井上尚弥VSフルトン戦の感想
※パンチについて修正しました。
ダウンを奪ったパンチは左フックですが、その前の右ストレートが凄かった。←言いたかったのはこれです。
やはり井上尚弥は強かった。
もう少し正確に言うと
「パンチ力がある」
というのが私の感想である。
今回は階級を上げて最初の試合。それも相手はいきなりチャンピオン。
「スーパーバンタムでも井上のパンチは通用するのか?」
という心配は杞憂だった。
8Rに右ストレートからの左フックでダウンを奪い、なんとか立ち上がったフルトンに連打を浴びせてレフェリーストップとなった。
今回は苦戦した(井上にしては)と思っている。
というかフルトンがうまかった。さすが2団体統一チャンピオンである。
私はフルトンに対しては全く予備知識がない状態で観戦したのだが、フルトンのうまさは足を使って逃げるのではなく、絶妙な距離感で井上のパンチをかわしたり、ブロックしたりしていた。
最初の3ラウンドはあきらかに井上のパンチにびびっており、早い回で終わるかなと思ったのだが、4Rあたりから「慣れて」きたのか、けっこういい勝負を演じるようになってきたのだ。
多少ダメージの蓄積は見られたが、フルトンも井上にパンチをクリーンヒットさせるようなシーンも出てきた。
これは長引くか?へたしたら判定もありかな?と思っていた8R。
右ストレート発でフルトンはぐらついた。一発である。
井上尚弥は何が凄いのか?
パワー、スピード、テクニック、ディフェンス全てが完璧なのだが、私はやはりパワーだと思う。
試合を見てると井上の方が対戦相手の2~3階級上なのではないかと思うくらいの力の違いと余裕を感じる。
そして階級をスーパーバンタムに上げても、ワンパンチでKOできることを証明したのである。
今後の試合もますます楽しみになった。
※スポーツライター風の記事にしたかったので敬称略にしております。