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社交ダンスの基本中の基本②
2軸の移動
ダンスの動きは、端的に言えば、片足、片足に重心を乗せて移動している。これを「2軸の移動」と説明していうダンス本もあります。左右への軸移動しながら前進、後退をします。左右に重心が移動することにより、軸脚と動脚がはっきりと認識でき、動きをコントロールすることが出来ます。
回転について
ダンスは前進、後退、そして回転もありますが、なぜか回転は女性にとって苦手な人が多く、ラテンのアンダー・アーム・ターンでもぎこちなくやっとこさっとこ回っている。ロボットのように滑らかさがない。なぜか?
それは両足で安定した姿で回ろうとするからです。片足で回れば滑らかに誰でも回れます。二足の方が安定しているからという意識があるからでしょうか。ロボットでは、技術的に片足での動きが非常に難しいので両足を着けての移動です。片足になるとバランスを失い倒れてしまうのですが、人間の場合は片足が可能ですし、ダンスの場合はお相手が横にいるので転びません。
ですから片足で回転をしてみて下さい。ヒールターンやラテンの回転でも片足の方がラクに回れます。両足で着けての回転はボディに歪みが出ますが、片足ならボディは歪まないのです。
ダンスに滑らかな動きがないと上達はしません。両足で回ろうとすると45度ぐらいの回転が限度、それ以上回ろうとすると歪みが生じて滑らかさが消えてしまいます。
ワルツのナチュラルターン女子の第1歩におけるフットワーク
トウのアウトサイド(OE)から入り、殆んど5本の指は同時に着いて、ボールからヒールを通過して再びボールからインサイドのトウへと抜けて行きます。
この間フロアーに着いた足はNFR(ノーフットライズ)で足首から腰までの下半身全体で回転を作っていきます。
NFRとはマニュアルでは、「主として後方にステップする時の内側回転で起こり、支え足のヒールは全体重が次のステップが取られるまでフロアーにコンタクトしている。ライズはボディ及び脚のみで感じる」。簡単に言えば、身長計測する時の1cmでも高くみせようとする姿勢です。
割に多いのが最初からインサイドに行ってしまってそのまま内側に倒れ込むケース。一気にヒールに乗ってそこから後方に倒れていくケースで、これだとコントロール不能でリードを待てません。
ここでしっかりとヒールを着き足首で吸収してフロアを捉えるようにすると、男性のリードの時間を待つことが出来ます。繊細な手の平のような感覚のように行ってください。
足の外側全体、特にくるぶしの外側の意識を今までよりも持てれば格段に動きがスムーズになります。足指はゲンコツに丸めないで”パー”の状態です。横への動きと回転には不可欠です。
ひとつ注意することは、アウトサイドと言っても膝は外に流れないようにしっかり内側に締めておくことです。親指を使ってください。
ストローク
くどいようですが1歩とは?足を着いた中間地点から次の足を着く中間地点までです。つまり右足ステップなら、その時の中間バランスが一つあり、同じ右足が今度は軸になり左をステップすると2番目の中間バランスが出来ます。この二つの中間バランスの重心から次の中間バランスお重心までを一歩と言う。
ステップした足の上で止まった時はまだ1歩は確立されていない。足の上に止まらない、まだ後半が残っています。足の真上は通過点です。そこで止まってはいけないのです。
脚部の関節を固めると止まってしまうので、常に柔らかく緩めておくことが必要です。具体的には、足首固定⇒バックバランスになる。膝固定⇒棒立ちになる。股関節固定⇒そっくり返りになる。ですから股関節、膝と足首は連動させ常に柔らかく使います。
ここで「中間バランス」が出てきたので丁度良い記事がいつもの”ケンさん”からのブログにありました。表現が難解なところもありますが非常に大切な記事ですので長いですがコピペしておきます。
簡単に言えば、サポーティング・フットの足の裏の使い方の記事です。多分ですが、多分ですよ、女性の中に非常にどっしりとした安定したダンスをする方が何人かいます。本人(複数)に訊いてもわからないので、特に特別に注意して踊っている訳ではないみたいですし、自然に踊った結果なのかも知れません。
ここから「ケンさん」のブログからの引用です。
*****
中でも床への力の加え方と床からの力の得方が解っていなくて
知識はあるのに身体を上手く動かせない踊り手は多いです。
ご存じの様に先ず床に対する力の入れ方は中間バランスから
始まりしっかりと床を掴まえながら重心を立脚に引き付ける
と言う事に成りますがこの時単に足の裏に体重を掛け足腰に
力を入れているだけの方が目立ちます。
直接ステップの上に体重を乗せようとして床からの反発が
上方に向かう事で上下動の激しい踊りと成っているペアが多く
見られますがステップには体重をしっかりと乗せて床を押して
身体を推し進めると思っている方の踊りに多く見られます。
初心者に見られる傾向ですが滑らかなボディの移動がギクシャク
とした音楽性を感じない踊りと成っています。
また上級者に見られる下肢の力で床に重心を押し付け力で移動を
行い音楽表現に変えている場合も多く有りいずれも不自然な
運動表現が自然なペアの踊りを損なう結果と成っています。
床に対する力の元は自分自身の重心の動きなのですがどの様に
重心を動かすかで床に対する力も床から反って来る力も変わり
パフォーマンスの質を決める事と成ります。
大切な事は力任せで踊るのではなく身体の筋肉の性質を利用し
更には床から帰って来る力を十分に活用して音楽表現に変えて
行く事です。
中間バランスから次の立脚に重心引き付ける行為は上体からの
ローテーションが生み出した上肢から下肢への筋肉の繫がりで
ある事は多くの方は承知済みかとは思いますが立脚に引き付け
られた重心がその後次の中間バランスまで床からの大きな力と
成って運動表現に繋がるにはサポーティングフットの床への
足の裏の使い方が重要と成ります。
特に立足に重心を集めた後早々に床を蹴って上体を推し進め
音楽表現に繋げようとすると折角の床からの力が減少し
次の中間バランスまでの伸びの有る運動表現に成りません。
問題はパフォーマンスに大きな影響を与えペアとしての
音楽表現の内容事態にも大きく関わって来ます。
ポイントは次の中間バランスに成るまで出来るだけ長く
足の裏で床をキャッチしている事です。
上手く踊れなかったり脚力が有りながら力強い演技が出来ない
踊り手達の多くが直ぐにボールや指先で床を蹴って演じようと
しているのが問題です。
床に重心が近づき股関節と膝関節そして足首の間接が深く曲がり
床からの圧力を得るのですがこの時腰と膝の関節は徐々に広がり
強いストレッチ運動を始めますが足首の関節は出来るだけ長く
屈伸する事で足の裏からの床の力を上体に伝え続けます。
踵を直ぐに床から上げないで十分に床からの力を得てから
上方への運動へと繋がります。
簡単に言えば足首を柔らかくして屈伸を保ったままアキレス腱を
長く伸ばし踵で床を抑え続けるのです。
足の裏が床を掴まえると直ぐに踵を浮かしたり床を蹴ったりして
次のステップに進もうとする踊り手がとても多く見られます。
強い上昇の力はアキレス腱とふくらはぎの収縮によって得られ
重心が上体の動きと共に全身を上方にストレッチした後踵が
床から離れます。
膝が曲がっていても脊椎バランスを感じ続けるには踵が床に
長く触れている事が重要です。
高齢になると普段歩いていてもつま先気味と成り踵が浮いた状態
で小股で忙し気に歩いている方を多く見かけます。
社交ダンスやスポーツのエキスパートは踵が高く上がっていても
踵から脊椎への感覚が強く次の床や地面を素早くキャッチ
出来るのです。
普段の生活に於いても踵から脊椎を通し頭骨に抜けるバランスを
感じる事がとても大切です。
前進をする時は次に中間バランスと成る瞬間までサポーティング
フットの上に長く脊椎バランスを感じる様にする事が重要です。
引用ここまでです。
下半身の安定
下半身の安定は全ての基礎であり土台とも言えます。”下半身の使い方がダンスの質を左右する”と言っても過言ではありません。特に競技の女性に多く見られるトップを大きく作ろうとするあまり、そっくり返ってしまい、脚部のコントロールが効かないケースが多く見られます。
上半身のみ修正しても下半身の安定がなければ、一歩踏み出せばすぐに崩れ去ります。”上虚下実”ということば=上半身は力を抜いて下半身をしっかりとする。
関節と筋肉を一体として使うイメージで、負荷を分散させながら全体として一つながりで動くことにより、膝などの関節への負担が軽減することが可能になります。
以上です。
「社交ダンスあれこれ便利帳」から一部抜粋しました。URLがあるのでコピペしようとしましたが、既に存在しないみたいでアカウント閉鎖されているようです。インターネット・アーカイブで検索をかけましたが見つかりません。過去に私がプリントアウトしたものから重要な項目を抜き出しました。本当は絵や図もありますので添付すれば一目瞭然なのですが上記の理由で叶いませんでした。