンスでも上位の成績を残していた。

スイングダンスのワルツやスロー、クイックはとにかく多かれ少なかれR&Fがあるので足は親指に重心に置くと「動的バランス」になる。

動的バランスとは進行方向に倒れる寸前まで身体を傾けてからステップする。重心外でステップをすること。そうすると勢いが出て来る。だからダンスの第1歩は皆この形で<H/T>のフットワーク。

そして後のステップは惰力で動くだけ。でもタンゴは「動的バランス」ではスタートしない。タメを作ってからスタート、車のギアならNに入れてアクセルを吹かす、そしてドライブDに入れると猛発進する、あの感覚です。猛発進したら急停止。あるいはゆっくりと動く。流れている音楽から感じるイメージで踊る。

スウィング・ダンスは動的バランスで動くと滑らかなダンスで、流れるような動きになる。先生もこないだ説明していました。3つ4つぐらいフィガーを連続で踊る、止まるのはライン・フィガーで。

こないだライン・フィガー(コントラ・チェックやオーバースウェイなど)を調べたら圧倒的に左回り、リバース系の動きが連続してあった後に、左回りでピクチャー・ポーズをするのが三分の2ぐらいで圧倒的に多い。人間は左右対称ではないんですね、どっちかが動きやすいんです。

踊りの表現としては、左回りが連続したら今度はナチュラルにするとか。決してフィガーを習った通りに一つ一つ歩くように区切って踊らない。これじゃ流れません。全然面白くない。

そしてダンスは一応、組んでいるスタイルは右・右でコンタクトしているのでそのまま歩けば自然に歩けます。お相手が前にいても歩けます。一番の問題は右足なのです。これはお相手の足と足の間に入りますので皆さん遠慮してしまうのです。

「歩くダンス」では気にするほどではありませんね。自分の前にステップしているのですから。でも綺麗に踊るなら、と言うより綺麗に踊っているように見られたいなら、歩くダンスはダメ。

じゃあ、競技選手とか上級者はどうしているかというと、足はお相手の骨盤の下に入れています。初心者は自分の前にステップする。コンタクトは外れやすい一因なのです。

そして基本的にはダンスはお相手が目の前にいるということになっていますが、実際の動きは斜めに身体を動かしながらダンスしているので、普通はお相手の骨盤の下にステップしてもぶつからないのです。

競技ダンサーでお相手が同じならアウンの呼吸で動きの強弱も分かるので当然練習次第でぶつかりません。ぶつからないはずです。でも社交ダンサーは不特定多数の人と踊るのでぶつかる可能性は高い。

でも上手な人同士は殆どぶつからないのです。お相手の骨盤の下にステップするということは足首と膝をシッカリ使って中間バランスの形はとれているはずです。スピードも乗ってその勢いはお相手の肩の上方に抜けていくと言われます。

ここまで出来れば中級者です。姿勢は身長を測るときの少しでも背を高く見せるあの姿勢でダンスをします。表現は難しいですが息を吸っているような感じで腹をへっこませるような、そして頭は後方に固定すれば良い。或いは胸鎖関節を斜め上方に向けると上体が上がるのでその姿勢を作る。

その時に肩を下げて頭を上から釣られているかのようにする。頭は類人猿のように前に出ると格好が悪いので後ろ固定にする。何回も練習しないと出来ません。女性はあまり反らない、競技選手じゃないんだし、ましてや砲丸投げの選手じゃない。スピードがついて行かなくなってしまう。

どうしてこの形をとるかというと、ピンと張った形(トーン)でのみ脊髄からの神経が正しく通りやすいとか、身体をバネにするにはピンと張ってなければいけないとか言われます。簡単に言えば、ぐにゃぐにゃはダメ。鉄壁のホールドもダメです。

社交ダンサーのパーティではいろいろな人と踊ることになります。上手な人、まだ発展途上の人、癖のある人、ない人。怖い人、優しい人。いろいろです。

ですからいろいろな踊り方があると思わなければいけない。ここでは審査員はいない。踊れる人は踊れない人に合わせた踊りをする必要がある。(でも踊れない人も努力をする必要はあると思う)。

パーティは言ってみれば本番だからそこであまりレッスンをしてはいけない。踊りの中で踊りながら教えた方が良いが、大きな会場で空いているスペースがあるなら問題なし。

私は、暗黙の了解だと思いますが、5年以上のダンス経験者には「教え魔」になってはいけないと思っています。男性の場合、中高年ではじめて1週間に1回のレッスンとするなら約5年でパーティ会場を一回り出来るようになります。そういう人には、習熟度が違いますが、相手がコメントを求めない限り何も言わない。

孤独に耐えて真っすぐ自分の道を進むんです、それが男。他人に安易に頼らない。でも逆の立場になったら親切に教えてあげる。

これが「暗黙の了解」。パーティは楽しむものだからです。プライドもあるし、その人の個性だと思うようにする。親しくなると(回数的に良く踊る)アドバイスしてしまうかも知れないけど、これは競技選手のペアと同じに、お相手に上手に踊ってほしい、その結果がペアのダンスにつながるから。

初心者は教え魔を受け入れた方が上達すると思う。何しろ経験者がタダで教えてくれるのですから。でもその後の練習量が影響してくるので自分の体に教えてもらったことを覚え込ませる必要がある。私はレッスンが終わった後のランチで何人かの先輩にいろいろな疑問をよく訊きました。それは今私のダンスの財産になっていると思います。



パーティではミキシングがあります。この時はそれこそ上手な人や発展途上の人が組んで踊ることになります。いつもいつも上手な人と当たる訳ではありません。男女別々に並んで中央で落ち合い臨時カップルになり踊ります。

時間が長いパ-ティでは、「トライアル」というプログラムも用意されています。これは何のトライアルなのでしょう。何かにトライすることでトライアルは名詞ですね。和製ダンス用語かもしれません。ミキシングも和製英語でしょうね。

ワルツの曲にもあります「チェンジング・パートナーズ」がミキシングに近いかもしれません。”パートナーを変えてくださいとアナウンスをされたので変えたが、あの人と再び巡り合うのはいつなのだろうか”、女性の心を描いた歌詞があります。

私はパーティには自分の服装信念があります。ドレスコードと言っても良いのですが、パーティ形式で進むプログラムでもダンスタイムとミキシングだけなら普通の黒ズボンとシャツかスポーツ用のトレーニングウエアです。

これにトライアルが加わると、実際に3時間ないとトライアルを入れるのは難しくなるのですが、黒ズボンとシャツにネクタイとベストを着ていきます。でも冬だけです。

ベストはある意味で超簡略正装です。男性の装いは時代により変わってきていますが、欧米人の夜の社交では今でもほとんど変化ない。

シャツは(Yシャツ)は昔は下着扱いなので上にベストを着る必要があった。ネクタイはその後に飾りとして出てきたと読んだことがあります。だからシャツとベストでOK、ネクタイをしたらなおOK. 

ネクタイ有る無しはあまり関係ない。それよりベストがあるかどうかです。レストランなどのドレスコードがあるところでは、上着があれば通用します。

下着扱いが今のシャツなら現代のシャツは格が上ったというか昇進したと言って良いのでしょうか。私の学生時代にYシャツからカラーシャツ革命が起きました。

その前までは誰もが白いシャツ。それが縞模様が入ったり色はブルーやピンク、クリームも出てきましたね。これで下着扱いは完全になくなりました。

下着といえば昔はどこでも下着なしだったんですね。ノーパンです。アジアやアフリカは更にノーブラ。ヨーロッパ人はちょっと胸が大きいのでブラジャーみたいのがあったみたいですが、、、。

でもあのローマ時代やギリシャ彫像を見ると女性の胸は大きくない。実際に今ほど動物性たんぱく質を摂っていないのでホルモンの出は良くなかったと思う。皆小さい。

日本は男は褌があった。あれは揺れるものを揺れないようにする意味での布、サポーターです。女性は腰巻のような、湯文字とかいうのだけ。だからどこも、日本だけでなく世界中、女性の洋服は足首まであるロングスカートでした訳。短いと中が見えてしまう恐れがあったんですね。

昔、東南アジアの文献を読んでいたら、あの腰巻風の、インドからミャンマー、タイ、インドネシアなど皆腰巻風の着物と同じようなものですが、日本と違って胡坐をかいても良いのですが(文化に良い、悪いの評価はない)若い女性に気をつけなさい、男の目を、と年上の女性がアドバイスするシーンがありました。

ピッタリしてもノーパンなので後ろからパンティの線も体の線も見えない。でもアラブの男は想像力が逞しいので女性には体の線が見えないように、ピッタリでない緩やかなガラベーヤとか言う服を着せるのです。



中学生では陸上競技部。あの時は短パンやトレパンの下にサポータを着けていた(スポーツ用です)あれは揺れないようにでしょうか。今は?着けてない、揺れるけど。ステテコだけ。

ズボンといえばつい最近ですね。信じられないと思いますが、女性がズボン、今はパンツと言いますが、許されたのは、本当につい最近です。10年ほど前です。

面接などにズボンで言ったら絶対にパスしない。制服もスカートのみ。航空会社の制服も昔は女性の、古き女性のイメージは帽子とスカート。でも今は会社としてどっちでも着ていいよ、とスカートとズボンをクルーに支給している。

ある航空会社では面接のとき、脚を見せてくださいと言ったのは有名な話。何を面接官は知りたかったのだ、見たかったのだ!そういうのは今はダメ。


トライアルの話ですね。トライアルは参加者の中からペア数を限定して踊ってもらう。残りの人たちは観客になる訳です。これは試合に挑むためのトライ、試みのことを社交ダンサーにも適用して、模擬コンペチションを演出しているのでしょうか。だからトライアル。

でも出場資格は上手である必要はありません。踊るお相手と勇気があれば誰でも可能です。まあ、これに参加のためにダンスのレベル、技術を磨いている人もいます。競技ダンスでなくても身近なパーティで味わえるトライアル。パーティにとっては欠かすことが出来ないプログラムです。

また、主催者はおひとりで参加の人やトライアルに参加したいがお相手がいない、という方々のために配慮する必要があります。ミキシング・トライアルという言葉もあります。トライアルに出場の選手?をアナウンスするのが演出的には重要だと思います。大切なプログラムです。



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以上です。競技ダンサー、社交ダンサーの皆さん、頑張って楽しく踊りましょうね。



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